「____やだ」
「___え……?」
……まさかの、吸血鬼の一言で淫魔は固まる。
すると、吸血鬼は嫌な理由を述べた。
「誰が、3Pなんざするかっ!馬鹿じゃないのか?」
「__ッッ!!」(__ブチィ!!)
すると……
唐突の吸血鬼の毒舌により、更に固まり…淫魔の中から何かが切れた音がした。
そのまま淫魔はプルプルっと震え始め…
勇者は気まずく慌てる。
そして、吸血鬼は容赦なくたんたんと淫魔に毒を吐きまくった。
「第一、なんでこの俺が…お前のようなエロしか取り柄のない淫魔野郎とそんなこと一緒に仲良くしなきゃならんのだっ!
俺はS級大妖怪のカリスマ性を誇る西洋妖怪のヴァンパイア様だぞ?!
そんな俺が何故!貴様のような低級悪魔と仲良く3Pしなきゃならんのだ!!
冗談じゃない!!」
「あ…ちょっと?」
とりあえず…なんかまずいので止めるが…とならなかった。
淫魔は黙って怒りに耐えながら聞き続ける。
「それに、俺はお前らよりもずっと価値のあるヴァンパイアだ…
強さだけではなく、カリスマ性!美貌!そして人気ぶりもな!
インキュバスなど…いくらメジャーであっても所詮はマニアにしか分からない一般的なものではないのだ、一般的にも有名な俺には敵わない!!
ハッハッハッハッハッハ!!」
っと、淫魔に対して自分を上げながらも散々なことを言う吸血鬼なのであった。
そのことにだんだんと気まずい気持ちになる私……。
すると、淫魔は___。
「___おうおうおう!!てめー!人が黙って聞いてりゃあ言いたい放題言いやがって!!」
「__い、淫魔?!」
すると、突然に…流石に我慢の限界で淫魔は吸血鬼に怒鳴り始めた。
「あ?なんだよさっきから聞いてりゃあ…自分の方が価値のあるとか、イケメンとか、有名だとか…確かにそうかもしんねぇがそれってただのナルシストじゃねーか!このナルシスト野郎!!」
「__あぁ?!」
「それに第一、自分のことをS級大妖怪とかなんとかほざいてやがるが…!
でもお前って所詮は弱点の多い吸血鬼じゃねーか!!
そんなんじゃいくらなんでもS級の意味もねぇよ!!!」
確かにそう言われてみればそうかも…… 。
S級とはいえ…弱点が多くてはS級の意味がない…。
その図星をつかれた吸血鬼は「…ぐ!」っと
歯を喰いしばった。
そして、そんな淫魔に更に反撃をした。
「うるせえ!!このエロしか取り柄のない低級の淫魔野郎っっ!!」
「__っな?!んだとお?!
確かにエロしか取り柄のないのは事実だが、なんかすっげーイラつくぞ!!
__この弱点大有りの吸血鬼野郎!!」
っと、お互いのコンプレックスを武器にし、攻め合い睨み合う。
「ま、まぁまぁ!!二人とも喧嘩はやめやめ!!」
っと、私はどうにかこの二人の喧嘩を止めさせようとした。
「……っ!ちょっとお!なんで止めるのさ!勇者ちゃあ〜ん!」
っと、淫魔は甘ったるい声で駄々をこねる。
逆に吸血鬼の方は、またため息をつぎ…私に話しかけた。
「なぁ……お前さー、なんでよりにもよってこんな低級淫魔野郎を仲間にしたんだ?」
「……え?」
急になんか言われて唖然。
吸血鬼はまだ話続ける。
「こんな淫魔野郎じゃなくてもっと良い悪魔でも呼び寄せることできたんじゃないのか…?
例えば………サタンとか…ルシファーとか…」
「___って!その悪魔達は上すぎるわ!!(汗)」
っと、私は猛烈に大悪魔すぎる二種類を言われてびっくりし吸血鬼に突っ込んだ。