官能小説(オリジナル18禁小説)
- 空の落とし物
- 日時: 2015/12/26 16:02
- 名前: 斎藤ロベール
固めなの、書こうと思います。
ご感想、お待ちしています。適当に絡んでください。
- Re: 空の落とし物 ( No.3 )
- 日時: 2016/01/02 21:26
- 名前: 斎藤ロベール
皆様
新年明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
斎藤ロベール
- Re: 空の落とし物 ( No.4 )
- 日時: 2016/01/02 21:34
- 名前: 斎藤ロベール
貴道と女とは、あるフィットネスクラブで出会った。何度か顔を会わせるうちに互いに話をするようになった。
出会った頃の女の胸は高く大きく、肌には牛乳のような白さと滑らかさがあった。髪はいわゆるブロンド、普通の金髪なのだが、巻いてはいなくて、素直に柔らかかった。豊かで大きな尻は、まさに女という性の存在を主張していた。その恵まれた体躯を、純粋に自然の造形美として貴道も愛でずにはいられなかった。
その視線を女は感じていたに違いない。話しかけてきたのも向こうからだった。
一緒に食事でもしないかと貴道は誘われた。女は未亡人で、十になる娘と住んでいると言った。この時すでに事の面倒な顚末の予感が貴道にはあった。しかし、会社の同僚でない人間との付き合いなど皆無に近い貴道は、一度くらいなら付き合っても面白いかも知れないし、それが社交辞令でもあるだろうと思った。断ることで、フィットネスクラブに行きづらくなるほうが、貴道としては暮らしの損失なのであった。
- Re: 空の落とし物 ( No.5 )
- 日時: 2016/01/03 22:17
- 名前: 斎藤ロベール
予約したレストランに来てみると、女は娘と待っていた。家に一人で置いてはおけないからと女はすまなそうに言った。知らない男と母親が食事する場面を見て、この子はどう思っているだろうと、子供の好きな貴道にはまずそれが気がかりだった。
子供も母親に似て美しかった。薄青い瞳に長い金髪の、弱そうな細身だったが、習ってアイススケートをやっているのだという。貴道に笑って挨拶した。貴道はわざとその子の隣に腰掛けた。子供の服も瞳のような青色だった。貴道が、好きな色なのかと尋ねると、はいと答えた。あまり喋ることなく、貴道の聞くことに嫌がる様子も見せず、よく通る声で返事をした。
母親は貴道にアルコールを勧めた。そして自分もまた飲んだ。子供に気遣い、あまり酔わずに貴道はいたのだが、母親は飲み屋にいるかの如く酔ってしまい、結局、貴道が家まで送っていくことになった。子供とはすっかり仲良くなれたものと貴道には感じられた。
家に着いて、貴道が帰ろうとした時、女は中でもう少し飲んでいけと誘った。断る貴道の手を引いて子供も、ママは寂しがり屋だからいてあげてくれと真面目な顔で頼んできた。
- Re: 空の落とし物 ( No.6 )
- 日時: 2016/01/05 13:09
- 名前: 斎藤ロベール
女の裸の胸と胸の間は酔いのせいで赤みを帯びていた。桃色の乳首は上品に、小さな乳輪の上で尖っていた。女は体躯の立派さに引き比べ、わずかな体臭しかなく、汗ばんだ腋も、開いた両腿の付け根も、不思議と清潔だった。そして、髪と同じ柔らかな金髪が生えていた。経産婦独特の開いた女の穴が、息に合わせて動き、下の寝床をぬめり多く湿らせていった。
女は、貴道の愛撫に単純に反応した。ただ貴道がしているというだけで、何度も気を失わんばかりになった。緩いけれども複雑に細かく纏い付く女の穴の中で、貴道もごく自然に、しかし何度も漏らした。
すぐ隣に子供は背を向ける格好で眠っていた。深い寝息を立てていた。
疲れて酔いのだるさも重く感じた貴道が、ふと女に言ってみた。
