____それからというものの………
催眠術にかかってしまった例の勇者はというと……
『___ッッ?!(__っは?!)』
突然っと、勇者は我を取り戻し正気の目に戻った……。
そして、アゲハに抱き寄せられた身体をぐっと外し離れた___。
「__!?」
突然にして自分から離れた勇者をみて一瞬アゲハは驚く。
「……」
そして、離れた勇者は……
なにがなんだか分からないけどちょっとアゲハを警戒していた…
その様子をみたアゲハは………
(…ッチ!やっぱ一時的な効果か……)
っと、ジト目をさせ…なんだか不満そうな表情をした。
「……」
そしてそのまま…アゲハと勇者は無言で見つめ合い続ける……。
すると……_____。
『___勇者ちゃあああああんッッッ!!!』
「___ッ!?!?」
すると突然に…
聴き覚えのある声がしおおきく自分(勇者)を呼ぶ声が聞こえた…。
それに私は気づいた。
「勇者ちゃんッッ!!」
っと、その声のものがこちらにやっときた。
そう、私を大きな声で呼んでいたものは淫魔だった…。
淫魔以外にも。吸血鬼、アカマタ、クロネ…っと
一斉に全員がきてこちらに駆け寄ってきた……。
っが、しかし………
「___ッッ?!」
すると、突然に……
淫魔が一瞬にして脅迫されたかのような顔になり…
一旦立ち止まった。
それに合わさったかのようについてきてた三人も立ち止まる。
「……あっ、み、みんな…」
皆がきたことにより…口を開く私。
そして…
なにやら、皆は私とアゲハを見ていた。
アゲハはなにやら睨みつけた様子で皆をみていた。
一方淫魔はほんとに脅迫されたかのように冷や汗をかき、身を震えていた。
しかし、他の三人はそんなことはなく
ただ単に、私とアゲハが一緒にいるこの様子に変に感じていた…。
「……おい、誰だ貴様…?」
っと、吸血鬼が先に口を開き…
アゲハに問いかけてきた。
どうやらみんなはアゲハのことを知ってはいなかったようだ…。
「なんだか君…見かけたことないこだね〜……
どっからかきたのかな?」
っと、アカマタは普通に聞く。
しかし、吸血鬼とクロネはなにやら警戒をしていた。
「おい…聞いてんだ答えろ…
貴様、誰だ?何処からきた魔物だ… ?
まさか、うちの勇者を誑かして連れ去ろうって魂胆か…?」
「…確かに…なんだか怪しそうだしね…」
っと、吸血鬼とクロネはアゲハに強気で聞いてきた。
「え?そうなんかい…?」
っと、何故か二人とはちがく、天然なアカマタ。
「……」
けれど、アゲハはなにも答えはしなかった… 。
すると突然に……
今まで何故か震えていた淫魔は……ゆっくりと口を開いた。
「……っ、な、なんで…」
っと、なにやら言葉までもが震えていた。
突然に様子がおかしく身も声も震えながらも無理矢理喋りだした淫魔に一斉に淫魔の方へと向いた。
そして…淫魔は、完全に脅迫されたかのような様子で声も震えながら無理矢理言った。
「なんで………どうしてお前がこんなところにいるんだよ……
___アゲハ……」
……っと。
その淫魔の言葉を聞いてアゲハ以外一斉に(え…?)っとなった。
すると、アゲハは………ニヤリっと突然口元を歪ませて…
唐突に笑だした。
最初は、ふふふっと小刻みに笑だしたがしかし…
それがだんだんと悪化していき終いには…………
『___アッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハ!!!』
っと、大発狂してきた。
その様子をみて周りはびっくり。
そして、アゲハは球にさっきまでも様子とは別で、
凶変したかのような顔になり大きく言い放った。
「なんでってそんなの決まってるでしょ?!
あんたに仕返しをし勝つため!わざわざ遠いところから来たのに決まってんじゃん!!
…お久しぶりだねぇ……お兄ちゃん=Q__!!」
っと……。
まさかの耳を疑うような言葉を言った……。
(……え!?
___えええええええええええ!?!?
お、お兄ちゃあああああんッッ?!?!)
っと。淫魔とアゲハ以外は全員一斉にかなり驚き
まさかの兄弟説に相当驚いたのであった………。