…なにやら、ガタガタっと襖を揺らしだれかがこの部屋にはいろうとしていた。
しかし、襖は開かない。開かなくて無理矢理こじ開けようとしガタガタさせていた。
…しかしこの襖は、ドアではないから鍵はつかないし、入れないように出入り口をふさいでたりもしてない。
あるのは、この部屋に入ってこれないように…お札がはってあるだけだった。
襖の方に満遍なくいくつかお札がはってある。
このお札は霊にしか効かない。
霊以外である妖怪や魔物は普通にはいれる。
この屋敷には人間と式神と妖怪や魔物だけ。
___つまりは、この部屋にはいろうとしているものはこの屋敷以外の者だ。
…一気に寒気がしてきて恐怖感と緊張感が走る。
勇者とアゲハはガタガタと揺らす襖を無言でじっとみてた。
何回も何回もガタガタガタガタガタガタっと揺らす。
それは一分ぐらいやってた。
そしてその一分後……しんっと静まり返り、揺れはおさまった。
「……」
諦めたのか?っと感じたが…
しばらく警戒しながら見つめてると…
「___開ケテ…開ケテ…勇者チャン…」
…その襖の向こう側から、片言で喋る男の細く甲高い声が聞こえてきた。
「__ッひ!?」
吃驚して、勇者は腰を抜かし悲鳴をあげ背中を壁に強く打った。
その衝撃で物音がしてしまった。
……気づかれた。
「勇者チャン?ソコニイルノ?ココニイルノ?
ボク、探シタンダヨ、勇者チャンノコト…
デモ、見ツカッテ…良カッタ…良カッタ…」
襖の向こう側にいるそいつはそう言い…
再び襖を開けようとする。
(ガタガタ!ガタガタガタガタ!)
「勇者チャン、開ケテ…開ケテ…ココヲ開ケテ!オ願イ開ケテ!
ボクダヨ…分カルデショ?君ガ広ッテクレタ人形ダヨ、開ケテ開ケテ」
襖の向こう側にいる奴はやはりあの人形だった。
人形寺からここまでわざわざ来たようだ…勇者を探して。
人形はひたすらに不気味な声を出しながら襖をこじ開けようとする。
しかしお札が強力なのか、中々開けれないようだ。
だが人形は諦めずしつこくガタガタと揺らしあけようとする。
「___や、やめろおおおお!」
勇者は耐えきれずに大声をだし威嚇する。
だが、人形はひたすら開けて開けてっといいい繰り返し…ガタガタと揺らす。
「ちょ、ちょっと!?あんた好い加減にしなよッ!?」
アゲハまでも大声をだし威嚇した。
……すると、人形はやめた。
…静かになった。
今度こそ諦めてくれたのか?っと思ったが…
そうではなかった……。
(__ドンッ!)
「___ッ!?」
突然、大きな音を立てた。
襖の向こう側から人形は襖を力強く叩いてた。
__ドンッ!ドンドンドンドンッ!バンッ!バンバンッ!
人形は襖を荒ぶってるようにドンドンっと叩いていた。
「ア〜〜ケ〜〜テ〜〜!!ア〜〜ケ〜〜テ〜〜!!」
人形は不気味な大きな声を出し、襖を激しく叩く。
「うわあああああああッッ!?!?」
勇者は恐怖に耐えきれず悲鳴をあげる。
「開ケテーー!ユウシャチャーン!
ナンデ?ドゥシテェ?ボク、人間ニナルカラ!勇者チャンニ好カレルヨウニ人間ラシクスルカラ!ダカラ開ケテ勇者チャン!」
人形は意味不明なことを叫びながら襖を叩く。
「なにいってんだよ!?やめろ…お願い…もうやめてくれええ!!」
勇者は震えながら怒鳴り散らす。
「開ケテクレナイノ?ボクノコト嫌イ?
