官能小説(オリジナル18禁小説)

Re: モンスター男子!クエスト!~お前にだけいい夢見せてやるよ…… ( No.116 )
日時: 2017/03/12 02:11
名前: みけ

「……実は、ここら辺で…凶悪な妖怪が出たという噂で……」


「……凶悪な妖怪?」


「…はい、確か……九尾の狐(きゅうびのきつね)≠轤オんですよ…」

「__九尾の狐!?」


………どこかで聞いたことのある名だ……。


九尾の狐……、確か…古来、中国から生まれ日本に行き渡ったとされる、
あの伝説の大妖怪………。


動物妖怪の中で上級とされる狐の妖怪…。
その中でも更に上なのがこの九尾の狐だ……。

…上といっても日本では…の話だ。

…実際に中国の妖怪の中では九尾の狐異常にも長生きをし、更に強い妖狐の
空狐や天狐などがいる……。




……しかし、この九尾の狐っという妖怪もなめてはいけない。

噂によると、九尾の狐は鬼と互角…または、鬼異常の力を持つとされる。

何百人、何千人ものの人間をたぶらかしたり、喰ったり、殺したりする…
凶悪な妖怪だ………。


……私は、そのことを知っていた。


まさか、あの伝説の凶悪な妖怪が……っと思い、冷や汗をかき、緊張感が走った。

「…あ、あの…その、九尾の狐がどうかしたんですか?」

っと、私は唾を飲み込み…恐る恐る聞く…。


「…あ、それがですね……、その九尾の狐が…出るんですよ…
ここら辺で……
この辺りでね……実はもう何人ものの被害者が出たんです…」

「___ッえ!?!?」


__まさか、もう既に被害者が出たと聞き驚く……。


更に緊張感が走り恐ろしい程胸騒ぎをした……。


「……こ、殺されちゃったんですか……?」

少しだけ挙動不審になりながら男性に恐る恐るまた聞く

「……あ、いや…実際に殺されたかどうかは知りません…
ただ、そのような噂を聞いただけなので…
あくまで噂ですが………」




………あくまで噂、……っと男は言う……。



しかし、いくら噂であったとしても……それはとんでもないことだ……。



「…あ、そうだ、勇者さん…一つだけ言っときます……
決して…、決して…誰かをすぐに信用するっということだけはやめてください…」

「……え?」


いきなり、誰も信用するなっと忠告されて…一瞬吃驚する勇者。

それは何故なのか、彼は口で説明をした……。


「……実は、九尾の狐っという妖怪は…とても美しい人に化けるのです……
強いていうならば、勇者さん…貴方の目の前で化けるのは美しい男性です…
九尾の狐は獲物である人間の前では美しい異性に化けては、たぶらかし地獄のどん底に突き落とす凶悪な妖怪…。
しかも、九尾の狐の美貌の魅惑は…絶世とも言われるほどのものです…
なので、誰でも騙されてその結果酷い目にあった人々が沢山いました……
なので、勇者さん__!決して…決して、貴方のお知り合いの方以外の人をどんな状況であっても信じてはなりませんよ!!例え、どんなに美形な男性でも!!いいですね!!」



っと、男は必死になって私に強く忠告をしてくれた………。


「……あ」



私は、その男性の必死になって私を心配して忠告をしてくれる…
その声、様子を伺って……私の心に強く響いた……。


「……ッ、…はい、わかりました、
貴方の言うとおり、知り合いの人以外はどんな状況でも信用はしないっと誓います…」

「__ほ、本当ですか!?よ、良かった!!」

男性は、顔を輝かせ笑顔となり、安心した。

「…はい、それにもう一つ…、
何かあったら気軽に私達に声をかけてください」

「………へ?」


男性は一瞬キョトンとする…。

そして私はたんたんと話した

「だって、九尾の狐がここら辺にいるってことはつまり…
貴方も危ない状況に立たされてるってことでしょ?
だから、もしものことがあったら貴方を助けたいので…なので私達に声をかけ助けを求めて下さい、…とは言っても、私もヒーローとしてまだまだなんだけどね」

っと、笑顔で爽やかに言い「あはは」っと笑ってみせた。


「……」

男性はそれを見て…


「……そうですか…ありがとうございます、勇者さん…
勇者さんって結構お優しいんですね…////」

っと、男性は微笑み私にそう色っぽく笑いかけてくれた。

「__ッ!!///…い、いや…///」

…その美しくも色っぽい表情を見て少しだけドキッとする。

少しだけ照れ臭かった……。



「…それでは、勇者さんお気をつけて……」

「…あ、はい!それじゃ…また」


っと、言いいあい私は団子屋から出て行った。

もちろん、男性は笑顔で手を降ってくれてた。



………。






……そんなこんなで、勇者は団子屋から出て行き、みんなのところまで帰っていった……。



「………」




……勇者が出て行ったが……










…………すると…。





「……」



……なにやら、男性の様子がおかしい……。



その優しい微笑みは、どんどん失い……

やがて……、









___恐ろしく真顔になった……。




男性が真顔にまった瞬間、一変にして周りの空気が不穏になる……。





そして……男性の口がゆっくりと開いた……。






「……クククッ…

あの娘……中々喰いごたえがありそうじゃな………」




…っと、突然にして態度や口調や声がガラリと変わって凶変した…。


さっきまでの優しい面影なぞどこにもなくなった…。


むしろ逆に、邪悪で恐ろしい……男性へと移り変わっていた…。



「……こいつはぁ、中々良いワシの遊び道具じゃ……

これからが、楽しみじゃのお………」


っと、舌舐めずりをし何かを企んでる様子であった。



そして…………。







最後に、男性の背後から……なにやらフサァっと、大きな数本の毛先が茶色でほぼ金色の毛をした尻尾が現れた____。




……………。





……………………。