官能小説(オリジナル18禁小説)
- おとなりさんと年上さん
- 日時: 2015/04/12 13:12
- 名前: ふわり ◆744k11zPBo
例えば、付き合った理由は遊びだとか。
見返してやりたい、とか。
女避け・男避けになってほしいとか。
世の中にはそういう適当な気持ちで付き合う人もいるわけで
あたしもその一人。幼馴染みの女避けとして付き合ってた。
「女なんか嫌い」
「お前に優しくする必要は無ぇだろ?」
「付き合わないと抱いて鳴かす」
自分勝手で我が儘なアイツは、あたしに好意なんかない。
あたしも好意なんかなかった。
___けど。
お互い気がなかったはずなのに。
あたしもアイツも知らないうちに好きになってて
自然と付き合うようになって、体を重ねた。
だから、今から話す物語は、ただの偶然から生まれたものにすぎない話。
※激甘エロ注意
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- Re: おとなりさんと年上さん ( No.1 )
- 日時: 2015/04/12 13:33
- 名前: ふわり ◆744k11zPBo
<おとなりさん>
「キャーッ!東堂くーんっ!」
「かっこいーっ!」
あたしの幼馴染み、東堂 直(とうどう なお)は、学校の王子様と言われるほどの美形。
毎朝女子から黄色い歓声を浴び、怠そうに溜め息をつく。
あたしは彼に感心してた。
「東堂くん、こっち見て〜っ!」
「ったく、朝からうるせーな…」
あたし、柊 梨桜(ひいらぎ りお)の隣で、いつも言う「うるせー」。
女子は気づく様子もなく、ただボソッと聞こえた直の声に更に歓声をあげた。
言ったことは耳に入ってないようで、更に溜め息をつく直。
「あ、梨桜。耳、かして」
「どうしたの?」
実はあたしも直の声が好きで、耳元で囁かれたりするとゾクゾクして力が抜けるくらい。
ママ譲りで、直みたいな感じの声、掠めたような甘い声には弱い。
直はあまり気にしてないみたいだけど。
「俺の彼女の真似しろ」
耳元で囁かれた言葉は、彼女になれというもの。
「む、無理無理無理無理!」
「拒否権はないから」
じゃあ最初から言わないでよ!
・・・・・・なんて言えるはずもなく。
「梨桜」って甘く囁かれて、顔を覗いてくる直。
声に弱くて、かなり整った顔立ちの直にも弱いあたしは、小さく頷いてしまった。
「ごめん、俺梨桜と付き合ってるんだ」
「えええええっ!?学校の王子様二人目交際!?そんなあっ・・・」
女子がシュンとするのをニヤリと見つめる直。
あたしの腰に腕を回して抱き寄せると、悩殺スマイルを女子に向けて、
「コイツ、俺のものだから。いじめたり取ったりしたら……わかるよな?」
女子の一部がびくっと肩を震わせる。
虐めるつもりだったんだ?なんて他人事のように考えてた。
「梨桜、行こうか」
「う、うん」
拒否することを許されなかった私は強制的に直と付き合うことになった。
- Re: おとなりさんと年上さん ( No.2 )
- 日時: 2015/04/12 13:56
- 名前: ふわり ◆744k11zPBo
「さっきの何〜!?超愛されてなかった!?」
女子の輪を通行し終わって、あたしの親友がキラキラした目を向けた。
「え、それは・・・」
「りーお?」
「は、はいっ」
再び腰に手を回されて、耳元で甘く囁く。
「言ったら抱く。そんで鳴かすけどいいの?」
「・・・っ!」
ビクビクとしながら、なんとか立ち、引きつった笑みを向けた。
「あたし、直が好きだから・・・」
「えっ!いつから〜!?」
再び探りを入れられ、げんなりすると、
「そんくらいにしとけ、悠菜」
「えーっなんで?」
西森 悠菜(にしもり ゆうな)の彼氏、南 時雨(みなみ しぐれ)が悠菜を抱き寄せた。
悠菜は昔から時雨が好きで、中学に入ってやっと報われた。
時雨は学校の王子様の一人だし、悠菜はかなり自慢してる。
でも悠菜は可愛いから誰も恨まない。
高校一年生になった今でも、だ。
「こんなのいつもの嘘だ。直は女嫌いだろ」
「南家はやっぱり怖ぇな・・・」
「嘘だってことをを否定しないあたり、当たったみたいだな」
あたし達は幼馴染みだからねっ!
