官能小説(オリジナル18禁小説)
- Re: 貴方だって、愛してる ( No.3 )
- 日時: 2015/12/28 21:26
- 名前: ねむねむ
2、密会
豪華なシャンデリアと、おごそかに流れるクラシック。まさに高級レストラン、という感じだ。今さらのように、自分が場違いに見えてきて、料理のすすみも不自然に遅くなってしまった。
「どうしたの?具合でも悪い?」
「あ、いえ…そういうわけではなくて、私には、少し場違いな雰囲気のように思えて……」
少し言いにくかったが、まだ多く残ったメインディッシュに目を落とす。だがそんな私とは対照的に、彼はゆったりと微笑む。
「そんなことはないですよ。…あぁ、お味の方はどうでしたか?」
「とても美味しかったです…でもどうして私に……?」
そう、それがずっと疑問だったのだ。今日初めて会ったのに、こんな綺麗なレストランに誘われ、こんな豪華なディナーをご馳走になっている。疑わしさもあるが、好奇心に負けて私はここにいる。ならば、好奇心に逆らわず『どうしてナンパしたのか』聞いておきたかった。
彼は再び微笑み、そして小さく苦笑を漏らした。
「自分でも恥ずかしいよ…初対面の人にナンパなんかして……でも、それぐらい君に惹かれてしまったんだよ。……慌てて名刺の裏に文を書いて渡すくらいに、ね。」
「……?」
つまり、どういうことなのだろう。いや、これは予測して答えなくてはいけないのだろうか。答えに戸惑っていると、彼が先に口を開いた。
「……君を、調教したいんだ。__性的に。」
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