官能小説(オリジナル18禁小説)
- Re: 貴方だって、愛してる【4/17更新!】 ( No.22 )
- 日時: 2016/05/03 18:42
- 名前: ねむねむ
5、結婚生活
「最近、山代さん元気ですよね。」
「やっぱりあれですか?結婚したから?」
部下の女性社員が嬉々として、談話室に入ってくる。将生はちょうどコーヒーを淹れていたところだった。将生には、女性社員がこのタイミングを狙っていたようにしか思えなかった。それでも、まさか「わざとタイミングを合わせて入ってきたくせに、偶然のように言うんじゃないよ。」とも言えず、
「そうかなぁ…そんなに元気に見える?」
などと、はぐらかすように笑った。
「見えますよ〜、いつも仕事早いのに、最近はもっと凄いですし…新しい契約も取ったって聞きましたよ?」
誰がその情報を漏らしたのだろうか。女性社員は末恐ろしい。会話もそこそこに談話室を出ると、コーヒーを持ってデスクに座った。慣れた手つきでスマートフォンの電源を入れると、メールを開いた。
そこで指の動きを止めて、少し考えてみる。
今日はどうしようか……
そしてスマートフォンのキーボードに指を滑らせた。
『今日はベビードールを着て、三つ指突いて出迎えろ。』
たったその一文を打ち、送信し、すぐさま電源を切った。
将生は昼休みになると、彩希に毎日こういったメールを送っていた。彩希は最初は戸惑って、メールの指示に全く従わなかった。しかしその度に将生は、手酷く彩希を虐げた。
手足を拘束しローターを入れたまま一晩放置したり、媚薬を頭から被せ一日中、絶頂させ続けたり、と。
その度に彩希は「ごめんなさい」と喚くように、叫ぶように言ったが、将生は決して止めることは無かった。
将生にとって、彩希のあの懇願する表情は堪らなく快感だった。股間部は血管が裂けそうなほど勃起をし、背筋にはゾクゾクと悪寒にも似たものがはしる。
これは全て、「躾」なのだ。将生はいつもそう思っていた。自分の言うことを聞かず逆らう、彩希への「躾」。
明後日からは新婚旅行だった。将生は新婚旅行先でも、この態度を変えるつもりは無かった。
***
「ただいま。」
「あ…おかえりなさい。」
彩希は三つ指を突いて出迎えるどころか、ベビードールすら着ていなかった。将生はその瞬間、パンと彩希に平手打ちをしていた。身構えることも出来ず彩希は呆気なくその場に倒れる。
「また命令を無視したのか?」
「ご、ごめんなさい…でも。」
「黙れ!こっちに来い!」
平手打ちを食らい、ふらつく彩希を引きずるようにして寝室へと連れ込んだ。
「命令無視もいい加減にしろよ!」
彩希の服を引きちぎるように剥いで、力任せに投げ捨てる。彩希を前にすると、どうしても将生は理性なんてものを忘れてしまうのだ。
「いや!ごめんなさい!許して!」
剥いだ服の下に、ベビードールを着ていると言うわけでもなく、いつものレースの下着だった。
「お前の夫は…主人は誰なんだ!?」
「っ……」
怯えて、彩希は声も出ていなかった。それすらも将生には腹立たしく、もう一度がなりたてる。
「誰なんだ!?」
「……将生、さん…」
やっと彩希は声を絞り出した。その怯えた態度が、将生の黒い部分を喜ばせていた。
「分かってるじゃないか。なら、今からフェラチオしろ。」
「え……」
「なんだ?主人の命令が聞けないのか?」
圧をかけるように追い込み、じろりと見下ろす。彩希は相変わらず俯いていて、涙が目に溜まっていた。それでも、彩希は無言でそっと将生の股間部に手を伸ばしていた。
「ふん、やっと分かったか。」
震えながら辿々しい手つきで彩希は、将生のズボンを下ろした。「下手くそ」、将生はいつもそう思っていた。それでもあえて、フェラチオについては何も躾を施さなかった。その辿々しさにすら、将生は興奮を覚えていた。
ピチャ、ピチャ、水音だけが静かになった寝室に響き渡っていた。