悠菜がそういうと、まぁなと二人が同時に返した。
けど、あたしは頷けたりしなかった。
何故なら・・・・・・
「しょーたちゃんがいない……」
冬木 翔太(ふゆき しょうた)がいないから。
私だけがしょーたちゃんと呼んで懐いている人。しょーたちゃんもあたし達の幼馴染み。
「今日はアイツ、日直だから」
「うぅ・・・そんなぁ・・・」
「梨桜、お前は今俺の彼女だろ?余所見すんな」
「・・・うん」
不覚。ときめいてしまった・・・。
「私が居ないことにも気付いてよ・・・」
「あ、小咲!」
檜出 小咲(ひので こさき)もあたしらの幼馴染み。
忘れてはない、話題にしてなかっただけだよと言い訳するも、ぷぅっと頬を膨らます小咲。
「とにかく行こう、HR始まっちゃうから」
「そうだな。梨桜」
「んー、今いく」
あたし達は同じ教室だからいく場所は一緒。
直と手を繋いで教室へ向かった。
- Re: おとなりさんと年上さん ( No.3 )
- 日時: 2015/04/12 14:19
- 名前: ふわり ◆744k11zPBo
Side 直
俺はついつい誤魔化したが、本気で梨桜を好きだ。
ただ、女嫌いが定着してる俺が梨桜を好きっていう風に見えないらしい。
「梨桜、今日空いてるか?」
「ん?・・・うーん・・・・・・うん」
「空いてるなら泊まり来い」
「ん、わかった」
俺の家は梨桜の隣。梨桜は母親が人気女優、父が人気俳優の芸能両親を持っていて、ほとんど一人だから。
今日はすき焼きだし、明日から連休だから泊まりに来た方が俺的には都合がいい。
梨桜を鳴かせたいから泊まりに来させる。
梨桜は、美形家族に生まれ、顔立ちはかなり整っている。
けど可愛らしく、うざすぎない天然。で、愛らしい笑顔。
悩殺スマイルで倒れるやつもいるくらいで、学校の天使とまで言われる。本人は気づいてないみたいだが。
とにかく愛らしい梨桜を本気でいじって鳴かせたい。
泊まりに来いというのはその為。
「それにしても、流石芸能の血を引く美少女!演技力高いね〜」
「び、美少女!?からかわないでっ!」
顔を真っ赤にして俺に隠れる梨桜。
頭を撫でてやると、嬉しそうな声をあげた。
撫でられるの好きだな、相変わらず。
「そこ、イチャイチャしない!」
小咲に言われて、俺と梨桜はまた歩き出した。
- Re: おとなりさんと年上さん ( No.4 )
- 日時: 2015/04/13 17:57
- 名前: ふわり ◆744k11zPBo
Side 小咲
「ふ、二人って付き合ってるの?」
思わず悠奈に聞くと、可愛らしい笑顔を向けて微笑まれた。
そ・・・。つまり付き合ってるのね。
「でも小咲の気持ちはあたしと小咲自身しか知らないし、とられても仕方ないね?演技とはいえ、直は本気っぽいし。気持ちを抑え込んでそっぽ向いてたのは小咲でしょ?今更後悔したりしても手遅れ。小咲が入る隙なんて1ミリもないんだよ」
時々きつい言い方をする悠奈だけど、私はそれに感謝してる。
そうだね、と返して梨桜を見つめる。
『直は本気っぽいし』。
相手が梨桜なんて勝ち目ないじゃん・・・・・・。
『小咲が入る隙なんて1ミリもないんだよ』
隙なんてない、気付いてた。
でも、気のせいだと信じたかった。
たった一人の存在にこんなに苦しめられるなんて___。
「奪っちゃおうかな・・・・・・」
「それ、いいね。採用」
「ん、頑張るっ」
直を好きなのは私なんだから、直を振り向かせてやる。
ただの演技なんだから、梨桜に直への感情はない。
まだ間に合うよね?
- Re: おとなりさんと年上さん ( No.5 )
- 日時: 2015/04/13 18:22
- 名前: ふわり ◆744k11zPBo
<ハジメテ>
夜、直の部屋にて。
上に跨がる直と、その下で震えるあたし。
怖いんじゃなくて、恥ずかしさからきた震え。
裸のあたしと半裸の直。
「梨桜、俺を見て」
「んっやぁっ・・・!」
ふるふると首を横に振り、シーツを上に引き上げようとシーツを掴む。
・・・けど、あっさり直に奪われた。
「駄目。誰も見てないから」
言ってる本人が見てるから!!
「梨桜、もしかしてハジメテ?」
「っ!」
恥ずかしくて顔を隠すと、両手首を掴まれ、上で拘束されてしまう。
「んっ、直・・・優しくしてね・・・・・・?」
「わかってるよ」
絶対に痛いなんて言わせない、直の言葉に安堵し、唇を重ねた。
* * *
大きな直のモノをあたしはするりと呑み込んでしまう。
不思議と痛くはなかったけど、血は出てた。
「痛かった?」
「全然・・・・・・やっ!」
直と繋がった
その感覚を味わっていたら、ゆっくり直のモノが抜けていく。
ギリギリのところまでくると再び突かれた。
味わったことのない快感に身を震わせる。
「なおっ・・・!」
「っ・・・」
だんだん激しくなるピストン運動に慣れていき、自然と直を求めていた。
直に合わせて腰を無意識に動かしていた。
「腰、動いてる。気持ちいい?」
「あっ!あぁっ・・・!直っ・・・」
「何?ちゃんと言って?」
「もっと・・・」
その言葉に、直の動きが止まる。
吃驚したんだろう。でもやっぱりほしいものはほしい。
「体制変えるよ」
一度引き抜かれ、壁に手をつく形になる。
指示通りに動き、お尻をつき出すと、すぐに直が戻ってきた。
「深ぃっ・・・あぁあっ!」
「梨桜・・・」
耳元で名前を呼ばれ、ゾクゾクが増す。
「直、足りないよぉっ・・・」
「はっ・・・・・・お前、エロすぎっ・・・」
今度はあたしが直に跨がる体制にされた。
下からガンガンと突かれて、快感が押し寄せる。
「やっ、直っ何かっ・・・!」
「うん、いいよ。イけ」
「ふぁぁあっ!」
目の前が真っ白になり、奥で暖かいものが放たれる。
「梨桜、もう一回」
「ふぇ、待ってぇっ!ひぁぁあぁっ」
腰を持ち上げられ、ストンと降ろされた瞬間。
「ふぁあああぁああぁっ!」
「っ・・・!」
あたしは意識を手離した。
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