官能小説(オリジナル18禁小説)
- Re: モンスター男子!クエスト!~お前にだけいい夢見せてやるよ…… ( No.181 )
- 日時: 2018/12/30 02:00
- 名前: みけ
「勇者チャン、スキダヨ…
愛シテル、ダカラズットイヨウ…
ズットズット、永遠ニ……」
「……」
「 勇者チャン、疲レテルデショ?モウ休ミタイデショ?
僕ガ休マセテアゲル、癒シテアゲルカラ…
ズット僕ノソバニイテネ…勇者チャン」
「…」
人形はそう囁きかけ、勇者を取り込もうとしていた。
すると突然、勇者の周りから黒いもやが湧き上がり勇者を飲み込もうとしてた
「__ッ!?」
アゲハはそれに気づき反応した。
その黒いもやが飲み込もうとしてる間、人形は勇者を自分の方に向けて抱きしめてまた囁いた。
「…勇者チャン、サア__コッチニキテ…一緒ニ過ゴソウヨ…
コッチナラ誰モイナイシ、静カダヨ、嫌ナコトナンテナニモナイ
僕ット一緒ニアッチニイコウ」
人形は恐ろしいことを口にして勇者を連れ去ろうとしてた。
そう、あっちというのはあの世のことだろう…
(__あ、あいつまさか!?連れて行く気じゃ!?
そんなのダメ!絶対にだめ!勇者!目を覚まして勇者!!)
アゲハは心で呼びかけるが無理であった。
勇者はどんどんと飲み込まれて行く
「勇者チャン…コレデズット一緒ダヨ…
モウナニモ苦シマナクテモイインダヨ…
僕ガズットソバニイルカラ…
ダカラ僕ヲ捨テナイデズットソバニイサセテネ、愛シテネ勇者チャン」
「……」
勇者は無言でずっとそれを聞いてた。
そしてアゲハは冷や汗をかき慌てた様子だった。
(どうすればいいの!?勇者!お願い!連れていかれちゃうよ!勇者!!)
アゲハは必死に心で叫ぶ。
−−−−−−−−
そして、一方人形寺の坊さんはようやくきた。
「__ッ!?」
坊さんは倒れてる淫魔たちをみて立ち止まり驚く。
「…こ、これはどういうことだ!?お、起きなさい!」
坊さんは淫魔たちを起こした。
すると…目を覚ました。
「……ん?」
彼らは重たそうな体を起こした。
「……ん〜?もう朝ですか〜?」
「ふあ〜………あれ?ねえ、デザートまだあ?」
っとシフォンと淫魔は寝ぼけてた。
「…な、何を言っとるんだ…君は…(汗)」
坊さんは淫魔に突っ込む。
「……」
そしてぼーっとしてる雪男
すると雪男ははっと我に帰った、
「__ッ!?いけない!勇者さんが!
あ、あのお!人形が!人形がきました!」
雪男は坊さんに慌ててそう告げた
「なに!?それはまことか!?で、人形はどこに!?」
坊さんは雪男の言葉に反応して、慌てた様子できいた。
「屋敷の中だと思います…
でも中には吸血鬼さんたちやあと、白蛇さんがいるので
仮に何もなければ人形は捕まってるかと…
でも、もしもそうじゃなければ今頃…勇者さんは…」
たんたんとはなす雪男。
坊さんは難しい顔をした。
「……何はともあれ、人形は屋敷の中にいるんだろ?
早く人形を見つけ出し捕まえよう…
…さもなければ…あの子は大変なことになるぞ…!」
坊さんは冷静な口調でそういった。
「……」
すると緊張感がはしり、流石の淫魔やシフォンも真面目な顔をした。
そして一緒になり屋敷の中へはいった。
屋敷の中にはいると、吸血鬼たちが倒れてるとこを発見し起こした。
「…全く…まさか俺たちまでもがまんまとやられるとはな…」
「チッ、たかが人形…いや、悪霊の分際でッ!」
「しかしまさかここまで力が強かったとは予想外だったよ…」
っと、クロネ、吸血鬼、アカマタの順でそう呟いた。
吸血鬼に至っては機嫌が悪い。
「まあそれはともかく、次は白蛇さんを見つけよう…
白蛇さんはどこかね?」
っと、坊さんが聴くと雪男がこたえた
「二階のほうです!そこに勇者さんが大部屋にアゲハ君と一緒になって待機してます!」
「そうかい、ありがとう妖怪の坊や…では、さっそく二階に向かうぞ!」
っと坊さんはいい、二階にいこうとした。
−−−−−−−
……そして、アゲハはというと
冷や汗をかき人形を睨んで、慌ててた。
(どうすればいい!?どうすればいいの!?)
勇者はどんどんと飲み込まれて行く。
黒いもやがみるみるとおおきくなる。
そして、アゲハはあることを思い出した
(__ッ!?そうだ!?確か昔、魔界にいた時に本で読んだことがある!?
確か…魔力は霊力よりも力は上だとかなんとか…
でも、便利なのは霊力ではあるが…力の差だけなら魔力の方が断然上だとか…)
そう、アゲハは昔調べたら知識を思い出した。
(いや…だからといってこいつがかけたこの金縛りを解くことができるかは疑問だ…
それに僕はあくまで低級の悪霊だし、インキュバスの成り果てと言われている…
そんな僕がこれを解除できるほどの魔力がだせるかどうか……)
アゲハは悪魔の中での段階クラスや、自分のコンプレックスを思い浮かべて少し自信がなくなった。
(って、何弱気になってんのさ!今目の前で勇者が連れてかれそうなときに!
そんなことやってみなきゃわかんないしょ!僕!
…クッ!だめもとで一か八かやってみるしかないッ!
勇者を…助けたいッ!)
アゲハはそう決意を抱き、一か八かやってみた。
動かせない右手に全身を集中させ…魔力を湧き上がらせた。
すると、右手から魔力と思われる力の光…がでてきた。
(……ッ!とにかく…今はここに魔力を溜めさせて…
その溜まった魔力でこの金縛りを解くッ!
そしてあいつから勇者を引き離すッ!)
アゲハはそう考え魔力をためさせてる手に一斉集中をした。
冷や汗をかき力をいれていた。
(…ッ…ぐ!)
これでどうにかなるのか。
一か八かのチャンスだった____。
−−−−−−−−
そして一方、二階へあがった彼らは白蛇もみつけ起こした。
「白蛇さん!大丈夫ですか!?」
雪男が心配しつつ声をかける
「え、ええ…」
白蛇は重たい体をゆっくりとおこす。
「しかし、白蛇さんまでやられるとはな…」
っとクロネがいうと白蛇はあの時のことをかたった
「…少し油断してました…まさかあんなにも強かったとは…
動きを止めようとしたその時に強い力で金縛りになり、
身動きも声もだせず…やがて視界がみえなくなり
気づいたら気絶してました…」
白蛇がそうたんたんとかたってくと
「そうだよ!その金縛りで俺たちも身動きも声もなんもできなくなった!」
「そして気絶してたんだよね僕たちも…」
クロネとアカマタがそういった。
「これはマズイ…早く急がないと!あの子のとこまで案内してくれ!」
坊さんがそういうと、白蛇は「ええ、わかりました」っと返事した。
そして吸血鬼がめちゃくちゃ不機嫌で
「チッ!ふざけやがって!」っと吐き捨てて
淫魔は「勇者ちゃん…」っと心配する。
「さあ、行きましょう!勇者さんが連れていかれないうちに!」
白蛇がそういい、みんなはその部屋まで行った。