官能小説(オリジナル18禁小説)
- 未定
- 日時: 2015/01/19 01:11
- 名前: tema
気が向いたときに、書きたいお話を書かせていただきます。
王道/非王道/アンチ王道/悲恋/平凡受け/浮気攻め/不良攻め/異世界/トリップ
が個人的に好き。
唐突に裏描写が入ってくる可能性大です。
批判荒らしはご遠慮。
主に短編、たまに中編を書くつもです。
どうぞよろしくお願いします。
【愉快犯】>>1,>>2,>>3,あとがき>>4
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- Re: 未定 ( No.1 )
- 日時: 2015/01/18 00:40
- 名前: tema
「な、佐々木のウワサ、知ってる?」
4時間目が始まるチャイムが鳴っている。
次の授業は体育だったので、教室にはもう俺たちしかのこっていない。
机に肘を立てて窓から外を眺めていた俺は、視線をそちらに向け口を開いた。
「なに、それ。」
「おまえ知らねぇのかよっ!いやさ、実はーーー」
嬉々として話し始めた彼、吉田とは高校で知り合った。
吉田は悪い奴ではないのだが、少々周りが見えていないところがあり、そこがたまに傷。
そして彼はよっぽどその噂話について話したかったのか、熱が入りどんどん口調が速くなっていく。所謂マシンガントーク状態。
「でさ?俺もどうせウソだろ〜って思ってよぉ・・・」
「おー」
適当に相槌をうちながら窓から吉田のほうに視線を向けた。
あ、後ろーーー。
「聞いた話だから証拠はねェんだえどよーーーうわっ」
「黙れ。いい加減うっせンだよ。」
「さ、佐々木・・・」
先ほど教室に入ってきた佐々木に気づいていなかった吉田は、胸倉を掴まれグッと持ち上げられる。
「や、ごめっ」
「チッ」
真っ青になった吉田の顔をみて佐々木は顔を歪めた。
そして掴んでいた胸倉を力任せに突き放すと、興味なさげに視線をそらした。
「・・・。」
佐々木はとても不機嫌そうな顔をしている。
振り返りざまにチラリと視線が合ったが、彼は何も言わずに教室を出て行った。
「ってェ〜〜〜」
突き放された時に腰をうったのか、吉田は腰をさすりながらこちらをジトリと睨む。
「お前さ、佐々木きてたって知ってたなら言えよ!!」
「はは、ごめんごめん。」
思わず笑ってしまった。
佐々木 長髪に軟骨ピアスでやや強面。独特の雰囲気を持っており、クラスでは少し浮いている。
吉田 どこにでもいそうな平凡顔。しかし愛想はいいので知り合いは多い。
俺 無気力。面倒くさがりで面白いことが好き。友達は少ない。
→続く
- Re: 未定 ( No.2 )
- 日時: 2015/01/18 23:08
- 名前: tema
2.
「随分と楽しそうな顔してたな、さっき。」
「あ、そう?」
夕陰に校舎が照らされている。もうほとんど人の姿は見当たらない。
「愉快愉快!だってあんな面白いこと、楽しまなきゃ損だろ」
「人の不幸がそんなに楽しいのかよ・・・」
コイツは愉快犯。いつも楽しいことばかりを優先して生きている。
「・・・そろそろ飽きたか。」
「そうだねー。そろそろ次のオモシロイコト、起こらないかなあ。」
そのくせ自分で起こすのではなく、何かが起こるのをただただ待っている。
「起こらないかなあ。」
有名な童話の猫のように目を細めてこちらを見てくる。
コイツはいつも外側から全てを傍観している。その瞳には何が映っているのだろう。
ーーーー俺は、映っているのだろうか。
「じゃ、俺はそろそろ帰るわ」
「んー」
「・・・起こるといいな。」
「んー?」
「オモシロイコト」
昨日のとは別視点です。
- Re: 未定 ( No.3 )
- 日時: 2015/01/19 00:37
- 名前: tema
3.
「お、はよー吉田」
「重役出勤だな。もう昼休みじゃん」
「おい、聞いてんの?」
「吉田あ?」
* * *
「ったく、クソッ・・・携帯ないと何もできねーじゃンかよ」
息を切らしながら急いで階段をかけのぼる。
教室に携帯を忘れてきてしまったことを思い出したのは、1時間に1本しか走っていない電車に乗った瞬間。
急いで降りたものの、次の電車は50分後。
田舎の一駅は歩いていくのには結構な距離がある。
しかし電車を待つ時間が惜しかった吉田は、一駅分走って学校まで来た。
「ーーーー、」
「ーー〜?」
「・・・あ?誰かいんの?」
今は使われていない準備室から話声がする。何を言っているのかは聞き取れなかったが、片方は聞き覚えのある声。
足音を忍ばせながら近づく吉田は、なぜか自分の鼓動が速まるのを感じた。
「愉快愉快!だってあんな面白いこと、楽しまなきゃ損だろ」
「人の不幸がそんなに楽しいのかよ・・・」
教室のドアの隙間から覗く。後ろめたいことはないはずなのに、なぜか見つかってはいけない気がしたのだ。
1人は窓辺の椅子に座って窓から外を眺め、もう一人はその後ろに立っている。
しかしどちらも後姿。いくら目を凝らしても、窓の外に見える夕日に邪魔されシルエットしか見えない。
「・・・そろそろ飽きたか。」
「そうだねー。そろそろ次のオモシロイコト、起こらないかなあ。」
聞き覚えのある声、見覚えのあるシルエット。
しかし確信が持てない。
「起こらないかなあ。」
影が、ゆっくり振り返る。
「 。」
* * *
「吉田あ?」
「いやさー、ゲームしてたらいつの間にか寝ちゃってよ!気づけば時刻は10時を回っておりました、」
「馬鹿か、・・・ゲームってこの間買ったっていう、アレ?」
「そうそう、でもなかなか進まなくてさー」
コイツは何事もなかったかのように振る舞う。
けど、あの時確かに俺とコイツは目があった。
あの時確かに、コイツは言ったんだ。
「コイツハオレノ。」
「ねえ、あのウワサ。知ってる?」
「アレでしょ、佐々木くんがーーーー」
「そうそれ!佐々木君、」
「男とエンコーしてるって。」
2の続き。今度は吉田視点。
- Re: 未定 ( No.4 )
- 日時: 2015/01/19 00:57
- 名前: tema
自分でもよく分からんストーリそしてオチ。
結局主人公(?)の名前は出せずに終わってしまいました(^-^)
佐々木君は、アイツの思うが儘に行動して楽しませてあげる(都合の)イイヒトです(笑)
アイツが男同士の行為に興味を持ったら自分の身をもって見せてあげるし、
その噂をアイツが流したとしても愉快犯を楽しませるためだと納得。
アイツを楽しませるためならそのくらいへっちゃら〜な子。
佐々木君は、アイツの興味が自分以外に行くのが辛抱たまらんのです。
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