『フフフフッ……アカマタ…お久しぶりだねぇ……』
磯男は、不気味に笑みを浮かべ…挨拶をしてきた。
「……磯男、貴様…また、人間を襲いにきたのか!?」
『…そうだが…だからどうした?
人間なんざ…磯男様である私の食糧でしかない…
それに、するなっと言ってももう手遅れさ…
人間はもうたらふく喰っちまったからねぇ〜……』
………磯男の、その衝撃の言葉を聞き吃驚する
「__えっ!?」
一斉に驚かせ、アカマタは目を見開いてた。
『フフフ…ほんと、人間の生き血はいいねぇ〜…
いくらでも吸いつくしたくなる…』
「__っぐ!!」
その、外道な言葉を聞きアカマタは更に力強く磯男を睨みつける。
「何故だ!何故、そのようなことをするッ?!」
っと、アカマタは磯男に怒りを投げかける。
『……そんなこと決まっている…
こんな化け物だらけの所に来る人間共が悪い…っと…
そんな無褒美な人間が入ってきたら凶暴な妖怪だったら普通、襲っちゃうだろう?』
「__ッ!!」
更に睨みつけるアカマタ。
『…それに、まだ人間がいるみたいだねぇー……
しかも……この中に………ね……?』
「「「__ッッ!?!?」」」
__この中に…っと聞いた瞬間。背筋が凍るほどに嫌な予感が走った。
一斉に、固まり凍りつく。
磯男は、「誰かな〜?」っといい、人間をこの中から探す。
そして…………。
『………女…貴様か…』
___磯男は、勇者に目をつけた。
人間だということが、完全に早くもばれた……。
「__ッ!?」
私は、磯男にターゲットにされて…表情が凍張り、息が一瞬止まった。
人間を見つけた磯男は、歓喜して喜ぶ。
『ふふふふ…なるほど、人間は貴様だったのだな…
これは丁度いい…若いオナゴの生き血はとても美味だ!…これはデザートとしよう…』
っと、言い舌なめずりをする。
これは危ない!っと身の危険を感じる私、後ろに引き下がる。
そして、流石にこればかりは危険っと感じ取ったのか吸血鬼と淫魔は…
「__勇者!何ボヤついでる!?早く逃げろッ!!」
「勇者ちゃん!流石に今回は逃げてもいいよーー!!」
っと、大声を出し呼びかけた。
「そ、そんなこと言われなくても分かってる!!」
早く逃げなきゃッ!!っていう思いで必死だ__!
しかし……。
『___逃がすかあああああああ!!!』
っと、磯男は物凄い素早さで手をぐんっと伸ばし捉えようとした。
(__ドォン!!)
「__ッッ!?!?」
「__勇者ちゃん!?」
淫魔は、襲われた勇者に心配し呼びかける。
………突然に襲われた勇者は……。
「………っ、あ、あっぶなー……」
ギリギリのところでかわしてた……。
「……っほ」
そのことで、淫魔は一安心した。
なんだか急にこの物語の趣旨が変わり…
疑問に思った吸血鬼は淫魔に問いかけた
「…おい、淫魔…この状況であれなんだが……
お前確か…この冒険はお前の力で全モンスターをイケメンにさせ、
襲ってくるモンスターは全員ただエロいことするだけじゃなかったのか…?」
っと、吸血鬼が問いかけたると…淫魔は…
「……あ、え〜っと…」
っと、おかしなぁ〜…っと感じにうやむやに困惑する。
そしてクロネが割り込み。
「これ、淫魔がいうようなエロい逆ハーレムRPGじゃなくて…
ただの戦闘系RPGになってるよな」
「…確かにな、ま、結局のとこ…
低級悪魔の力だから、全部が全部…そう都合上の良いものにはならなかったってことか…」
っと、吸血鬼は冷たく淫魔に言った。
「うわぁ〜ん!それ一番傷ついてんのは悪魔の俺なんだからぁ〜!
そんなこと言わないでぇ〜〜!!
もぉ〜!くやしぃ〜〜!!全部勇者ちゃんのエロ逆ハーレム天国にさせたかったのにいぃいぃぃいいい〜〜!!!」
「………おい」
…っと、こんな状況の時でも何時もながらのとんでもないぶっ飛び発言をする淫魔に、引きながらもクールに突っ込む吸血鬼であった。
そんなこんなの中で…勇者は……
(…いや…今私、襲われてるんですけど……)
てな感じで人差し指で自分の元をくいくいっとさせて淫魔達にデスチャーさせる。
そうやってると……………。
「__ちょっとお!!」
っと、突然に勇者のそばにいたアゲハが声をあげた。
「……アゲハ」
アゲハは、私の目の前に来て不機嫌そうに両手を腰に起き
威張ってる風にガツンと磯男の前へときた。
そしてアゲハは………
「ちょっとお!アンタさーさっきから黙って聞いてて思ったんだけどもう我慢なんない!!
アンタ、海の主なのかなんなのかしんないんけど、
ちょっと常識っていうものなさすぎじゃない!?
いくら妖怪でもやっていいことと悪いことってもんがあるんだよ!!」
っと、アゲハは怒鳴りつけた。
それを見た吸血鬼たち。
「…なっ!あの、バカ!!」
っと、吸血鬼が小声でいう
そしてアカマタは
「アゲハくん!あ、危ないよ!!」
っと、慌てて声をかけた。