官能小説(オリジナル18禁小説)
- Re: 排気管交流 〜ロリコン募集中〜 ( No.9 )
- 日時: 2016/01/04 02:21
- 名前: 野菜
次の日、俺は何故かまた工場に足を向けていた。
何をしたかったのかは分からないが、体が向かっていた。
夏の暑さを物ともせずに、俺は工場に着いた。
恐る恐る中に入ると、美奈ちゃんの姿があった。
最初のように排気管の上で。
(ああ、どうしよう.......あんな事してごめんねですまないよなぁ........)
今さら何しにここに来たのか自分で後悔した。
しかし、俺はこちらに気付いた美奈ちゃんに対して硬直してしまった。
固まった俺を見て美奈ちゃんは排気管の上から
「『初めまして!』お兄ちゃんもここに涼しくなりに来たの?」
『まるで初対面のように』美奈ちゃんは挨拶をした。
困惑しつつ俺は「初めまして」、と返した。
しかし言葉が出たのが不思議な程に俺は驚いていた。
(あんな事をされてにこやかに挨拶出来る筈がない........なんでだ?)
初対面の反応をされて、そのあと少し談笑した。
そして俺はその中で気付いた。
(この子は......昨日、いやこれまでの記憶がないのか?)
先程からこの子に一昨日地震が有った事、一年前はうるう年だった事など、過去の話をしているが、知らずじまいだった。
ひょっとしたらファンタジーな事に、彼女は記憶がないのか?
(.........いや、否だ)
もしこの子の記憶が無いなら何故名前を言える?何故会話ができる?
もしかしたら一定の時期から記憶が無いのか......?
ならば............
俺は美奈ちゃんに降りてもらい、その頬を
スパァン!
「え.......?」
軽く傷が残る位には強くはたいた。
じわじわ涙を溜めて行く美奈ちゃんに目もくれずその場を走り去った
後ろから泣き声が聞こえて心が痛くなるが、無視して走る。
そして家に着いて時間を潰し、夕飯を食べて風呂に入り寝た。
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