官能小説(オリジナル18禁小説)
- DMAM parallel arius play
- 日時: 2016/06/25 04:04
- 名前: D2M ◆QpSaO9ekaY
この作品はフィクションかつパラレルです。似たような作品を見たことがあっても、それらの作品とはまったく無関係です。少なくとも、それらの作品には作中のようなシーンは存在しないことになってます。
事情を知っている人は、一種のサービス程度にお考えください。
とりあえず目標としては、今月中に書き終えたいけど、無理でしょうねぇ。
作中で人物紹介するのも面倒なので、ここで一気に全部載せとく。スリーサイズはファンサ。若干ネタバレ入るかも。
登場人物
霧島 浬 ♂
年齢:12歳(中学一年)
身長:174cm
体重:58kg
スリーサイズ:いらない
まあ主人公。こいつが視点で話が進む。
暁 ♀
年齢:12歳(中学一年)
身長:154cm
体重:41kg
スリーサイズ:B77(A)/W58/H75
名前だけ出る部活仲間1。幼児気味普通体型。
沙弓 ♀
年齢:14歳(中学二年)
身長:165cm
体重:54kg
スリーサイズ:B75(A)/W54/H76
名前だけ出る部活仲間2兼部長。スレンダー。
霞 柚 ♀
年齢:13歳(中学一年)
身長:147cm
体重:45kg
スリーサイズ:B81(D)/W58/H72
名前だけ出る部活仲間3。この子を巨乳と呼ぶのには抵抗がある。
恋 ♀
年齢:12歳(中学一年)
身長:131cm
体重:31kg
スリーサイズ:B66(AA)/W52/H69
名前だけ出る部活仲間っぽいけど違う人。圧倒的幼児体型。
風水 ♀
年齢:12歳(小学六年生)
身長:150cm
体重:38kg
スリーサイズ:B71(A)/W53/H72
名前だけ出る偶然知り合った小学生。小学生だし仕方ない体型。
エリアス ♀
年齢:不詳
身長:66cm(成体時153cm)
体重:18kg(成体時52kg)
スリーサイズ:B90(G)/H57/W81(成体時)
作中のメインキャラで相棒というか人外というか。二頭身キャラのステなんて知らない。
ノミリンクゥア ♀
年齢:何世紀分か
身長:140cm
体重:41kg
スリーサイズ:不要
事の発端の健康的マッドサイエンティスト。とりあえず入れておいた。
Page:1
- Re: DMAM parallel arius play ( No.1 )
- 日時: 2016/06/22 02:22
- 名前: D2M ◆QpSaO9ekaY
霧島浬はビーカー片手に、指示された一室に入る。
そこは浴室――というより、シャワールームのようだった。壁に備え付けられた、蛇口と一体化したシャワー見える。ただ、部屋の中央に鎮座する椅子に少々違和感があったが、とにかく狭いシャワールームだ。
とりあえず椅子に座った。まさかこのために用意したのではあるまいか、と推測する。その可能性は十分ありそうだが、そうであったところで関係ないと思った。
高さはちょうどいい。足がピッタリ地面につき、背もたれもいい具合に背中にフィットする。作りはしっかりしているが、決して硬いわけでもなく、座り心地は最高だ。リラックスしてくつろぐには、最適であると言える。
……やはり、この椅子はこれを予見して彼女が用意したものではないか、と思う。どこまで先を見据えているのか。
さて、これから浬がすべきことは、彼女ーーノミリンクゥアと名乗る研究者から依頼されたものを採取すること。
依頼されたものとは、雄の生殖器官から分泌される体液ーー要するに精液だ。
なぜこんなものが必要なのか。理由はノミリンクゥアに嫌と言うほど聞かされた。研究開発のために、浬の精液が必要――より正確に言えば、浬の波動が流れている精液が。
このあたりの突っ込んだことに興味がないわけではないが、今はそれについて考えている暇もなさそうだ。
とにかく、浬は精液を採取しなければならない。そのためにはなにをすればいいか。簡単だ。射精すればいい。
「…………」
死にたくなってきた。
こんな訳の分からない世界の訳の分からない場所で訳の分からない奴の訳の分からない理由で訳の分からないお願いをされて、射精をしなければいけないだなんて、納得できない。
というか純粋に嫌だ。
