官能小説(オリジナル18禁小説)

艶桜の舞い
日時: 2016/04/16 17:32
名前: 亜美那

ー人物紹介ー
・宋 白凛
【絶世の美貌を誇る神に選ばれし国一の美女】と謳われ続ける妓女。普段はとても冷たく聞こえるが、甘い響きがかかる女声。涼やかなその面立ちは、とても精巧につくられた氷の彫刻のようで、あまり感情を映すことのない濃藍の瞳と切れ長の凛々しい眦。艶やかなほど艶やかな黒髪。薙刀を振るう身でも細く華奢で小柄だが、珍しいくらい大きく豊満な胸はあまり違和感がない不思議な女人。孤独な身である。
・柴 静翔
凛々しく精悍な面立ちの青年。鋼の様な体躯と、国で一・二を争う腕を持つ剣使い。武芸に長けた柴家直系であるため、武官として中央職に就いており、将軍候補としても上がっているが、将軍職にはまだついてはいない。王直属の軍に所属しており、腕前は高く評価されている。完璧な身体能力と完璧な面立ちの持ち主。
:0

『私の大切な姫君。いつか必ずお迎えに参りますから、それまでわたくしを信じて待っていてください。いつか必ず、必ず姫君の元へ参りますから・・・・。』
いつも真っ直ぐ真剣な静翔が、時たまに垣間見せる爽やかな、それでいて辺りの人々を元気づけるような温和な笑顔。
凶手に捕らえられて恐怖しか感じる事が出来ずにただ震えていた私が、一番最後に見たセイの顔。そしてその瞳。
いつでも一番近くにいてくれたセイ。
困り果てていればすぐに駆けつけてくれたセイ。
私の事となると途端に阿呆になるセイ。
莫迦らしいなんて笑っていた。
でも、私にはあの真剣なセイが、温和なセイが何よりも大切なものだったことを知った。
そう、居なくなった後に知ってしまった。
突然凶手が襲ってきた日。
親を殺され、家人を殺され、従者も侍女も殺され、屋敷を燃やされた。
一人回廊に蹲っていた私は、屋敷が焼け崩れるのを泣きじゃくりながら目の当たりにした。
凶手から逃げるにも、まだ6つだった私はすぐに捕まって。
異変に気づいてセイや警備の人たちが来てくれた時には私はもう逃げることなど考えられなかった。
そんな中で、セイは言ってくれた。
『いつか必ずお迎えに参りますから』
私はその言葉を胸にしまい、今日も男のところへと足を運ぶ。
セイがいつか必ず迎えに来てくれるから……。


