官能小説(オリジナル18禁小説)
- Re: 貴方だって、愛してる ( No.8 )
- 日時: 2016/01/18 17:34
- 名前: ねむねむ
1、欲望と蜜
彩希がシャワーを浴びている間、暖房とテレビをつけて待っていた。まあまあ良いホテルを選んだおかげで、すえた臭いもしなければ、不潔感もない。予想はできていたが、彼女はこういう場所は初めてだった。部屋に入る前から落ち着かない様子で、フロントを右往左往していた。
当然、部屋に入るとその緊張は高まったらしく、かばんを置いただけでソファーにも座らず、早々にシャワーに行ってしまった。
数分ほど経った後に、シャワーの音が止まり、ドアの開く音がした。
「お待たせしました…」
「そんなにまってないよ、まだ10分くらいだし。」
独り占めしていたソファーの左によって、彼女に手招きし、
「もう髪乾かしたんだ。じゃあ、こっち来なよ。」
「はい…」
タオルを持ったまま彩希は歩み寄り、そっと隣へ座った。その動作すらも愛くるしい。ハイヒールを脱いだせいか小さな体が、よりいっそう小柄に見える。タオルを巻いただけの無防備な姿が、将生の欲望を強くした。
今すぐにでも押さえつけて、無理矢理にでも言うことを聞かせて____
汚い欲だと、将生自身も分かっている。それほどにそそられ、煽られている。
彩希には、そんなつもりが一切ないのに。
「麻野さん…ベッド行こう。」
「…でも……」
最後まで、その言葉は聞かなかった。否、聞きたくなかったのだ。彩希の腕を掴み、力のありったけでベッドに押し付けた。彼女は声も出せず、悲痛なうめき声を漏らした。
「んー!んーっ!」
「じっとしてて。」
有無を言わさず、そのまま押さえ込み身動きをとらせない。上からのしかかり、欲望をぶつけるかのように、タオルを剥ぎ取って捨てた。皮下脂肪がほとんどない、白い体だった。
「んーっ!!」
彩希の声が割れんばかりに鳴り響く。だが、将生はもう止まれない。露になった胸に吸い付く。最近、思春期を迎えたばかりのような、貧相で白い胸が、将生の危険すぎる欲を、『まだまだ』とばかりに加速させていた。