官能小説(オリジナル18禁小説)

Re: 性欲缶詰.2 《R18指定》 ( No.21 )
日時: 2021/03/12 12:08
名前: 劣等生 ◆74ogScNB2g

「おい、なんだよこれ」
「……し、知りません……」
「知らないわけないだろ! お前の鞄の中に入っていたんだぞ!」
そう目の前の女学生を恫喝するのは、桐山宏太(きりやま・こうた)。コンビニ店員だ。
桐山は机の上にピンクローター一個を投げ出すようにして置く。
見たところクリ/トリスを中心に刺激する玩具のようである。
「ほ、ほんとに知らないです……! 私の友達が勝手に……!」
そう顔を青ざめさせて言うのは仁科都(にしな・みやこ)。
生まれの良さそうな、雰囲気が上品な女学生だ。
制服もきっちりと着こなし、とてもではないが万引きをするようには見えない。

Re: 性欲缶詰.2 《R18指定》 ( No.22 )
日時: 2021/03/12 12:18
名前: 劣等生 ◆74ogScNB2g

「友達……? いや、お前は一人でコンビニに入って来てただろ?」
けれど桐山は知っていた。
この女学生が一人でコンビニに入店し、アダルトコーナーで人目を気にしながら商品を鞄に隠しているのを……。
「それにお前は常習犯だろーが、監視カメラに映ってんだからな?」
そしてそれが、女学生にとって習慣と化していることも知っていた。
この女学生は、月に一回のペースで何かしらアダルトグッズを万引きしている。
桐山は既に監視カメラで確認済みだった。
「……っ、すみ、ません……」
仁科はもう言い逃れできないと悟ったのか、泣き出しそうな顔でそう言った。
「やってたのか?」
「や、やってました…ごめんなさい」
桐山が問い詰める。
仁科は目を逸らしたまま、頷いた。

Re: 性欲缶詰.2 《R18指定》 ( No.23 )
日時: 2021/03/12 12:25
名前: 劣等生 ◆74ogScNB2g

「謝れば許されると思っているのか! なんでこんなことやったんだ!」
この上品そうな女がアダルトグッズを万引きしている。
そんな異様とも言える光景に、桐山は疑問を感じていた。
「ごっ、ごめんなさい……っ」
怒り出す桐山に仁科は怖がるように肩を揺らす。
謝れば許される訳ではない。そう承知していても、桐山の勢いには思わず謝らざるを得なかった。
「だから、俺は理由を聞いているんだ」
桐山はイライラした様子でそう言うが、仁科はぐっと黙ったままだった。
まるで話したくもないと言いたげな態度だった。