Page:1



Re: 艶桜の舞い ( No.1 )
日時: 2016/04/20 15:35
名前: 亜美那

:1

「またお越しくださいませ。」
優雅にお客に頭を下げてその背を目で追い、向こうから自分の事が完全に見えないとわかるとすぐさま妓女館の裏の井戸へと直行した。
今まで彼女ー白凛ーを抱いていたとある役職の文官は、性急に何度も口付けをねだり、あろうことか彼女の中で射精までしようとした大莫迦者だった。
たまに客との間に子を持ってしまう妓女も少なくないとは聞いていたが、そんなのはまっぴらごめんだ。
あんなキモイ親父との子が生まれるなんて自害よりも苦痛の種である。
以前の男どもにもこういう虚けはたたいるものだがそんな中でまだ彼女が生き残っている理由は、ただ一つ。
おんなじ人とは二度はやらないから。
二度もやれば脈があると向こうが勝手に勘ぐって、繋がりを切るのに時間がかかるから。
たまにいい男性武官が来ることもあるが、別に何とも思ったことは一度もない。
そんな男が好きだとかなんとかなんてやっていれば、妓女館という世界で生きるのはかなり難しいと思うから。
実際に、今まで数多の男との身体の関係を作ってきた白凛だが、その中でときめいたことなど一度もなかった。
男は単純だから、衣から肌を出すだけでも十分落とせるのがほとんど。
男根に舌を這わせれば私の相手した男で落ちなかった者は皆無。
そしてそんなものでやり過ごした夜は、決まって外を歩く。
妓女街を歩いていれば、男衆の目を引いているのはすぐに察しが付く。
貪欲に体の形を目でなぞっているのは分かる。
バカな人間しかいないから、そんなものはもう慣れてしまった。
もうどう見られようが無視していけばやがて諦めてくれる。
妓女街から出れば、すぐに簪を全て抜き取り、露出させていた肩を隠してどこにでもいる女性を演じる。
誰が見ても妓女とは思われない装いになったところで、静かに歩きだす。
ふと足元に瞳を落とし、脳裏にチラつく光景とあの自分にとってただ一人の剣士を思い出す。
私が屋敷の外へ抜け出せばすぐに追いかけてきた。
12年経っても今だ鮮明にあの者の顔を思い出せる。
そしてその柔らかな声も。
『私の大切な姫君。』
いつでもそう言って後を追いかけてきた、私の周りの人間の唯一の生き残り。
必ず助けに来るといった。
だから、必ずこの現世にいる。
居なければならないのだ。
約束をたがえるような真似はするまい。
「そうであろう・・・。セイ・・・。」
ふと昊を見上げれば、青く輝く下弦の月がかかっていた。
そうだ。この夜空に誓ったのだ。
必ず帰ってくるのであろう。
「………。」
白凛の、きめ細かな白雪に似たその頬に、一筋の雫が流れた。
12年前、散々体を嬲られた挙句、妓女館に売りさばかれ、あんな地獄のような毎日を送るしかなくなった。
二年間我慢して我慢して。
とうとう耐えられなくなって飛び出して。
当然のように連れ戻されたその日から、白凛は夜な夜なこんなことをするようになった。
居るはずのない背を追って毎晩探しに出る毎日。
いつまで繰り返すのだろうか。
眦から流れ出しては止まらない涙にもう耐えきれなくなってその場にしゃがみ込んだ時だった。
大きな影が白凛を月の光から覆った。
大の男の影が。
全く気配を感じなかった。
幼少期には、武芸に富んだ柴家で鍛えられていたので、彼女に気配を感じさせずに背に回ることの出来る人間はあまりいないのだ。
それをできる人間は、ずば抜けて運動神経のいい人のみ。
そんな人と互角に戦えるような馬鹿力は持ち合わせていなかった。
よろよろと立ち上がり、少しでも間合いを開けようとすれば、右腕を強くつかまれた。
「……っつ!!」
あまりにも容赦のない掴み方で、思わず顔をしかめる。
白凛の華奢な腕を掴むには、いささか力が入りすぎているような気がした。
「……、こんな夜更けに女性に暴力を振るうとは、どんな無礼者でございますか。」
「……‥、」
「名を名乗れと申しているのが分からないのです‥、か‥‥。」
苛立って声を張り上げながら面を上げようとすれば、あまりにも美しいかんばせが目の前に現れた。
そのことに思わず絶句し、食い入るように彼を見つめた。
美しかったこともあるだろうが。
そのほかにももっと心に届くものがあった。
‥……彼の瞳に、確かにあのものを見たから。
『必ずお迎えに参ります。私の姫君。』
陽だまりのように温和に笑う少年。
彼の瞳があまりにも似すぎていたから。
そして、それを肯定するようにその彼が口を開いた。
「白凛姫‥‥、少し遅れましたが、約束通りにお迎えに参りました。」
困ったように、そしてどこか迷っているように、言葉を紡いだ。
でも、その顔に、確かに面影がある。
その真剣な真っ直ぐな漆黒の瞳。
それはまさに、
「…‥‥‥‥、静翔…!!!」
10年余り追い求めていたもの。
躊躇わずに白凛はその胸元に飛び込んだ。
この落ち着いた香。
ふんわりと、でもきちんと抱きしめてくれるこのぬくもり。
やっと、やっと見つける事が出来た。
「大切な私の姫君。ただ今戻りました。」
「おそかった…!!」
その暖かいぬくもりの中で、彼女は涙を流し続けた。
まるで今までの淋しさを埋めるかのように。



