官能小説(オリジナル18禁小説)

Re: モンスター男子!クエスト!~お前にだけいい夢見せてやるよ…… ( No.185 )
日時: 2019/01/03 10:45
名前: みけ

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土手のところに…
アゲハとサトリが一緒にならんで座ってた。


あれからというものの…
もう心霊現象はなく、平和となっていた。

アゲハはもう怪我の方は治っていた。

「…人形の件…もう解決したみたいだね」


サトリはアゲハに声をかけた。

アゲハは風にたそがれながらぼんやりとし、返事をした

「……うん、そうだね」



少し素っ気ない返事をした。


「…結構、大変だったみたいだね…
なんとなく分かってたけどもそれが予想を上回ってたとはね」

サトリは空を見上げながらアゲハにいった。

するとアゲハは少し下にうつむき声をだす

「うん、実際に僕自身も驚いてたよ
まさか心霊類である人形が、低級の悪魔とは互角といっていいほどの強さをもっていたからね…
霊は怨念や邪念が大きければ大きいほど力強いものとなり、
妖怪や悪魔に近い存在になるって知って驚いたよ」

「うん、そうだね…まさか念や想いだけでそこまでなるもんね…
実際に人間から妖怪になったりする話もあるし
人間が悪魔になった話も聞いたことがある
だから霊も力によれば妖怪や悪魔になっても変じゃないね
それにそもそも霊類なのに妖怪とされてる妖怪もいるしね」

「…うん、ほんと人間や霊ってものはバカにできないね」


二人はたんたんと静かに風にたそがれながら話し合ってた。

そしてサトリはアゲハの方を見た

「っていういか、アゲハはそういうことまでは知ってなかったんだね、意外
…前に魔界にいた頃、色々勉強してたって聞いたからてっきりそういうことも知ってたのかと思っていたよ」

っと聞くと…アゲハは目だけでサトリの方を向いた。

「…まあ…ね…
僕でもまだ知らないことはまだまだ沢山あるよ
それに勉強してたっていっても…あくまで本や辞書などを読んで知ってかじった程度だからね…」

っと、ぎこちない笑顔で答えた

それを聞いたサトリは「そっか」っといった。



するとアゲハは目線を戻しサトリに色々話をした。

「…それに、僕は落ちぶれてるインキュバスだから色々なめられてたりもしてたし…差別なんて当たり前だったな…友達もいなかったし…
だから一人の時は常に本を読んだりして知識を身につけてたな…

落ちこぼれ、落ちこぼれって言われ続けられてたから…
ご飯も一人だったし…どんな時も一人だった…
僕は低級どころか落ちこぼれだからね…」

「……ッ」

アゲハのコンプレックスでありネガティブな発言を聞き、
サトリは何とも言えない同情をするような表情をした。


「…僕はまだまだだからね…だから、
あの人形と戦った時は苦戦した
もしも僕が落ちこぼれじゃなかったらすぐにどうにかなってたはずなのにね…」


っとアゲハは下にうつむいたまま…儚い笑顔でそういった。

「……」

なにかを考えるサトリ…


すると…






「___アゲハ君は、凄く頑張ったよ」


っと、サトリはアゲハにそう聞かせた。

アゲハは反応しサトリに振り返る。



「…アゲハ君は、勇者さんを助けるために命をかけたんでしょ?
大好きだから、助けたいからって…
どんなに何回も攻撃されても這い上がったんでしょ?
血がいくらでても痛く苦しくても絶対に諦めずに勇者さんを助けたんだ君が
そんな君が落ちこぼれなわけないじゃないか
たとえ誰かがそう言っても僕はそう思わない
だってそれは君の個性だし、君には君なりの良さがある
僕は君のその良さや個性を決して否定したりはしないよ
それに君はもう僕の友達なんだ、もう一人じゃないよ」

っとサトリはアゲハにそう笑顔でいった。

「……サトリ」

アゲハは少し頬を赤らめた。
歓喜してた。



しかし、アゲハはここできづく


「__って、また僕の心読んだなー!?」

っと、真っ赤になってサトリにいった。

「あ、バレちゃった(笑)」っと笑う。



「てかどうして心読まれたくないの?なんかまずいことあった?
たとえば~……勇者さんとあんなことやこんなことをしたこととか?」

サトリは悪い顔をした笑顔でアゲハを煽る。




「__ッ!?」

それを聞いた瞬間アゲハは反応し真っ赤になった。


「な、なな、何を言ってるの!?///

そ、そそ、そんなことあるわけないでしょ!?//」


アゲハは挙動不審となり真っ赤になって拒絶反応をしいった

「んー?じゃあどうしてそんな真っ赤になって挙動不審になってんのかなー?」

さらに煽るサトリ

「それはあんたがからかうからでしょ!?///もお!//」

アゲハはそういった。

そしてアゲハはそっぽをむいて…
真っ赤になりながら頬を手で挟んだ


(__そんなわけ!!そんなわけない!
あれは嘘だ!幻だ!夢だ!きっとあれは夢だったんだよ!
きっと僕も気絶させられてたんだそうに違いない!)

っと自分に言い聞かせてた。



…そう、実はアゲハはあの憑依された時に勇者にやったあのことを何故かアゲハは知っていた。
完全に憑依ではなく、どこかしらアゲハの意識が残ってたにだろう

だがそれが完璧な記憶ではなく…
なぜか覚えはないのにやってた記憶が有るしかしそんなはずは…
な感じの曖昧にな記憶だった。

「……」

それを悟るようにみるサトリ。

すると…


「さて、頑張ったアゲハ君へのご褒美といきますか」

っといい立ち上がった。


アゲハはサトリの方を見た。


そして

「 じゃじゃーん!」

っと、サトリはアゲハに紙を見せた。
突然見せられて少し驚くアゲハ

「 え!?なに?」

戸惑い聞いた。

そしてサトリはその紙を見せながらアゲハにいった


「なんとね!今日はスイーツバイキングで期間限定のメニューがでてしかも
2割引で食べ放題なんだって!ドリンクもお代わり自由!
っということで!ねえ、アゲハ君!甘いの好きでしょ?
一緒に行こう!もちろん僕が奢るからさ!ね!ね!」

っと明るくハイテンションでいった。


「え?え?スイーツバイキング?
うん、良いよ?でも奢るの?いいの?」

戸惑いながらアゲハはきいた。

「いいのいいの!それじゃさっそくいこう!
早く行かないと混んじゃうよー!」

っといってかけてった

「あ!ちょっとサトリ!まってー!」

っと、アゲハは急いで立ち上がり、サトリについてった。



この前の騒動がまるで嘘のように平和となっていった…。





___完.