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………一人でにかけていき、山の奥へとどんどん進む勇者……。
どこかに奥へ入っていき…周りがどんどん暗くなっていく。
まだ昼だというのにまるで夜のような異常な暗さ…
そして冬でもないのにこの寒気……。
……そして、一旦息をきらし立ち止まる……
周りをキョロキョロっと見る……。
そして……
「__おーーーい!!男郎蜘蛛ーーー!!
男郎蜘蛛!!いるんだろ!?
村人と白蛇さんを帰してほしい!!
男郎蜘蛛ーーーー!!!」
っと、私は木が揺れるほど大きな声をあげて男郎蜘蛛を呼びかける。
声をあげればあげるほど…木がザアアっとゆらめき動く。
「……」
しかし……男郎蜘蛛は一切現れなかった……。
ただ、この暗く不気味で肌寒い……山奥の中で一人でに立ち尽くす……。
そうしてると、突然……何者かが、勇者のことを上で見る……。
そして………………。
「____ッッ!?!?」
___突然、その何者かが勇者の目の前に現れて、飛び込み…
襲い込んだ___。
『___っきゃあああああああああああああああッッ!!??!!??』
___襲われて……木が大きく揺れるほどの叫び声をあげた……。
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………そして、一方淫魔たちは……。
『___うるあぁあああッッ!!(ブチィッッ!!)』
淫魔たちは……足元に引っ掛かった糸を無理矢理にへと引きちぎり…
どうにか身動きできるようにした……。
「…はあはあ……ようやく取れた……」
っと、アゲハがいう。
みんな息を切らしてた……
そうすると…
「___みなさああああああんッッ!!」
っと、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
ふっと見てみると……
それは……確かさらわれたはずの白蛇だった……。
「___びゃ、白蛇さんッ!?!?」
淫魔は目を丸くし声をあげた。
まさかのさらわれたはずの白蛇がいて、全員驚き困惑……。
一体どういうことなの……っと。
そして、白蛇は入ってきてようやく淫魔たちに接近。
「はあはあ……じ、実は、皆さんが男郎蜘蛛の居場所が分かり山奥に行ったとお聞きしまして…それでついてきました…!」
っと、息を切らしながらも淫魔たちにそう伝える……。
連れ去られたっと聞いたはずの白蛇がそこにいて、
困惑し…驚く彼らは唖然……
そのことにつき、雪男が口を開いた…
「あ、あの……白蛇さん…
つ、連れ去られたっと聞いたのですが……」
っと、白蛇本人に疑問を告げた……
すると、白蛇はキョトンとなり……
「……え?私が…ですが…?
いえ…私は、…男郎蜘蛛の居場所の調査をしようと色々調べ物をしていて、屋敷にいましたよ……」
と、冷静に答えた……。
その言葉を聞き……一斉に「…え?」とした。
そして、その事実を知った吸血鬼は………
「__ッチ!…これも罠だったかッッ!!」
っと、勇者が行った方向の山奥を睨みつけ、やられた!?っと言わんばかりの悔しい顔と声を出した。
完璧に罠に引っ掛かった模様だ___。
それは山奥に行ってしまった勇者は気づかず、一番罠に引っ掛かってしまっていた。
「__ゆ、勇者ちゃんが大変だッ!!行かなきゃッッ!!」
っと、一気に嫌な予感を走らせ、
淫魔は声をあげて慌てさせた。
………そして、まずい!っと気づき…
勇者がいった方向の山奥に急いで走って行った………。
そして、状況がまだ分からない白蛇は…「え!?え!?」
っという感じできょどりながらも…掛けて行く淫魔たちに急いでついて行った………。