「女の子って、どんなふうなんだろう。」
女は笑って起き上がり、子供の寝間着の下をするりと下ろした。子供の脚を持ち上げ、貴道に示しながら
「この子は起きないわよ。お好きにどうぞ。」
と言った。貴道は触れてみた。顔を近づけにおいを嗅いでみると、懐かしい哀しみと清々しさで頭が満たされてしまった。
気がついたら自宅の翌朝だった。酔いは醒めていたが、目に泣き腫らした跡があった。寝床の横に、すっかり汚れた女の子の下着が数枚落ちていた。
女のことはいつ忘れてもいい。だが、あの子を手放したくないと貴道は感じた。
- Re: 空の落とし物 ( No.7 )
- 日時: 2016/01/07 16:28
- 名前: 斎藤ロベール
貴道のもとに女が通いだしたのはその翌日からだった。どうやら、あの晩、女は貴道を家まで送ってきていたらしい。それで貴道の住まいが知れたのだとしか思えなかった。
貴道がフィットネスクラブから帰る時間はいつも決まっていた。何曜日に来るものか、そこまで女は把握できなくても、帰る時間を見計らって訪ねれば、大概、貴道がいる計算になる。
女はほぼ毎日、夕食を持って訪れた。クラブであった日にはそのまま付いてきた。
「いらないって言ってるじゃないですか。」
「でも、あれば助かるでしょう?」
「なんで毎日のように来るんです?僕は一人になりたいんです。」
「でも、近くを通るんだし」
これから用がある、と、貴道はわざわざ家からよそに足を向けたこともあったけれども、毎度というわけにはいかない。子供を女が連れてきたりすれば、これは貴道の側からも断われないのだった。それを知ってか、女はしばしばそのように子連れでやって来た。子供の前では機嫌を悪くすることも貴道には憚られた。連れてこられる子供にはいい迷惑だろうと思っていた。
- Re: 空の落とし物 ( No.8 )
- 日時: 2016/01/09 14:16
- 名前: 斎藤ロベール
女の食事を貴道は断りきれないで、食べる時には酒も加えた。飲んで酔ってしまうと、女の誘いに怒りをぶつけるつもりで交わった。
女は貴道に避妊することを許さなかった。懸念する余裕など、入ってしまえば貴道にもない「下の口」だったが、女は妊娠しなかった。かすがいになるものを早く形にしたいという女の焦りのせいだったろうか。ずるずると、忍耐強い女の思うままに、生活は形作られていった。
しかしこの間(かん)、貴道の思いも同様に進めて現実化されていった。
女とのことが済んだあと、まるでデザートででもあるかのように、女は娘を差し出した。貴道にとってみれば、それこそがメインである喜びに内心浸りつつ、女の子の印からその日の残り物を掠め取った。そして一年もすると、貴道から女の子の唇に、自分の残り物を捧げるようになった。女はそれに反対しなかった。女の、親としての態度を貴道は憎みもしたが、自分の行為は止められなかった。そんな自分をも貴道は憎んだ。唇が濡らされると、少女は無意識に舌で舐めとった。
少女の胸はこの頃から目立って膨らみはじめた。少女はしこりができて痛いと貴道にも相談した。二人の関係はかくも良かったのである。無論、貴道の夜の行為を少女は知らなかった。貴道は、この娘と二人きりで、この夜の関係も認めあって続けながら暮らせたら、どんなに幸せだろうと想像した。だが、ときどきは、目が覚めたかのように、女との行く末と、子供に対する自分たちの悪行とを思いやり、貴道は身震いするのだった。
- Re: 空の落とし物 ( No.9 )
- 日時: 2016/01/12 22:11
- 名前: 斎藤ロベール
女はとにかく毎日やってきた。断っても断っても効果はなかった。
