官能小説(オリジナル18禁小説)
- Re: 貴方だって、愛してる【3/21更新!】 ( No.19 )
- 日時: 2016/03/27 17:23
- 名前: ねむねむ
3、結婚なんて
「え…将生さん……」
「聞こえなかったのか?服を脱げと言ったんだ。2度も言わせるんじゃない。」
彩希は震えながらトレンチコートを脱いだ。ゆっくりとした動きに苛立ちを覚えたがまだ我慢が出来た。続けて紺の野暮ったいワンピースのチャックを下ろすと、ストンと床に落ちた。次は下着___
だが彩希の手は、止まってしまった。
「全部、脱ぎなさい。」
「でも……」
「口答えするな!さっさとしろ。」
ビクッと彩希が、怯えたように震える。顔は、恐怖の色で埋め尽くされていた。それがまた、将生の凶暴な感情を喜ばせた。
「はい…」
彩希の白い手がおそるおそる背中に回る。それは実にあっけなかった。するりとブラジャーは外れ落ちた。彩希がまだ悪足掻きをする。
「将生さん…私、嫌なの…もう許して……」
「脱げないなら、俺が脱がしてやる。」
「いやっ!将生さん嫌なの!」
腕を掴むとベッドに引っ張り倒した。力を入れれば簡単に折れそうなほどに細い、本当に細い腕。いや、腕だけではない。身体が細いのだ。しかし胸は申し訳程度しかない。
じたばたと無様にもがく彩希を体ごと押さえ込み、ショーツを引きちぎるように脱がした。
「いやあぁっ‼」
悲痛な叫び声が体の下で響く。そんな彼女をよそに、鞄から鎖の拘束具を取り出す。
「今日は彩希にプレゼントがあるんだよ。ほら、これが何か分かる?」
髪の毛を引き抜かんばかりに引っ張り、無理やりこちらを向かせて見せる。SMグッズの販売を行っているサイトを漁っては、彩希に似合う物を購入するのが、将生の最近の日課になっていた。
その中でもお気に入りで、早く使いたいと思っていたのが、「それ」なのだ。
「いや…そんなの怖いわ……やめて!」
「じっとしてたら、痛くしないよ。」
ベッドの柱に腕を押さえつけ、大の字に縛りつける。彩希はもう疲れたのか諦めたのか、もうあまり抵抗しなかった。
「これだけじゃないよ。ほら、これが何か分かるか?」
それもまた、SMサイトで購入したディルドバイブだ。これを彩希の太ももになぞらせていく。赤黒いグロテスクなその姿が、彩希の恐怖を一層煽る。
「さて、まだ使いたいのあるから大人しく言うこと聞くんだよ。」
自分はこんなに、アブノーマルな人間だったのか。自分はもっと、ノーマルな奴だと思っていた。だけど実際は、こんなに意地の悪い性癖なのだ。