Re: 艶桜の舞い ( No.2 )
日時: 2016/04/20 16:46
名前: 亜美那

:2

12年ぶりに見た大切なものは、麗しい女人へと育っていた。
腕の中にうまく収まるくらいに小さな、それでも生涯この身の終わるまでお仕えしたいとずっと願っていた少女姫。
泣き腫らしたまま眠ってしまった彼女を抱いて、静翔は自分の住む借家へ連れ帰った。
八畳はある少し広めの部屋に、布団を敷いてその上に静かに寝かせる。
今から数年前、やたら女癖の悪い同僚から聞いた噂。
[ある妓女館に、絶世の美女がいる。どうやら人を探しているらしい。]
そんな内容だったと思う。
その噂を耳にしたとき、人探しという単語が脳のどこかに引っかかった。
少なくとも最後に会った時は、ずば抜けて愛らしく、どこか大人びたところははあったものの、そんな絶世の美少女という訳ではなかったとは思う。
でもカンほど当たりそうなものはないということで、時間があれば探しに出かけることがたびたびあったのだ。
そして見つけた小さな背中。
高価な召し物だったが、その華奢な背には見覚えがあった。
いつもどこか気丈に見えて、それでいて裏ではいつもこうやって膝を抱えて蹲っている。
一目見たときから、彼女の御傍に仕えたいと本気で思った。
でも彼女の家は、生粋の名門家である皇門宋家であり、一介の武家と称される柴家とは決定的に違うものがあった。
生まれながらの誇り高き意思、行動の端々に見られる気高さと皇門家独特の品のある雅やかさ。
理性的で、冷徹な判断力と俊敏性を併せ持って、他人はもちろん、知人でも親族にでも自分の事で心配をかけさせまいと自分の気持ちをいつでも二の次へと回す。
ただ静翔には、接し方が少しだけ違った。静翔と居る時は、自分の事も考えたし、本当の彼女でいた。
初めて白凛姫と会ったのは、父親が将軍職を退いて古くの友人の屋敷を訪れたのがきっかけだった。
その当時静翔は5歳だった。
めきめきと剣の使い手として頭角を現し始め、これなら教養も仕込める上達度だった静翔は、父親に連れられて古くの友人宅を訪れた。
そこが、宗家だった。
父親の目を盗んで屋敷をうろついていれば、迷いに迷って池庭に迷い出て、その先の池にかかった橋の手摺の上で見事な舞を舞っていた少女に見入ってしまった。
しゃんと伸ばされた背筋と、幅がなく足場の悪い手摺の上でも揺らがない均衡感覚。
体の隅々まで余すことなく舞い、その瞳はどこか涼やかで凛々しさを帯びていた。
そんな少女を食い入るように見ていれば、しっかり父親に見つかり、しっかり叱られたが。
その時に呼ばれた少女の名前。
――白凛姫。
皇門宗家直系の姫君だった。
父親・壮齋は昔、宋梗黎と覇楊邦と並んで三大偉官の名を二〇代のころから今まで約五〇年間背負い続けた大官だ。
そんな仲でなければ、家柄の違いすぎる静翔と白凛が会うこともなかったろう。
幸運なことにそれからたびたび宗家の屋敷に訪れ、ずっと彼女の近くにいられる事が出来た。
そこまで思い出にふけっていれば、外からの青い月明かりに照らされた彼女の美貌が視界に入った。
昏々と眠り続ける彼女は、十二年余りの間どんな思いでいたのか。
静翔は、ただただそれが知りたかった。
自分は、彼女の思うことが知りたい。
――彼女が、白凛が知りたかった。

Re: 艶桜の舞い ( No.3 )
日時: 2016/04/20 17:31
名前: 亜美那

:3

それから数日、白凛は静翔の部屋で過ごした。
きちんと妓女館に行かなければならないことは分かってても、どうしても静翔のところから離れる事が出来なかった。
静翔はきちんと登庁し、白凛が閨に入る時刻に帰ってくる。
ただ自分の財産ぐらいは持ってきたので、別に生活するのに支障はなかった。
だから、どうしても妓女館に戻りたくなかった。