開ケテ…ネエ…開ケテ…」
少し悲しそうな声になった。
「開けるわけねえだろ!あっちいいけ!くんなああああ!」
勇者は震えながら怒鳴り散らし罵声する。
すると………。
「………ソウ」
っと一言ボソッと言い、叩くのをやめた。
「……」
また、急に静かになった。
だがまだ何かあるんじゃないかっと思い警戒する。
冷や汗がかき、息が荒く鼓動が激しくなる。
周りを見渡し警戒をする。
あたりはなにもなく明かりがない真っ暗な空間だった。
「……」
勇者とアゲハは警戒しながら無言のままあたりをみる。
すると……
「__ッ!?」
アゲハが突然体を跳ねらして瞳孔をひらいた。
そして…頭をがくっとさせた。
勇者はアゲハの様子に気づいた。
「アゲハ……?」
アゲハから返事はない。
そして………
アゲハはこちらにゆっくりと向き…
突然アゲハは勇者を押し倒した。
「___ッ!?」
押し倒されてアゲハは勇者をおいかぶさるようなたいせいになり勇者を見つめた
「あ、アゲハ!?」
突然のことで吃驚。
するとアゲハの目をよく見てみると…瞳に光が全くなく虚ろな目だった。
「………勇者…すき…だよ…だいすき…」
っと、アゲハ(?)はゆっくりとした声でいった。
「__ッ!?」
勇者はここで気づいた。
(アゲハ…じゃない!?まさか…憑依されたッ!?)
勇者はそのことに気づいた。
アゲハはどうやらあの人形に体を乗っ取られたようだ
「アゲハ!目を覚ませ!アゲハ!」
勇者は必死にアゲハを呼び声をかけた。
だがそうはうまくいかなく、元のアゲハは戻ってこない
「…勇者…スキ…大スキ…大スキ…
ズット一緒にいようね…」
っと、アゲハ(?)はそういって、無理矢理勇者にキスをしてきた。
「__んぐ!?」
アゲハの唇はとても柔らかかった。
アゲハ(?)は、勇者の口にキスをしただけでなく、舌をいれてくちゅくちゅっとかきまわした
「んぐ…//…ふ//」
「…ん//…勇者…//んむ…ン…だいすき…//」
そしてアゲハ(?)は、体を寄せて…身を動かしてきた。
口の中を長く満たしたあと…
唇を離す。
「ぷはっ」
口を離した瞬間、糸が引いた。
そして、アゲハは操られたまま…勇者の服を脱がしてきた
「ちょ!アゲハ!?//やっ!待って!
やめろ!戻れ!」
アゲハ(?)は勇者の胸元を露出させ…アゲハ(?)はその胸に顔をよせて
舌でなめまわした。
「…あっ//」
胸を舐められて少し感じた。
「……ッ!アゲハ…!//…あ!//…
か、返して!おねがい…アゲハを元に戻せ!
アゲハの中からでてってくれ!あ!//」
だがアゲハは戻らない。
アゲハは勇者のパンツの中に手をいれて…
あそこに指で触り弄くり出す
「やん//…あ//…アゲ…ハ//やめ!//
あ…//」
吐息をつぎ乱れる。
勇者は憑依されたアゲハに襲われる。
「…ッ!アゲハ…お願い…
返して!アゲハを返してくれ!…あ…//」
勇者は感じながらも抵抗して人形にいう
「アゲハは関係ないだろ!お願いだ!
私を連れていくなりなんなりしてもいいから!
だからアゲハを返してくれええええ!!」
っと、力強くおおきく叫んだ。
すると……。
「……」
アゲハはガクっとなり、倒れ気絶した。
「……アゲハ?」
アゲハを呼びかけ…身を揺らすが起きない。
命には別条がなく安心した。
(__ガタッ)
「…ッ!?」
突然とまた襖の方で音がした。
「…開ケテ…勇者チャン…ソノオトコノコ、返シタデショ?
ダカラオネガイ………」
人形はまたあの不気味な声を出しながらいった。
「……」
どうやらアゲハからでてくれたようだ。
勇者は、無言でアゲハを丁寧に床に寝かせ…
ゆっくりと立ち上がりその出入り口の襖の方へと向かった。
その途中アゲハは目を覚ます。
「……っん」
目をさますと、勇者はあの襖の方へと向かっていってるのがみえた。
人形のとこに行くのがわかった。
「__ッ!?」
アゲハはそれをみて驚く。
(__あいつ、なにしてんの!?)
っと思いアゲハは勇者を呼び止めようとした
「__ッ!」
声をだそうとした瞬間声が出なかった