官能小説(オリジナル18禁小説)
- Re: 秘密の、恋。 ( No.5 )
- 日時: 2017/02/22 21:42
- 名前: とある少女 ◆BaquC25tEw
第二章 最悪な社長様
「はぁ…腰痛いっ…」
どうせ、部長とヤったからかな…と溜息を漏らす。
「あ、茜さん!」
「あら、裕君。久しぶりね…ってどうしたの?」
息を切らしながら、裕君は泣きそうな顔をしている。
「部署、移動になっちゃうんですか!?
それも…社長の秘書って。。いくら茜さんでも気を付けてくださいよ!」
「大丈夫よ。そんなに、心配?」
裕君の心配そうな表情を見て、思わず可愛いなと思ってしまう私。
「だって、社長の噂知ってますか!?僕は、会ったことはないけど…かっこいいらしいですし…
どんな女性でも惚れさせてしまうテクニックが…。そ、それに遊んで捨てるらしいですよ!」
なによ、それ。私と似ているわね…。ふふ…面白いわ。
「…大丈夫よ。心配しないで?そんな男に負ける気はないわ。」
私は不敵に笑みを浮かべると、颯爽と走って行った。
そんな私を見て、唖然としている裕君であった。
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「はぁっ…遅れました!」
勢いよく扉を開ける。
「遅い!」
そこに立っていたのはどこか見覚えのある、男の人だった。
「…ごめんなさぁい。初めまして、雪平 茜です。よろしくお願いします。」
その言葉に社長は少し驚いて、クスっと笑い
「俺は社長の朝霧 蓮だ。
…面白くなりそうだな」と、言った。
最後の言葉はなんて言ったか分からないけど、かなりのイケメン。高スペック、高身長。私は正直ドストライク。
だけど…恋しちゃだめなの。こんな男…弄んであげちゃうんだから!
- Re: 秘密の、恋。 ( No.6 )
- 日時: 2017/02/24 19:13
- 名前: とある少女 ◆BaquC25tEw
「へぇ…次の女は、お前か。少し、味見でもするかな…?」
私は今、ベットに押し倒されている。
ていうか、社長室どんだけ広いのよ!まさか…ベットまであるなんて。ベットなんてヤるだけにあるものじゃない!なんでこんな状態に!?
あまり、責められたことがなくて動揺しきってる私に、
「返事がないってことは、してもいいんだよな?」と、顔を近づける。
だめだ、これじゃあ完全にあっちのペースだ。冷静に、冷静に!
「や、やめてください!その…仕事に戻りますよ!」
…だめだ。顔を赤くさせて、目を逸らしながら…なんて、誘ってるようにしか見えないじゃない!
「ふーん…本当に?」
「ちょっ…社長っ!」
意地悪に顔を歪ませるこいつに、なんでこんなドキドキしてるの?
なんで、こんなっ…!
「…蓮様。おやめください。」
誰かの声がしていると思ったら、社長がちっと舌打ちをする。
「なんだよ、神楽。今いいところなんだよ。それに、いつもはノックしてから入るのに」
「蓮様が夢中になっていらしたので、秘書さんが可哀想だと思いまして」
そこにいたのは、綺麗な女の人だった。私は少しホッとし、もう一度神楽さんと呼ばれた人をじっと見る。
…誰?なによ、秘書がいるんじゃない。でも、社長を見る目が…違う。なんか…
「あぁ、失礼致しました。話は、蓮様から伺っています。私は蓮様の専属メイドをやらせてもらっています、不可思議 神楽(ふかしぎ かぐら)です。蓮様、服が乱れていますよ。」
神楽さんは、そう言い社長の服を直している。専属メイド?なによそれ、こんなことまでして…妻と夫じゃないの!
それに、綺麗だし…
「おう、ありがとう。って雪平、なんて顔してんだよ、嫉妬か?」
クスッと笑う社長に余計に腹が立つ。
「違います。で、社長になんか用ですか?」
「いえ、次の秘書さんはどんな方か気になりまして。まぁ、すぐクビになると思いますが。」
なんなのよ、この女ァーッ!
- Re: 秘密の、恋。 ( No.7 )
- 日時: 2017/02/25 17:04
- 名前: とある少女 ◆BaquC25tEw
「…社長、この後会議があります。新しいコスメを作るみたいなのですが…」
あのメイドが社長室から出て、静かになった後。
はぁ…仕事は山ずみ。秘書ってこんな大変なの!?
「あぁ、すぐ行く。」
社長はもう半分は仕事を終わらせてるみたいで、余裕そう…。なんなのよ、前いた部署で業績トップな私が。
ブツブツと愚痴を心の中で言いながら会議室へと向かう。
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「雪平はどう思う?この、赤のリップとピンクのリップ。」
「絶対、ピンクですよ!女の子らしいですし、この色のリップはあまりありませんよね。」
「賛成!ピンクのリップで!絶対売れます!」
…まずい。私はなんて答えるべきなの?この中の大半はピンクのリップがいいって言ってるし…
私は社長の質問に答えられないでいる。
「しゃ、社長は…どう思います?」
「俺は雪平の意見を聞いている。」
どうしよう、ここで間違えればクビの可能性は…
「ピ、ピンクで…」
この答えにみんなは、「ですよね!」とか言っているけど、社長は顔が…
「雪平、自分の答えを出せ。お前、いつもそうだな。
自分を見失ってる。偽物だろ?今のお前は。」
まずった。てかなんで…
聞きたいことは山ほどあるのに、なぜか言葉に出せない。
「赤…のリップがいいと思うの。鮮やかで、大人っぽい。赤って、あまりないでしょう?ピンクは同じ色に見えてしまっているから…若い人だけじゃなく、OLなどからも買って貰える気がするんです」
会議室中がザワつく中、
「今回は赤にしよう。よく言ったな、雪平。以上」
社長はそう言い、早々と会議室を出てしまう。それを私は追いかけてやっと社長の腕を掴む。
「待って!なんで…知ってるの?私が…」
「見て来たから。お前のこと。だから、俺だけには本物のお前でいろ。今日はもう帰れ。」
耳元で囁くと社長はまた社長室へ戻って行った。
なぜだろう、社長からする…懐かしい匂い。不思議な人…
私はしばらく、ぼーっとしていた