「姫、もう眠りになっておりますか?」
満月が輝く晩、そんな言葉とともに静翔がいつもよりも1刻ほど早く帰ってきた。
今ちょうど閨に入ろうとしていたので、もう白い夜衣一枚になっていた白凛はあたふたと慌てた結果さっきまで来てた衣を上に羽織ることにした。
部屋の隅にちょこんと膝を抱えている夜衣姿の彼女の軽く瞠目しはしたが、別に何もなかった風を装って剣を外した。
それはまるで、彼女が起きているのを分かっていて帰ってきたように思えた。
「何用で早く帰ってきた?」
「相変わらず敏いですね。」
「用があるのなら紛らわさずに直入に言ってはどうか?」
小さく欠伸を噛み殺し、眦にたまった涙を指で拭い払いながら早く言えと催促する。
少し迷うそぶりを見せながらも、意外と素直に彼は口を開いた。
「白凛姫、今朝、珠黎姫にお会いしてきました。」
「お‥‥、叔母上に‥‥?」
「ええ。珠黎姫は今、後宮の筆頭女官を退かれ、宋家の別邸に住み込んでおります。姫が無事だと知らせれば、ぜひ別邸へお連れ白と言われました。どう思われますか?」
「どう‥‥、って‥‥。」
「姫は、今の暮らしではいけないことを分かっておられるはず。そこから抜け出すためには何か行動がなければならない。宗家へお帰りになりますか?」
実を言えば、本当は叔母に会いたい。でも叔母に会えば、こんなに静翔と時間を共にできなくなる。
そして、また悪夢が起こるかもしれないから。
誰かに見つかるかもしれない。
また屋敷に火が放たれるかもわからない。
次は生かしておいてくれるかもわからない。
「少し‥‥、考える時間を欲しい‥‥。」
「はい、私はいつまでも待ちます。どうかゆっくり悔いのないご決断を。」
そう言って微笑んだ静翔は、いつもと変わらない穏やかな笑顔だった。

その晩、彼女の寝顔はいつもよりも険しいものだった。
普段も何か苦しそうで、つらそうになにかを呟いているのに、今晩はそれ以上だった。
そっと頬に手を添えてみれば、その頬はうっすら上気しており、どこからどう見ても穏やかとは程遠いくらいに歪んでいた。
眦から、朝露のような涙が一筋零れ落ちた。
「………、!!」
彼女を、抱きたい。
彼女が、凄く愛しかった。
彼女を、凄く恋い慕う気持ちがある。
「姫‥‥、許してください。」
その果実のような赤く可憐な唇に、口づけた。

