官能小説(オリジナル18禁小説)
- Re: ドS先生と奴隷契約_*゚ *第5話更新* ( No.7 )
- 日時: 2017/04/21 17:10
- 名前: 癒乃華 ◆Ttoqbh10f6
Episode.6 真実(ほんと)の気持ち
それから1週間が経った
久川先生とはあれから一言も口を利いていない
唯一、出席確認で名前を呼ばれる時くらい
心にポッカリ穴があいたような、この気持ちはなんなんだろう...
『羅月〜もー!羅月ってばぁ..!!!』
『あっ、ごめーん、さなりーん ぼーっとしてたw』
『羅月ってば、ここ最近上の空だよっ?』
『そ、そーかなっ?あははっ☆』
『なんかあったでしょ?』
その言葉に一瞬、ギクッっとする
『なっ、なんかさー、テストの成績悪くってーママに叱られちってー、おこづかい減らされちゃってー;』
『え!?そーなの!!?』
『そーなんだよぉ;;』
もちろんそんなのは口から出任せ。。。
ほんとはね、、、
久川先生のこと、幾ら親友の鎖那海でも言える訳ない...口が裂けても
『じゃあ、今日は駅前のパンケーキ屋であたしがおごったげる!』
『え、、、?』
『遠慮しないの!新作のスイーツ出たらしいから、丁度行きたかったんだよね〜!だから行こっ?ねっ?』
『う、うんっ!』
おこづかい減らされたなんて、ほんとは嘘なのに...うぅ...罪悪感...
ごめんね...鎖那海。。。
靴箱を開けると靴の下に小さな紙切れがあった
そこには
“放課後、資料室に来い”
そう書かれた紙があった
『ご、ごめん!ちょっと教室に忘れ物しちゃったみたい!先帰ってていいよ!ごめん鎖那海っ...!』
『わ、わかった』
あたしは無我夢中で走り資料室に向かった
―ガチャ―
『はぁっ...はぁ..あ..れせんせ..いない...』
その瞬間、いきなりドアが閉まった
振り向くと、目線の先には先生ではなく...
『い..一色..先輩...?』
彼は、一色聖先輩。顔は美形で雑誌モデル並みだ女子から絶大な人気。
学校中で彼を知らない人はいないと思う
1年生のあたしも知ってるからな
でも、その面、女遊びが激しいことでも有名。
『ほんとに来るとか...誰だと思ってきたワケ?俺じゃなく、他の奴に呼び出されたと思ったよな?』
その言葉に詰まってしまう
『隠しても無駄だぜ?俺知ってるし。おまえが久川とこっそりここで会ってんの』
『...!!』
『水瀬羅月、おまえ、久川のこと好きなんだろ?』
『ッ...!』
図星を突かれて何も言い返せない
『あーあ、久川ってほんとムカつく..俺の好きになる奴は、大抵、久川にお熱なのな』
『...?』
『ったく、なんで女子皆して、あいつのどこがいいんだよッ...!あいつより俺の方が...!!!』
声を荒げる一色先輩
『俺だって水瀬のこと目付けてたのによ...』
え、それって、つまり...
てゆーか、えッ...!!?
『だから、まぁ、意味解るよな...?』
その言葉と同時にドアの鍵をガチャリと掛けた
『え、ちょ..一色先輩何して...』
『何って...見て解ンねェ?』
『何で鍵閉めるんですか!鍵開けて下さいよっ...!!』
『やだね...』
すると、いきなりあたしを壁に押し付けた
『な..何する気...?』
『言っとくけど助けなんて来ねェからな...?』
『ッ..一色先輩..ッや..やめてくださ..いッ...』
片手であたしの両手を押さえつける
その細身な身体からは想像できない力
いくら細身だろうと、やはり男性の力には勝てない
『俺に迫られてこんな嫌がる女は水瀬が初めてだわ..そんなに嫌か??』
『...やですッ..あたしは..あたしは..好きな人じゃなきゃ、嫌ッ...!』
『チッ..うぜェ..こっち向けよ...』
そう言って無理矢理、顎を向かせられる
『や...やッ...』
『水瀬は口じゃ解らねェみてェだな?なら...』
『...!!?』
一色先輩の顔が目の前に今にも唇が触れてしまいそうだ
どうしよう
このままじゃ、キスされちゃう
やだ...やだっ...あたしは、好きな人じゃなきゃ、久川先生じゃなきゃ..嫌だよッ...!
助けて..!久川先生ッ...!!
心の中でそう叫んだ
今まで気づかないフリしてたけど、誤魔化してたけど
あたし久川先生が好きだ
だけど、もう遅いのかな...
『諦めな、Game over』
一色先輩がそう耳元でそう囁くから
本当にもう Game overな気がして頭が真っ白になった
*7話に続く*