官能小説(オリジナル18禁小説)

Re: 秘密の、恋。 ( No.17 )
日時: 2017/03/18 11:52
名前: とある少女 ◆BaquC25tEw

第五章 初恋探し
「おはよう」
『おはようございまーす』

「あ、茜さん!昨日は、ありがとうございました…。あの、今日も」
「おはよう、ごめんなさい。今日は用事があるの」
「あ、わかりました…」

もう、数日が経っていた。最近の私はおかしかった。何度やっても満たされない。
ぽっかりと空いた穴は、私の傷となっていた。何故か、社長のことだけが気になって。この気持ちだけが、修正できないまま時間だけが進んでいってしまっていた。最近は、男で満たされないから社長の貰ったネックレスを見ては、自慰行為を行っていた。

「みんなー!明日から三連休だ。旅行にでも行ってこいよー」
「三連休…ねぇ。…あっ!」
休みなんて、寂しくなるだけだと思っていたけど…いい方法を思いついた。実家へ帰ろう。私はここが地元だけれど、幼い時に住んでいた頃は実家だった。戻ったら、なにかが、分かるかもしれないと私は思った。
初恋の。初恋の相手の事を、よく知るチャンスだ。

Re: 秘密の、恋。 ( No.18 )
日時: 2017/03/25 16:11
名前: とある少女 ◆BaquC25tEw

「…懐かしいな」
電車に乗って遠くもないここに来るのは、簡単なことかもしれない。「もうすぐ着くよ」とメールを母にし、電車を降りた。

「茜ー!久しぶり!」
そう言って抱きついて来るのは私の唯一の親友、飛鳥だった。
「久しぶり。元気にしてた?」
「うん!そっちは?」
「元気よ。あすちゃんの顔見て安心した」
あすちゃんは、小学生からの幼馴染で、優しくて。私の初恋の人とも、仲良かった。
3人で遊ぶことが多かったな、なんて昔の事を思い出す。

「相変わらず田舎ね、ここは。近いのに、ここはまるで違う世界みたい。」
「そんなに?結構ここも発展したんだよ!あそこに大きなビルが建つんだって。」
この街も、いずれ変わっていく。私が変わったように、ここも変わるんだ。
寂しさを少し感じながら、私はどこまでも続くような田んぼ道を眺めながら歩いていた。

「京子おばさーん!茜、帰ってきたよ!」
「あら!茜!遅いわよ、麦茶が温くなっちゃたじゃない。」
子供みたいに顔を膨らませながら言うのが、雪平京子。私のお母さんだ。
「淹れなおさなくていいよ、まだ飲めるから。」
「いいわよ、いいわよ、上がって待ってなさい。」
「京子おばさん、優しくていいなー」
座布団を出してそこに座る、ふとあすちゃんを見れば、悲しそうにしていた。
「はい、どうぞ。飛鳥ちゃん、優しくないわよ。あ!茜、後でお墓参りに行きなさい。」
「うん、行ってくるよ。」
あすちゃんのお父さんとお母さんは、あすちゃんが幼かった時に交通事故で死んでしまっていた。空気が重くなる中、あすちゃんがそれを遮るように、
「あ!私ね、結婚することになったの。」
「え、ほんと!?おめでとう。結婚式は?」
「7月の20日。」
「もうすぐじゃない!」
びっくりする私に、へへっと笑いながら「来てね」と言った。私は頷くと、お母さんがニヤニヤしながら聞いてくる。

「そっちはどうなの?」
「え?」
「恋とかよ!」
「あ!」
私が思い出したように声を出すと、二人は首をかしげる。

「私の、初恋の男の子のことを知りたいの。」

Re: 秘密の、恋。 ( No.19 )
日時: 2017/04/02 22:06
名前: とある少女 ◆BaquC25tEw

「「初恋の…男の子?」」
二人は首をかしげる。やっぱ分からないのかな…

「茜ちゃんが、帰って来たんだって!?」
と、少し興奮気味な声が聞こえて後ろを向けば…
「あ!光ちゃん!」
あすちゃんの顔がパァッと明るくなる。光ちゃん…そんな人、いたかしら…?私が後ろを向くと
「飛鳥も来てたんだ。!…茜ちゃんだ!久しぶり。」
そんな優しい声に、私は戸惑っていた。
「あれ?茜、覚えてないの?光汰君よ。」
「ねぇ、もしかして、初恋の相手って!」
「え、そう…なのかな?」
じっと顔を見れば、少し懐かしい感じもする…。

「え、初恋の相手!?俺が?」
「よく、昔遊んだよ?」
「引っ越した!?」
「引っ越しては、無いけど…」
よく昔遊んだ…でも、引っ越してない…この人が、私の探してた人…?
「そうだ!これから、一緒に飲み行かない?…二人で。」
「え。二人?なら、あすちゃんも…」
「ほらほら、行ってきな!」
そうに言われ、二人で飲みに行くことになった。

Re: 秘密の、恋。 ( No.20 )
日時: 2018/03/01 23:58
名前: とある少女 ◆BaquC25tEw

もう一年たってたかw
本当にごめんなさい!近日更新を再開しようと思います!

Re: 秘密の、恋。 ( No.21 )
日時: 2018/03/19 21:45
名前: とある少女 ◆BaquC25tEw

「ごめん!!」
居酒屋に入るなり、光汰君はなぜか私にあやまった。
なんで?と聞き返せば、申し訳なさそうに
「本当は、茜ちゃんと話したことないんだ。」
「え?」
「…でも、ずっと遠くから見てた。3人で、遊んでいるところ。本当は、話しかけたかったんだけどね。」
そう言って寂しそうに笑う光汰君に、私も見覚えがあった。いつも木の影に隠れて、内気そうな男の子。

「ううん、私も話しかければよかった。」
きっと彼の存在には、気づいてた。話しかけられなかったのは、彼と同じ様に勇気がなかったから。
でも、あすちゃんは気にかけてたっけ。私の初恋の男の子も、光汰君に遊ぼうと誘おうって言ってたかも。
結局私は、その二人に振り回されてたんだ。その分、二人の存在も大きかった…。

「え、と…」
しばらく思い出に浸っていると、光汰君はあの時と同じ様な顔をして私に話しかけようとしていた。
でも違うのは、こうやって面と向かって話しているということ。
「さ、飲ものもー!!生ビール大二つジョッキでー!!」
お酒は強いほうでもなかったけれど、私はぐんぐん一人で飲んでしまっていた。

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「は、ぁ…はぁ」
誰かの吐息が近くで聞こえる。
「…ん?」
ここはどこ?…多分ホテル。いや、ラブホ。何も思い出せなくて、分かるのは自分の体の熱とぐちゃぐちゃと聞こえるの水音。
嫌な予感がして、見たくなかった上を見上げれば光汰君が上下に動いていて。

「茜ちゃん、もしかして感度悪い?…っく!」
「…え?」
素早くソレを抜いたと思えば、私の顔にかかっていて…。
しばらく放心状態のまま、私は事態を整理した。

「…はぁぁぁ!?」
私、光汰君とエッチしてる!?