官能小説(オリジナル18禁小説)
- Re: モンスター男子!クエスト!~お前にだけいい夢見せてやるよ…… ( No.94 )
- 日時: 2017/02/24 03:52
- 名前: みけ
しかし……アゲハには、全く持って届かなかった。
「あのさぁ、別に人間の見方する気はないけど!
アンタがいくら凶暴な妖怪だったとしてもね!
いくらなんでも常識がなさすぎでしょ!!
アンタ、こんなことやり続けてそのうち天狗刑務所に捕まっても知らないからね!妖怪にも一応社会のルールってもんがあんでしょ!?
まあ、僕も人のこと言えない義理だけどさ!!
なんかアンタみたいな人間にも妖怪にも迷惑かけるヤツって僕、
すっごく大ッッ嫌いなんだよねッッ!!」
っと、アゲハは…とことん磯男に怒りを投げかけた。
しかしそれと裏腹に心の中では…
(…あれ?僕…何言ってるんだろう…
僕も本当人のこと言えないのに…
僕、仕返ししようとして…勇者を騙して…奪おうとして…
僕だって迷惑かけてるのに…)
「なんか、アンタみたいなの見てるとすっごくイライラするし腹が立つッッ!!」
(…もしかして…まるで自分を見ているようでイライラするのかな…
だから……我慢できず……こうやって八つ当たりして……)
「ほんっと!!そういうの最低で最悪!!!」
(…いや…最低なのはこの僕だ…!
自分を棚に上げて相手に八つ当たりして責める………
僕も誰かを利用して…相手の人種なんて考えず自分勝手にやっていたわけだから…僕も僕で、非常識な行いをやっていた…
それなのにも構わずこうやって自分を棚にあげて自分が言うべきことじゃないことを言ってしまってる…こんなにもベラベラっと……)
アゲハは……心の中では、凄く自分を責めていた。
そして………。
(__一番最悪なのは……この僕だ……)
「……ッ」
……この言葉を、心の中で大きく言った瞬間…
アゲハの目からポロリっと涙が零れ落ちた。
子供が泣くのを耐えるかのように…アゲハは、強がった表情をしながら
零れる涙を我慢してた。
(……アゲハ…まさか…)
勇者はその姿のアゲハを見て、思わず何かをさどった。
そして、強がるアゲハに…
そんなアゲハと見つめ合う磯男。
「……おい悪魔のガキ…この私に説教とは…中々度胸あるじゃないか
これは面白い…」
っと、磯男はアゲハを睨む。
とても嫌な予感が走った。
そして…………
「よろしい__ならば…………、
__まずは、貴様から殺してやるううううううううう!!!!!」
っと、大きな怒声を放ち勢いよく、手がアゲハの方に降りかかってきた
「__ッ!?」
アゲハは、息を一瞬止まり絶望の危機の表情とした。
「__アゲハ!!」
アゲハに振りほどかれる瞬間__
思わず、勇者がアゲハを庇おうと飛び込んできた。
(__ズッシャアアアアア!!)
そして、勢いよく叩きつけられ大きく砂が舞い上がった
「__勇者ちゃん!!?アゲハ!!?」
淫魔は、心配そうな表情で二人に大声で呼びかけた。
「……っ」
………すると、意外にも無事であった……。
勇者は、アゲハの上に乗っていた。
「__ッ!?」
自分を庇ってくれた勇者をみて、思わず吃驚させたアゲハ。
そして勇者はゆっくりと体を起こす……。
そして、目と目を合わせた…。
「……っ、あ、アゲハ…だ、大丈夫……?」
「……」
そう、声を呼びかけるがアゲハは吃驚させた表情のままうろたえていた。
「……な、なんで…どうして…
だ、だって僕はあ、貴方を…騙して…利用してたんだよ……
なのに…なんで僕を助けたの…!?」
わけもわからずアゲハは困惑させながらも震えた声で聞いてくる。
「……あっ〜…
なんでってまあ、なんていうか……そのお〜……
じょ、条件反射?」
「………え?」
「人を助ける理由に…それほどの理由って必要あるのかな?
私はただ…アゲハを助けなきゃ!って思って、
その勢いで飛び出したようなもんだし…ははっ」
「…え?なにそれ……い、意味わかんないし…
そんな…じょ、条件反射でって…助けなきゃって……」
アゲハは更に困惑する。