子供のためを考えて、貴道は女が来ると、一日おきには女の家へ移動した。またやはり子供のために、女が自分の家に泊まることを貴道は許さず、事が済んだら女を返した。女の家にいるときは、貴道は深夜には帰ることにしていた。子供を気遣う貴道の気持ちは本当だった。しかし、近くにいては、少女の成長を貴道は確かめずにいられなかった。女は鬱陶しかったが、娘の側には毎日いたいくらいだった。少女の脚の間の溝と腋の下には薄く金髪が生えてきていた。胸のしこりは左右違ってまだあった。子供の体に貴道の淋しい心は必ず慰められるのだった。
「ママ、あたしのお気に入りのパンツ知らない? ほかにも見つからないの、たくさんあるんだけど。」
娘の心の成長を、母も貴道も忘れていたのだろう。毎回貴道が持ち去っていれば、子供は気付いて当たり前のことだった。
子供のこの言葉を貴道は女から聞かされ、幾つか返してくれるよう、また、暫くはもちかえらないよう頼まれた。そのように貴道はした。ことはそれで収まったが、貴道にしてみると、いつかは斬られる首のしばらく繋がった思いだった。
- Re: 空の落とし物 ( No.10 )
- 日時: 2016/01/16 13:27
- 名前: 斎藤ロベール
二年ほど経ち、子供は六年生になった。女との貴道の付き合いは変わらず続いていた。子供の下着も再び集まりだしていた。
その子供に聞かれた。
「ママと貴道おじさんは、なぜ一緒に住まないの?」
そして、貴道は女の家に寄宿するようになった。次第に荷物も移して、ついには同居の形になった。
貴道は、夜の行為のとき、舌に粘つく塊が少女から流れ出るのに気がついた。女はそれは「おりもの」だと言った。もうじき初潮を迎えるのだと女は言ったが、その言葉に嫉妬のような響きがあった。
女と体を重ねた当初は、珍しさに胸も尻も貴道の興味を幾らかそそったものだった。しかし、今では貴道は、大人の女にまるで惹かれるものを感じなかった。最初から、求めていたのは娘のほうだったのである。貴道の裸の心を安心させてくれる少女は青空だった。その空が青いのも、少女が少女であるあいだだけに過ぎない。
だから、女の嫉妬自体は正しいわけだが、娘が女になることをそのきっかけとしたのは、いかにも的はずれであった。
貴道は焦っていた。空の青さを失いたくなかった。せめて青空に体いっぱい浸っていたかった。
- Re: 空の落とし物 ( No.11 )
- 日時: 2016/01/17 14:04
- 名前: 斎藤ロベール
ある晩、女との行為を終えて、女が眠ったことを確かめてから、貴道は自分で少女の寝間着を下ろしてみた。いつ知ったものか、少女はシートを付けていた。溝の回りまで濡らしている粘つくものが、新しい女の体臭に混じって貴道の鼻を突いた。その出てくるところは指に従って広がった。少女が自分でもしているらしいと確信を持った貴道は、柔らかく受けとめられるものと思った。
ところが指とは違って貴道の男は入り口に引っかかった。大した深さはなさそうだと、少女のへそまでの長さを目で測った。
貴道は大人の力で根元まで押し入った。腹の奥を掻き回される感覚に驚いた少女は目を開いて貴道を見た。
- Re: 空の落とし物 ( No.12 )
- 日時: 2016/01/20 19:26
- 名前: 斎藤ロベール
貴道を急に避けるようになった娘の変化に女はもちろん気がついた。何かあったのかと聞く女に、貴道は、胸の内から洗いざらい話してしまった。驚いたことに女は貴道を責めるでもなく、娘と話をしてみるとだけ言った。ただし、体を求める女の要求はこの日から一層激しくなったのだった。
貴道は、青空を手元から失い、背後で自ら裏切ってきた少女との友情もなくした。今となっては、問題ある女二人と関わるだけになったと思った。いくら少女が美しくとも、嫌われているのでは側にいて耐え難い。これをこの先ずっと引きずっていくのかと考えたら恐ろしかった。女と別れられればいい。だが、女はどうしても付いてくるだろうし、娘の件で貴道を訴えることも可能である。鬱の予感が貴道を襲った。