官能小説(オリジナル18禁小説)
- Re: 貴方だって、愛してる ( No.1 )
- 日時: 2015/12/23 20:14
- 名前: ねむねむ
2、密会
「こちらでございます。」
社長室の前で足を止め、振り向く。するとまた、男性は笑顔になり、一枚の紙切れを、私に差し出した。
「案内ありがとう。これ、名刺。お礼にはダサいかな?」
まさかダサいとは言えない。こちらと微笑み返して、
「ありがとうございます、受け取っておきます。」
踵を返して、また受付へと戻って来てから、その名刺を改めて見てみる。
麻倉製薬 副社長 山代 将生(やましろ まさき)
そして電話番号が書かれていた。
「ふーん………あ、なにこれ…」
何気なく後ろを見ると、走り書きをしたような文が1つあった。
___今夜9時、会いましょう___
そのあとに書かれた住所。検索すると、とある有名料理雑誌で星三つを獲得した、高級レストランだった。ナンパにしては、かけるお金がずいぶんと高い。だが、それが私の好奇心を煽った。どうせ時間もあるし、一度行ってもいいだろう。
「ま、ご飯だけいただけばいっか。」
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