官能小説(オリジナル18禁小説)

王子の箱庭。
日時: 2015/03/04 16:52
名前: ◇ネオン◇ ◆K1rKFgUOGs

そうね、例えるのなら……君は王子、私はメイド。

君の望む世界を私が、私の望む関係を君が与えてくれる。

逆になることなどない。だって、私は君に目をつけられてしまったから。

私は君を求めてしまった。でも君は私を求めない。君が欲しのは私じゃない。


君が欲しいものはただ一つ。



――自分の存在意義と、存在の実感だけ。


* * *

今日も日は明るく差す。でも、吹く風は冷たく、私の頬を一瞬撫でる。

こんな寒い冬は誰かと繋がっていたい。それは、私が快感を愛している人間だからで。

けれど、求めるだけ遠くなってしまうのを私は知っている。だから私はあまり口には出さないようにする。だれかが誘ってくるのを待って。

それでも誘われないなら、毎日決まった人とする。これは私のやめられない日課。

でも今日は、少し違う予感はしていた。


――昼下がり、早く終わった学校。放課後の屋上で。


「……誰?」
「え、あっ……」


――快感を求めたい私と、存在意義とその実感を求めたい彼が出会った。


* * *

彼と出会ったとき、彼は誰かと繋がっていた。

壁に手をつき必死で腰を振る彼女から自身を抜き、服を整える。

私の方を睨む彼女は、同じクラスの梦野 夏帆さんだったかな。

彼は確か、同じクラスの…ああ、人気者のイケメン君じゃなかったっけ?

名前は澤野 理人。毎日理人くん、澤野先輩って言われてるし。

二人とも付き合ってたんだ?いや、セフレかな。

夏帆ちゃんを睨み返し、無視してわざと離れた場所で外を見る。


「私のお気に入りスポット汚したんだから、あとで拭いてよね。スるんだったらさっさとヤって帰って」


それが、はっきり私が最初に口に出した言葉だった。

でも、二人は結局続けなかった。

Page:1



Re: 王子の箱庭。 ( No.1 )
日時: 2015/03/15 20:22
名前: らん

文章分かりやすくて凄いですね!
続き楽しみです、頑張ってください!

Page:1



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大4000文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。