浬は身体も頭も早熟だ。性的な知識は同年代の男女と比べれば豊富だろうし、自慰の経験もある。しかし心という面では、中学一年生に他ならないのだ。
そうでなくても、他人に強要されて射精するなど、誰だって気分のいいものではないだろう。
未熟な少年少女にとって、性とは非常にデリケートなものなのだ。
「……まあ、そんなことを言っても仕方ないか」
浬は諦めた。そもそも諦めた結果としてここにいるのだ。もう野となれ山となれだ。やるしかあるまい。この部屋にこもっていれば、誰にも見られる心配はないし、シャワーがあるから事後処理もできる。
コートを脱ぎベルトを外し、下着と一緒にズボンを下ろす。眼鏡も外した。
再び椅子に座り直して、目を閉じた。頭の中で克明なイメージをするためだ。
いわゆる、“オカズ”を。
自慰行為には、想像派と視覚派がいるらしく、前者の場合に性的興奮を呼び起こすための想像だ。
さてどうするか。真っ先に思い浮かぶのは、遊戯部の面々だった。
あまり女性に興味のない浬ではあるが、部長の力説もあり、遊戯部の部員たちが、女性として一定水準以上の容姿であることは理解している。
要するに、“可愛い”のだ。
そのため、オカズにするには申し分のない素材であると言えるだろう。
「…………」
およそ仲間と言えるだろう相手を、想像の中とはいえこのように扱うのは、後ろめたい気持ちがあるが、それを押し込んで、想像を膨らませていく。
まず、最初に思い浮かんだのは、癪なことに暁だった。
明朗軽快でさっぱりとした性格。誰かが、笑顔が太陽みたい、と言っていたが、彼女の笑顔にそれだけの魅力があることは認めるところだ。
およそ性と無縁そうな彼女が、性の玩具にされる。その背徳感もまた、そそる。
しかし。
まだ中学一年生なので当然といえば当然なのだが、身体が幼い。
単純に背が低いとか、そういうことだけではなく、くびれがあまり見られない寸胴で、胸も薄い。およそ男性を魅了する体つきとはいいがたい。
それと、彼女は制服のスカートの下に短パンを履いていることが最近になって発覚した。女子の実利的な事情を考えると当然なのかもしれないが、妙に残念な気持ちになる。
「……次」
暁はダメだ。女性としての魅力に欠けている。
彼女の次に思いついたのは、恋だった。暁よりも、顔は整っていると言えるだろう。可愛いし綺麗な少女だ。
しかし、暁同様――いや、暁以上に、彼女の身体は幼い。暁は単純に発展途上でまだ小さいだけなのだが、恋に関しては、“まったくない”のだ。小さいなんてレベルではない。合宿の時にそれは確認している。胸がなさすぎて逆に発育を心配してしまうレベルだった。
彼女も女性的な魅力欠けており、興奮剤にはならない。
「そうなると……」
そもそも同年代の女子に、女性的な体つきを求める方が酷なのだ。ならば年上はどうだろう。
思い浮かぶのは、部長であり、同居人の沙弓だった。
自分よりも一つ年上。背が高く、スレンダーな体型。同居しているので薄着でいる姿も見かけるが、くびれた腰をはじめとして、すらりとした体つきはモデルのようだった。暁も「カッコイイ!」と絶賛しているのを思い出す。
女性的な体つきと言うなら、彼女こそ相応しそうだが、しかし、それゆえに浬は知ってしまっている。同居しているからこそ、知っている。
言ってしまえば今までと同じだ。沙弓も、胸がない。一説によると暁より小さいと聞くが、真偽のほどは定かでない。本人はあまり気にしていないようだが。
「……ダメだな」
視線を下に向けても、まるで反応を示さない。
では、残る面子は、柚だった。
性格的にも、容姿的にも幼い。遊戯部では最も背が低く、一般的に見ても小柄な部類だろう。
腰つきは暁と同じように、あまりくびれていなかったが、しかし、彼女には、今までの少女たちにはないものがある。
「…………」
想像する。今までの記憶を想起する。
柚。小さい身体に対して、低い年齢に対して、幼い言動に対して、胸が大きい。
大きいと言っても、巨乳というわけではなく、上記の諸々に比して大きいというだけだが、しかし目に見えて大きいと感じる程度には大きい。
本人もそれを自覚しているのか、あまり薄着にならない。夏休みに入っても、学校指定のカーディガンを羽織っていることが多い。暁曰く、肌を見せるのが恥ずかしいらしい。
