官能小説(オリジナル18禁小説)

Re: 題名が思い浮かばない…。【花魁もの】 ( No.2 )
日時: 2016/01/03 16:28
名前: 紫月

今日も身を獣に売りつける。
嘘の言葉ばかり並べ、自分が傷ついても獣のために喘ぐ。見せたくない、罵られたくない、そんな我が儘など言えない。

どうして?……だって、私は物だから。

飽きてしまったら、すぐに捨てられる。嗚呼、悲しい…すごく、悲しい。

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「美代子様っ、ご指名入りました!藤孝様からですよ!」
小さな見習いのハナは、そう微笑んで言ってくれる。

まだ汚れも知らない子供で、羨ましいと思う反面この子が16になったらすぐに売りに出されると思うと切ない。

「美代子様、今夜もご努め頑張ってくださいませっ!」

窓から見える月は、今日も丸く綺麗。
まるで、私に自由であることを見せびらかすように…。

「ええ、わかったわ…今すぐ参る」
口紅を唇に薄く塗って、魔除けのために目元に赤い紅を塗る。この夜の仕事は手馴れたもの…。

戸をゆっくりと礼儀正しく開けると、妻がいるにも関わらず、よく遊びに来る武士の藤孝様が酒を呑んでいた。

「今宵もこの美代子をご指名頂き、誠に嬉しく思います…藤孝様」
正座をしながら、私は会釈をした。赤い紅の塗られた唇を、上げながら。

「…嗚呼、美代子。今日も綺麗だな」
調子者の藤孝様は、隣を叩いて来いと命令する。妻がいるのに、どうしてこの方はここになど来るのだろう。私にはわからない…幼い頃から、家族という正しいあり方がわからない。

彼の言う通りに、隣にゆっくりと座るとお酒を注ごう手を伸ばす。

 ̄ ̄「美代子、今夜も朝まで共に過ごしてくれ…」
その手を強引に引き付け、彼は胸の中に私を抱き寄せた。

彼の1つ束ねた黒髪は、美しい。熱っぽい赤い瞳は見とれてしまう。そして、なによりも彼の胸の中は温かい。

「藤孝様の仰せのままにいたします」
得意気な笑みを浮かべて、肩を出しはじめては藤孝様の大きな細い指の持つ手を着物の胸の中に入れる。

私と違い、温もりを持っている…。

「…たまには、俺の命令などなしに美代子から甘えてくれるのもいいものだと思うんだがな…」
そう、ふっと笑い服の中に入れた手を細い指で動かしていく。

「んっ…なにを、言うんですか、私は命令などなしに貴方に触れることなどできないのですよ…それを承知した上で、来てくれるのではないのですか…」
火照った頬を感じながら、私は藤孝様を見つめた。

「これは命令だ…甘えてくれ…」
上半身の着物をずらしては、薄くピンク色の突起を藤孝様は自らの口に含む。

「っぁ、しょうち、いたしました…」
びくんと反応して、藤孝様の頭を撫でて甘えるように脚を広げる。

「どうしたんだ、このイヤらしい脚は?なにを求めている…」
それを見て、くすりと鼻に掛かった笑いを浮かべて、望んだ通りに藤孝様は濡れた私の下に手を伸ばす。

 ̄ ̄クチュ、クチャ…クチュ…

自分でも聞こえるくらいの濡れた穴に藤孝様は指を1本と入れ始める。

「…まったく、濡らしてばかりな穴だな」
擦れて気持ちいいところをわかるように、藤孝様は私の中を探っていく。

「んっぁ、ふじ、たかさま、そんなに、中を探られて、は…っ」
目が眩む、この方は私の快感を知っている。他の男など、快感など自分だけがすれば気がすむというのに…。

この方は私を部屋の中に響く、水音までも快感に感じさせる…。

…Continue.