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___一方、仲間のモンスター達はというと…
茨木童子に居場所を案内されてついて行ってる途中だった。
ある、海まで渡り歩いた。
砂浜までいき、海があるとこの近くに立ち止まった。
「………ここ?」
茨木童子についてって後ろにいる彼ら。
そのうちの一人、アゲハが口を開き質問をする。
「…なんだ、ただの海沿いじゃないか…ここのどこに勇者がいるっていうんだ」
っと、吸血鬼が不機嫌そうにいう。
すると…茨木童子は口を開いた
「…いや、ここじゃない…」
といい、真顔で指をどこかに指した
「…ほら、ここから洞窟のある島が見えるだろ?」
と言われ見てみると…
なんと、茨木童子が指してる方向から海沿いの無こう側に
確かに洞窟のある島が見える____。
「勇者は、あそこにいる…
あの洞窟に村の娘達と一緒にとらわれている…酒呑童子たちにな」
するとついてきた彼らはなんだと!?というような表情をし反応した。
そして、茨木童子は手を下ろし…真顔で真剣な表情のまましゃべった
「……おそらく、今頃娘達と一緒にやられてるだろうな……」
っと、冷静な口調でボソッとつぶやく…
「…とりあえず、居場所は分かったんだとっとと行くぞ…
それよりも、この海に向こうまで行ける船はあるか?」
っと吸血鬼が真剣な表情で言うと…
アカマタがキョロキョロと探した
「…あっ!あそこに船があるよ!これでいこう!」
船が丁度良く砂浜にあり、それを探してたアカマタが見つけ知らせた。
すると茨木童子がそれを調べた
「…ああ、少し汚れているが状態は悪くない…
沈む問題はないな、これで行くぞ」
っと言い、さっそくこの船を使い海を渡った。
……海を渡ったのだが…しかし……。
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「__さあ!皆のもの!この俺に続けえええ!鬼ヶ島までもうすぐだあーー!!」
っと、淫魔がハイテンションになり、船の先頭にたち、両手を広げて
目をキラキラ輝かして陽気に物語にでるような桃太郎のマネをしてた。
…もちろん、頭には桃の絵がかいてある白い包帯を巻いていた。
そして、桃太郎さんの曲もなってた
「__って!なんで桃太郎なんだよ!?つーかおめえが桃太郎やんのかよ!?」
っと吸血鬼がキレ気味にツッコミをいれた。
周りのモンスターたちはドン引き状態。
「… ていうか、なんかちゃっかりラジカセで歌を流してるね…(汗)」
っと、アカマタがその歌が流れてるラジカセを見つめ引き気味でツッコミ。
「………」
さすがの茨木童子もたちながら苦い顔をして引いてた。
「…ていうかお兄ちゃん?」
っと今度はアゲハが苦い顔をして声をかけた
「__てか、その手に持ってるものはなにぃ!?!?」
っとさっきとは違いキレ気味で大声をだして聞いてきた。
淫魔の右手には何時の間にか巾着袋がもってあった。
そして淫魔はアゲハのほうに振り向き
「…あ、これ?きびだんご!」
っと無邪気な笑顔で答えた。
…ここまで本格的に真似するのか…っと少々呆れながら見つめる彼ら
するとそんな笑顔のままの淫魔の背後からざばーんっとおおきく海が吹き上げて
そこから巨大な何かがでてきた。
…それに気づいた淫魔はなんだとおもいそっと後ろをみてみるとそこには…
巨大なタコが現れた___。
「___タッコーーー!そのきびだんごをよこせタコーー!
さもないと海に沈めるタコォーーー!!」
っと、巨大なタコがウネウネとさせて威嚇して脅してきた。
(((___ッ!?なッ___!?)))
まさかの展開で目を丸くて驚くモンスターたち。