とはいえ、毎回着ているというわけではなく、着ていない時もある。
思い返す。汗で張り付いた制服を。白いシャツが透けて見える肌や下着の色。そして、その隙間から覗く谷間。
中学一年生で谷間ができるだなんて、随分と早熟だと驚いたが、同時に興奮を与えられる。
「……っ」
血の流動を感じる。身体の中で脈打つ血液が、激流の如く下腹部に流れ込んでくる。
これだ、と浬は決め込んだ。
幼さと対照的に成熟した肉付き。内向的で恥ずかしがり屋な性格。彼女の声、仕草、言葉遣い。性的興奮を与える材料にはピッタリだ。
好きでやっているわけではないので、興奮が冷めないうちにとっとと終わらせてしまおうと、浬が下半身に手を伸ばそうとした、その時。
その一瞬で、浬は彼女の兄について、考えてしまった。
極道の家系。ヤクザの若頭。霞家の次期頭首。
想像の中であるので、浬が想像でいくら柚を穢そうがまったく関係ないのだが、しかし想像とは現実を越えたところにある。
ヤクザというイメージが強すぎた。自分がオカズにしようとしているのは、彼の妹であることを認識する。
一般人としての反応は勿論、萎縮だ。
血流がスッと引いていく。彼の恐ろしさに気圧され、萎えてしまった。
「……どうしろっていうんだよ」
一度萎えてしまったものはなかなか戻らない。そもそも、想像派はその時の気分に大きく左右されるのだ。想像はすべて自分の中で形成されるがゆえに、好きなシチュエーションを選択できるが、気分が乗らなければいくら想像しようと、興奮しづらい。
自慰を強要されているこの状況では、どうしても気分が乗らない。それは仕方ないことである。
ただ、仕方ないと言ってすごすご戻ったら、無理やり採取されるだけだ。それだけは絶対に避けたい。
「だが、どうするか……」
次に想像したのは、ライトノベルをはじめとする創作物だが、気に入らない作品はそもそも興奮などしないし、気に入った作品も、作品の完成度などを重視して見ているせいで、キャラクターを興奮剤に使うことができなかった。それ以前に、官能小説を読んでいるわけではないのだ。そんなものを求める方が酷というものだろう。浬は現実主義者であるために、想像力も豊かとはいえない。自分の好きなように世界を膨らませることはできない。
「……まずいな」
完全に行き詰まった。このままでは、彼女が押し込んできて無理やり搾り取られる。
と、思った時。
音もなく、小さく扉が開かれる。
「っ!?」
まさか、もう痺れを切らして彼女が来たのか、と浬は身構える。まずは大事な下半身を、前屈みになりながら隠し――
「――あのぅ、ご主人様……」
と、する必要はなかった。
入ってきたのは、ノミリンクゥアではなく、エリアスだった。
「エ、エリアス……っ!? お前、なんで……!」
「いえ、その、差し出がましいと思いつつも、ご主人様のお手伝いといいますか、えーっと、その……そう! あれです!」
エリアスは思いついたように、はっきりと答えた。
「ご主人様を、ご奉仕しに参りました」
- Re: DMAM parallel arius play ( No.2 )
- 日時: 2016/06/27 00:34
- 名前: D2M ◆QpSaO9ekaY
「ほ、奉仕、だと……? どういうことだ?」
「分かりませんか? ご主人様なら、すぐに理解できると思うのですが……」
確かに、想像はつく。
今のこの状況から、すぐに推察できた。
だが彼女は人間ではない。クリーチャーだ。そもそも等身が二等身しかないのに、どう奉仕するというのか。
「ふふっ、ご主人様、お忘れですか?」
「な、なにがだ……?」
「私は、ヘルメス様も認める錬金術師なんですよ」
「……?」
言ってる意味が分からない。だからなんだというのか。
「まずは、ご主人様の好みを調べましょうか」
「俺はなにも答えないぞ」
「はい。ご主人様はそこにいてくださるだけで結構です。ではまず、そうですね……暁さん」
「? あいつがなんだ?」
「なんでもありませんよ」
名前だけ呼ばれても、なにがなんだか分からなかった。彼女が現れるわけでもなければ、彼女について聞き出すわけでもない。
「じゃあ、次は、恋さん」
「……?」
「風水さんはどうでしょう?」
「だから、なにがだ」
まったくわけが分からない。知り合いの名前だけを列挙して、彼女はなにがしたいのか。
