「まぁ、ともあれ…こんなエロしか取り柄のない低級淫魔野郎よりかはずっと良い悪魔なんていくらでもいるってわけさ…」
っと、淫魔のことを見つめながら冷たくいう。
「__あぁん?!あんだとゴラァ!!
この弱点大有りナルシストなんちゃってS級吸血鬼野郎おおお!!」
「ああ?誰がなんちゃってS級だゴラァ……、この淫魔野郎…
お前がこの俺に敵うとでも思ってんのかぁ?悪魔のくせして弱い分際で…」
「誰が弱いだ!!誰がぁ?!
そもそも俺はいくら低級であっても!妖怪の低級よりかはずっと強いぞゴラァ!!」
「そうだとしても、上級妖怪には敵わないよなぁ?
俺だけじゃなくとも…九尾の狐とかヤマタノオロチとかにはな…?」
「おうおうおう!!だったらこっちの上級悪魔に敵うのかぁ?!おめーが言ったそのサタンやルシファーには敵うのか?!九尾の狐も!ヤマタノオロチも!」
「……っう…」
その言葉を聞いて身を引っ込め始める吸血鬼。
そんなこんなで、お互いの種族の競い争いをする二人の悪魔と妖怪であった。
「まぁまぁ!そんなお互いの種族の競い争いなんてしなくとも……
どっちも強いのは分かったから!っと、それよりも……
もう夜中だし…吸血鬼が何もしていないことに分かったし、
そろそろ帰ろう…」
っと、その場をおだめようとし…
なんだかクタクタになった勇者は…帰りたい気持ちであった。
……が。
「え〜?もう帰っちゃうの〜…?」
まさかの淫魔が駄々をこね始めた。
「__っえ?!お前ここにまだ残りたいのか?!」
「う〜ん…そうじゃなくて〜……
なんかさー、せっかく吸血鬼にあったんだからやっておいたら…?」
「……へ?」
まさかの耳を疑う言葉だった。
「え?やるってなにを……?」
まぁ、なんとなく予想はつぐか……一応恐る恐る聞いてみた。
「もぉ〜!とぼけちゃってぇ〜!!ヤるっていったら決まってるでしょ?
せっかくきたんだしぃ〜吸血鬼とヤったら?エッチなこと!」
やっぱりだった……。
「__えっえええええええ?!?!
お、おま!?お前なにいって?!ってか、いいのかよ?!お前こいつのこと嫌がってたろ?!」
「う〜ん…そうだったけどさ〜……
なんていうか、相手は有名であり超絶美形な吸血鬼なわけだしぃ〜憎たらしいけど…でも、ここは勇者ちゃんのことを想って!我慢してあげる♪
だ・か・ら…♥
吸血鬼とエッチなことヤっておいで……♥♪」
っと、頬を照らしながら満面な笑顔で両手を合わせてまるで心優しい感じのような雰囲気で…とんでもないことをつげた。
「えぇええええええ?!?!
なにこの良心?!っていうか、これは良心なのかああああ?!?!」
もはや淫魔の言っていることが飛び抜けすぎていて…
なにが常識なのか…なにが非常識なのか…なにが正しいのか…
何もかもが全て分からなく困惑してしまった。
それを見て聞いてた吸血鬼はちょっと引いているのか?呆れているかのような様子だった。
「……一体なんなんだよ……」
っと、言葉が漏れる。
それを聞いた淫魔は反応し…吸血鬼に近寄った。
「あ〜、それはなー!
実はこれには色々と事情がありまして」
「__え?!」
突然っと、態度がガラッと変わり急に馴れ馴れしくなる。
そんな淫魔に少し引く吸血鬼。
「いやはや〜、実はな〜……
なんで俺と勇者ちゃんが一緒かというとな〜まずはそこからみっちりと全部最初から最後まで話そう」
「お、おう…」
___こうして…。
淫魔は、吸血鬼に全てのことをかくかくしかじかっと…
みっちりと話し説明をしたのだった………。