「まぁ、俺はなんとなくそんな気はしてたんだけどなー、
あの適当な王様のことだし」
っと、淫魔は両手を頭の後ろに抱えてそう言った。
(え?!マジで?!…ってことは、騙されてたのって私だけ!?!?)
まさかのことにびっくり。
すると、吸血鬼はため息をつぎ、
「…まぁ、いいか…」
っと、いい…そのあと…
マントを大きく広げさせ飛び降り勇者のとこに近づいてきた。
「それよりも…」
っと、いって、何故か私の顎を指でくいっとあげさせて顔を見合わせた。
「……!?//」
突然っと、あごクイっをさせられて、驚く。
吸血鬼は、何故か突然と意地悪な表情をして私に話しかけた。
「それよりもお前……よくよくみると中々うまそうな女だなー……」
「__っえ?!」
あまりにも直球なことを言われて私は唖然っとし真っ赤になる。
そして、後ろにいる淫魔は何故か一緒になって反応する。
「もう何百年も血を吸ってはないし……
王様のデタラメだってわかって俺を倒すこともなくなったわけだし……
別にお前の血を吸っても構わないよな…?」
「えっ?!えぇ?!」
私、困惑。
そして、何故か淫魔はワクワクしていた。
そんな困惑していた私に対して…
吸血鬼は更に意地悪な表情をして私を攻めてきた。
「なんだよ…もしかして怖いのか?
大丈夫だ…安心しろ、俺に生き血を吸われても別に痛くも痒くもないぜ…
………それに」
それにっと言ったあと……
吸血鬼は突然に、勢いよくガシッと私のお尻を掴みだした。
「___ひゃっ!?!?」
急にお尻を掴まれてびっくり。
そのまま吸血鬼は私のお尻をいやらしくなで触りながら、耳元でかすれた声で囁く。
「……何故かしんねぇが…お前のことすっげぇ、抱きたくて仕方ねぇんだよなー……血を吸う異常にもな……?」
「あ…//ああ…//」
「なんでだろうなー…?俺は人間なぞ絶対に相手になんざしなかった栄光あるヴァンパイア様だったはずなのに…何故か勇者のお前にだけは相手にしたくなる…こんな気持ちは初めてだ…」
「あ……あああ…///」
うまい具合の誘い方であった。
流石は女性に人気のある、イケメン妖怪として代表的である吸血鬼___。
普通だったら、このような超絶美形男に肉食的なことをされて墜ちる女性は多いであろう……。
そして……。
今にも勇者は吸血鬼に襲われそうなところを、勇者の後ろの方で何故か、
キラキラっと歓喜して見ていた淫魔がそこにいた。
そして____。
「___よし!!吸血鬼そのまま襲っちゃおうぜええ!!」
っと、手をあげてとんでもないことをイキイキしながらいった。
「___っっえ?!?!」
そのことに猛烈に驚く私。
そして、淫魔は吸血鬼に近づきごますり手をしながら慣れ慣れしくする。
「ねぇねぇ!!吸血鬼くーん!勇者ちゃんとエッチするならー
俺もまーぜてっ☆」
っと、きゃぴきゃぴしながらまるで友人相手かのように話しかける。
……が、しかし……。