「じゃあ、沙弓さん?」
「おい、エリアス……お前はなにがしたいんだ」
と、困惑半分、苛立ち半分で言ってみるが、無視された。彼女は構わず続ける。
「ふぅむ。こっちではなさそうですね。では、趣向を変えましょう……柚さん」
「っ……」
一瞬だ。
たった一瞬だが、先ほど思い描いていた彼女のビジョンが、頭の中で再生された。
そして、気づいた。
エリアスの目論見に。
「おや? 反応しましたね? ご主人様って、意外と単純なんですね……胸の大きい女性がお好みですか」
「な、なんなんだっ、お前は!」
「うふふー、なんでもありませんよー? ただ、私もこの身体のままだときついので、ご主人の好みに合わせて身体を変えようかと思いまして」
「は? 身体を変える……?」
「本当はもう少し別ベクトルの人でも試したかったですが、例がいないので仕方ないですね……うんと、とりあえず、進行度数は10くらいでいいでしょうか?」
「?」
「ちょっと待っててくださいね……今、錬成します」
そう言うとエリアスは、服の内側から透明な液体が入った試験管を取り出す。その中に、指先からこぼれる光を、雫のように落としていく。
「な、なんだ、それは……」
「これですか? そうですねぇ、ご主人様にも分かるように説明するなら、肉体、精神の進行度、退行度を変化させる薬です。さっきミリンさんからいただいてきました」
こういうこともあろうかと、と冗談っぽく言うエリアス。
「私たちは成体から幼体に逆行していますし、今では昔? のことも覚えているので、どのくらい肉体を進行させれば、どの程度の成長が見込めるかも、全部分かるんです」
言いながら、さらに光を試験管の中に落としていく。少し観察して分かったが、あの光はマナだ。つまり、彼女の力の源。
マナが混入し、綺麗な水色に変色した液薬。エリアスは、それを一息に飲み込んだ。
すると、氷が気化したかのように、冷たく白い煙が立ちこめる。
「っ……」
どこかで見覚えのある現象。
そうだ。彼女の継承の瞬間に似ている。
水晶が気化して霧が立ち込めるあの瞬間に。
継承であるならば、そこに立つのはエリアスではない彼女ということになるが、浬が目にしたものは、いつもの彼女ではなかった。
それは、継承した姿という意味ですらない。
「ん……ちょっと、幼かったでしょうか。やはりちゃんと計測しないと、正確な進行時間で止められませんね」
そこにいたのは、少女だ。しかし二頭身のデフォルメされたような少女ではない。
体格は浬たちと同じくらい――身長で言えば暁くらいだろうか――年齢も同様だ。まだあどけなさの残る顔つきをしている。
刺繍などの装飾が施されたワンピース状の衣装。ドレスのようだが、どこか質素な印象を与える。
だが、しかし。
地味な印象を与えたとしても、彼女の胸の存在感は隠せない。服の上からでもはっきりと分かる。そこだけが、一際盛り上がりを見せていた。
「エ、エリアス、なのか……?」
「はい。この時はまだ、エリアスという名前だったはずですよ」
「な、名前……?」
「ん、えっとですね。簡単に言いますけど、私たちは成長したら、継承後のような名前をいただけるんです。ご主人様に分かりやすく言うなら、成人の証とでも言うのでしょうか? 一人前であると認められた証左ですね。エリアスという名前は幼名みたいなものなので、逆に半人前の子供であることを意味します」
子供。その言葉を聞いて、思わず彼女の胸を見てしまう。
これが、子供というのか。クリーチャーの年齢基準など知らないが、見た目は中学生くらいにしか見えない。
だがそれが、逆に興奮剤となる。
「では、失礼しますね」
「っ、お、おい……!」
軽く胸元をはだけて、エリアスは屈んだ。
そして、浬のソレに手を伸ばす。
「人間のコレは、えーっと……ペニス、って言うんでしたっけ?」
「どこでそんなことを……というか、その言い方はどっちかっていうと、医学的な呼称なんだけどな……」
「あれ?そうなんですか? じゃあご主人様はなんとお呼びで?」
「あ、いや……ペニスでいい」
「? はい、分かりました?」
よく分からないところで濁してしまった。
自分でも今の状況に混乱していることが分かる。
エリアスはしばらく浬のペニスを見つめていると、ふと言葉を漏らした。
