官能小説(オリジナル18禁小説)

Re: モンスター男子!クエスト!~お前にだけいい夢見せてやるよ…… ( No.88 )
日時: 2017/02/20 01:57
名前: みけ

「…え!?いや、…えッ!?お兄ちゃん!?!?」

…勇者は大げさに戸惑い驚き続けながら、アゲハと淫魔は見る。




勇者はまだ驚いていたが、他はもう冷静…。




「…おい、淫魔…お前、弟なんていたのか?」


っと、吸血鬼は何時もながらクールに聞く。


「…へ?うん」


っと、淫魔は答えた。


「…それにしても、あまり似てない兄弟だねー……」

「…ああ、特に性格とかあたりな…」

っと、アカマタとクロネが呟く。


「……」



そして、無言で淫魔とアゲハはお互いに見つめる。




アゲハは、ドヤ顏の企み顔で……淫魔は不満な表情で……。





……大体、数十秒ぐらい見つめ合う。


そして最初にアゲハが声を出した

「…お兄ちゃん」


とても冷たい声だった。


「……アゲハ」


次に淫魔が声を出した。


淫魔は震えた表情でこの重たい雰囲気の中、重たい唇を開き台詞をいった。




「…………アゲハ…


…………犬のフン踏んでる=c」






《___ズッコォォオオオオオ!!》



___まさかの淫魔の台詞で一斉にずっこけ、さっきまでの緊張感が台無しにぶち壊れた。




「__って、淫魔お前!!さっきまで震えてた理由ってそれかいッ!!」

っと吸血鬼は淫夢にキレツッコミをした。


「だって、犬のフン踏んでるんだよぉ〜?汚いじゃ〜ん……」

「…いや、そりゃあそうだがな…」



予想外すぎる淫魔に対して一斉に呆れ、さっきまでの緊張感もなにもクソもない感じとなった。








…そして、アゲハプルプルっと怒りを震わせながら立ち上がり、
流石にブチ切れて怒声を発した。





「__っちょっと!!お兄ちゃん!!!
アンタ自分の立場分かってんの!?!?」


っと、怒声を発しながら力強く淫魔に指を指す。



「………たち…ば…?」


淫魔は、さっぱりとわからないように首を傾げる。



「まさか忘れたとは言わせないからね!?
僕はお兄ちゃんのせいでどんな屈辱をしたことかッ!!」



完全に温度差がある兄弟。


それを聞いてた外野側の吸血鬼は淫魔の方に向き聞いた
「……おい、お前自分の弟になんかしたのか?」

「………さあ?」



っと、淫魔は完全に思いあたる節がない様子だった。



その言葉を聞いたアゲハはさらにブチ切れた。




「___やっぱり忘れてたんかああい!!
いいよ!忘れてたなら教えてあげるからよーく聞きなッ!!
あのね、僕がお兄ちゃんを恨むようになったのはお兄ちゃんが卒業して全然会えなくなった頃から!
お兄ちゃん覚えてる?僕達がまだ魔界にいた頃」


「あー、覚えてる覚えてるー!あの頃はすっごく楽しかったよねー!」


「全然楽しくないわ!!
お兄ちゃんはさぞかし楽しかっただろうが僕は全然楽しくない!
嫌な思い出しかない!!
だって、ずっと真面目にやってきて誰の迷惑もかけないようにいい子にしてたはずなのに何故かいつもいつも褒められてたのはお兄ちゃんだけ!
成績も優秀なのもお兄ちゃん!なにかやらかしていつも怒られるのはこの僕で、お兄ちゃんはすぐにどっかに行っちゃうし!
おやつ食べようとしたらお兄ちゃんがいつも取っちゃし!
気がついたらお兄ちゃんが先に人間界に降りて僕を置いてっちゃうし!

僕はそんなお兄ちゃんに対してめっちゃくちゃ腹立って何時の間にか恨むようになって、だからこうやってお兄ちゃんを仕返しにきたのッ!!」