Re: 艶桜の舞い ( No.4 )
日時: 2016/05/18 17:30
名前: 亜美那

:4

この頃、凄く苦しい気持ちで、寝苦しくて、あまり深くは眠れないでいた。
その時、張りのあるものが彼女の唇に押し付けられる感触がした。
――……、せい‥、しょう‥‥!!
あまり動かない体を無理やり動かして彼の肩につかまる。
そうすれば今度はうなじに手をかけられ、頭を持ち上げられてつながりをもっと深められた。
「‥‥、んっ、んん‥‥‥‥」
静翔の急なその行動に心が追い付かない。
一体どうしたのか。
彼のいつもの穏やかな一面とは全く違う、荒々しささえ感じられるその行動。
意味が分からずにもたもたしていれば、だんだんと息苦しくなる。
「…‥‥んっ、‥‥ふぅぁ‥‥ぁんっ!」
静翔の大きく骨ばったその手のひらは、白瑛の大きく豊かな胸のあたりに添えられていて、薄い夜着の上からだとじかに触れられているような感覚になる。
そこからゆっくりそれをなぞり上げるように動く彼の手。
その直後に、静翔が何をしようとしているのかを直感的に悟り、彼女は自分の上に被さっている静翔の肩に手を置き、力の限り押す。
だが、白瑛の精一杯の力は屈強な鍛えられた男性には全く届かない。
仕方なく静翔に精悍な頬に手を添えて離すように促せば、彼の唇はゆっくりと離れていく。
「どうかしました?」
「…、どういうつもりなの?」
「別に。ただあなたを抱きたいと思っただけですが。」
何事もなかったような口ぶりの彼に、白瑛は大きく混乱する。
今まで昔のように接してくれていた静翔が、今夜になって自分を抱きたいと言い出す。
ありえないことだ。
確かに白瑛は彼に対してただならぬ感情を抱いていた。
知人とは違い、親族とも違う、慕う感情を。
でも、それは彼に抱かれたいという感情ではなかったはずだ。
「なんで急に……、‥きゃっ!!」
困ったようにして上目づかいに見つめてくる彼女は、あまりにも無防備すぎる。
今の事で少しはだけた薄い夜着の間から、胸の谷間がはっきりと見える。
もう、静翔の理性はぎりぎりだった。
昔からずっと恋い慕っていた女性が今、こんな状況の中で自分の隣に居れば、男だったら押し倒すしかないだろう。
彼女の腰と肩に腕を回し、床に押し倒して組み敷く。
色っぽい悲鳴を上げ、静翔の二の腕に華奢な手を置く彼女は、こちらの事を少しも警戒していない。
それが、少し悲しい。
「もう、抑えが利きません……。」
「えっ、‥‥ぃやっ!!」
滑らかな動きですぅ、と懐へ忍び込んだ彼の掌が柔らかなふくらみを揉みしだく。
静翔の大きな掌ですらおさまりきらない程の豊かな乳房をもてあそび、その頂をきゅっとつまむ。
「あっ」
それから逃れようと身をよじったせいで懐が少し開き、その隙間からするりともう片方の手も忍び込んで反対の乳房も難なく彼に捕らえられてしまう。
両の五指が悩ましく動き、胸の頂の周りを弧を描くようになぞる。
「姫の肌は、すべやかで瑞々しい。これがほかの数多の男の目に触れていたのだと思うと、結構妬けますね。今から姫に触れた男を端から切り殺していきたいほどに。」
口元に笑みを刻みながらさらりとはかれたその言葉に驚く白瑛。
こんなに危ない人だったかと今になって気がかりになるが、夜着の腰帯を解こうとする彼の手を見つけ、慌ててその手を握る。
「どうしました?」
「一体どうしたの?」
「さっき言ったではありませんか。抱きたくなった、と。」
「だから、その理由。」
「そんなに聞きたいのなら、身体で教えてあげましょう。」
え、と思った時にはもう遅く、彼の腕が回ってきたかと思うとすぐに抱きしめられて唇を奪われる。
そのつやめ香椎彼の横顔が近づいてきたのを吃驚しながら見ていれば、隙間からぬるりとした温かみのある者が忍ばせられる。
そのまま口内をまさぐられ、脳の髄が甘く痺れを覚える。
妓女館では、抱かれてはいたものの、心のない戯れだったので、やっていても甘く身悶えることはなかった。
なのに、彼が触れるごとに感応がやられ、身体から力が失せていく。
無意識に白瑛は口内をまさぐる彼の舌に自らのものを絡めた。
お互いの唾液を淫らに絡めあい、どっちがどちらのものか判別がつかなくなるまでにお互いをむさぼりあう貪欲な口づけ。
どちらからともなく唇を離せば、唾液が糸を引いて二人を繋ぐ。
その糸をぼんやりと見つめていれば、静翔の掌が胸を掴む、そのまま乳首を捏ね回し、摘まみ、口に含む。
「あっ、‥‥ぃあんっ!!・‥‥‥あぁ…あんっ!!」
艶やかな漆黒の髪を乱れさせて白瑛は身悶える。
彼女の両の乳首を口に含ませたままの静翔は、手を彼女の下腹部へと滑らせ、無駄なもののついていない腹部を嬲る。
脇腹や腰骨も撫で、彼女の恥毛のないまっさらな秘所に指を滑らせる。

Page:1



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大4000文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。