「……思ったよりも、小さいですね……」
「殴るぞ」
「あ、いえっ、違います! ヘルメス様と比べたらってことです! あの人、あんなナリで意外とグロテスクなモノを持ってるんですよ!」
「そんなことは聞いてないし聞きたくなかった」
萎えそうなことを言うエリアスだったが、浬の感情なんかよりも、すぐそこにある刺激の方が遥かに強い。
想像派はその時のコンディションに左右されるが、視覚派や、直接刺激が与えられる状況であるなら、いくら萎えていても身体が反応してしまう。
「まあ、少々勝手は違うでしょうが、根本は違わないでしょう……んぅ……」
「ん……っ!? お、お前……!」
思わず目を見開く。流石に驚いた。
エリアスは手に取ったペニスを、小さな口で咥えこんだ。
「ふぁい……? はんでほうは(なんでしょうか)?」
「い、いきなり口でするか……!?」
「手でやるならご自身でもできるでしょうけど、口は他者の協力が不可欠ですし……経験なさそうな方でやる方が、気持ち良いのではないかと思いまして」
「変な気まわしやがって……!」
そもそも、最初から経験がない前提でいるところに腹が立った。
実際にはその通りなので、なにも言い返せないのだが。
そんなことを思うも、エリアスの口の動きは止まらない。吸う感覚に、唇でなぞるような感覚。さらには舌も動いている。ペニスの裏側の筋を舌が這った瞬間、快楽が一気に込み上げてきた。
「っ、くぅ……!」
「ちゅる、んん……ふふふ、反応がはやいですねぇ」
「う、うるさい……!」
「結構、大きくなってきましたね……咥えるのも、ちょっと大変……」
そう言って、一度ペニスを口から外す。
今度はなにをするのか、と構えていると、ふと彼女は問うた。
「ところで、ご主人様?」
「な、なんだ……?」
「なんでご主人様のペニスは、皮で覆われているのですか?」
彼女の頭に拳が振り下ろされた。
「い、痛いっ! なんで殴るんですかぁ……!?」
「ムカついたからだ」
「うぅ、私は疑問を尋ねただけなのに……」
「世の中には触れてはいけないタブーがあるんだよ」
「そ、そうですか……すいません」
無理やり黙らせた感が否めないが、しかし人には触れられたくないものが一つや二つはあるものだ。
黙したエリアスだが、しかし口を閉ざしたわけではない。
充血した太く、大きくなったペニスを、今度は舌だけで舐め始めた。
「れろ……はふ、ん……」
「うぐ……!」
敏感な裏筋を舐める。かと思えば今度は先端を、次に側面を、そしたらまた浦筋に。刺激に波を持たせて、浬が刺激に慣れないようにしている。
途中から、舐めるだけでなく、咥えて吸ったり、口を上下に動かしながら、さらにアクセントを加えていく。
その中にあるのは、刺激の快感だけではない。
彼女の息遣い、一心に口を動かす姿勢、表情。すべてが、そそる。
さらに、屈んだ姿勢であっても存在を主張し、どうしても視界に入ってくる胸が、より情欲を掻き立てる。その豊満な二つの膨らみ〜、目が離せなかった。
「れろ……ん?」
と、そこで。
エリアスはふと口を止める。
「……ご主人様」
「な、なんだ?」
「さっきから私の胸ばっかり見てますけど、そんなに気になります?」
あまりにも見つめすぎていたせいか、胸を見ていることがばれた。非常にいたたまれない気持ちになる。
しかしエリアスは、嫌がるどころか、むしろ妖艶に微笑んでいる。
はだけた胸元をさらに開きながら、上目遣いで見上げていた。
「……いいんですよ、触りたいなら触っても」
- Re: DMAM parallel arius play ( No.3 )
- 日時: 2016/06/27 04:04
- 名前: D2M ◆QpSaO9ekaY
エリアスは胸元をはだける。というより、服を半分ほど脱いでいた。
小柄な体格に対して、大きく実った二つの乳房。
種族が違うため、人間と単純比較はできないものの、この幼さでこの大きさは目を見張るものがあった。非常に情欲をそそる。
現に、血流が止まらない。心臓も動悸が激しくなり、血液が下腹部に向けて凄まじい勢いで供給され続けている。
そして目の前には、誘っているかのように、蠱惑的にほほ笑むエリアスの姿。
エリアスは立ち上がる。腕を引かれて、浬も立った。エリアスは、そんな浬に背中を向け、そのまま預ける。
「はい、どうぞ」
「どうぞって……」
「ご自由に、という意味です。今の私の身体は、ご主人様に所有権があります。なにをしても自由ですよ?」
「…………」
据え膳喰わぬは男の恥、などと言い出したのは誰なのか。ここまで来て据え膳も恥もない気もするが、相手から誘っているのだ。逃げだしたら確かに恥ずかしい。
浬にも、男としてのプライドはあるのだ。
思い切って手を伸ばして、エリアスの胸で実る二つの果実に、抱え込むようにして触れる。
「でか……」
思わず声が出てしまった。
浬も同年代にしては早熟で、身長だけでなく手の大きさもそこそこあるのだが、その中に収まり切らない。
それに、手のひらに伝わるこの感触。女性の乳房だなんて、授乳のためにあるだけで、単なる脂肪の塊だなんて思っていた自分がどうかしていた。
柔らかい。それも、今までに感じたことのない柔らかさだ。ふわふわとしているようでいて、しかし力を込めると弾力も感じる。ハリというやつか。それに、温かい。その温かさがさらに情欲を昂ぶらせる。
他人の胸を触るだなんて、今回が初めてだが、エリアスの胸は人間のそれと変わらないような気がする。
勢いでやってしまったが、思いのほか、浬は彼女の胸に釘付けにされてしまっていた。強く揉んで、独特の柔らかさと弾力を楽しむ。ただ手で触れているだけなのに、なぜか快感だった。
そのまま触り続けていると、ふと、エリアスの様子がおかしいことに気付いた。
うつむいて、なにかを堪えるように、キュッと口を閉じている。しかし、
「ん……はふぅ……」
浬の手の動きに合わせて、その口から声が漏れていた。
「ん、んん……あ、ん……んぁ……」
「お、おい、変な声出すなよ……」
「す、すいません……でも、その……」
エリアスは顔を紅潮させ、息を荒くさせている。
「なんだよ……」
「えっと……」
気づけば、彼女は背中を預けていたはずが、いつの間にか前屈み気味になっており、内腿を擦り合わせるように腰を動かしている。
どこか苦しそうなまま、エリアスは口を開いた。
「その……私は元々、ヘルメス様の欲求――つまりは知識欲を満たすために生まれたものなんですよ」
「あぁ、それは知ってる」
「その知識欲の半分は、私が完成された時点で満たされているのですが、もう半分がありまして……」
「もう半分? なんだ?」
「……ヘルメス様の性欲ですよ」
「あいつの性欲? というか、あいつに知識欲以外の欲求があったのか?」
「えぇ、まあ。性欲と言っても、正確には性的な欲求について知りたいという、あの方らしい欲求で……まあ、それも知識欲なんですけど……とにかくそういう理由もあって、私は創られたそうです……なので、私の身体はそのように創られているんです」
「そのように……?」
「つまりですね……感じやすいんです。忘れてましたけど」
「なんで忘れてるんだ……」
「しばらく性欲に困る身体をしてなかったので……幼体だと、身体が幼すぎてその必要もなかったですし……」
子供のうちは性欲を感じない。それはクリーチャーも同じなのか。
今のエリアスも子供のようなものだが、しかし正確には違う。人間で言えば、性を意識し始める頃だろう。今の浬たちと、同じだ。
だからこそ、より性的欲求に対して、敏感で、弱い。
「胸揉まれてるだけなのに、結構、濡れてきちゃいました……あははは……」
呼気を荒くしながら、乾いた笑いを浮かべる。最初に誘っていた蠱惑的な笑みとは違うが、その年相応ながらも情欲に満たされた笑みは、やはり興奮剤になる。
ギュッ、と。彼女の手が降りていくのが見える。
「だ、大丈夫です。ご主人様の手は煩わせません……自分の性欲くらい、自分で処理します」
ゆっくりと降りていく手は、そのままスカートの中へと潜り込む。
中の様子は分からないが、しかし耳を澄ませば、くちゅくちゅと小さな水音が聞こえる。
腕も小さく動いており、彼女がなにをしているのかはすぐに分かった。
自慰のために浬がこの部屋に入ったはずなのに、エリアスの方が自慰を始めるというのは、なかなかどうしておかしなことだが、そんなおかしみを感じられるほど、今の浬は正常な頭をしていない。
目の前で少女が自慰にふけっているのだ。胸を揉んでいる場合ではない。
浬は左手はそのまま、右手を胸から離して、彼女の腕の方へと伸ばした。
「え、ちょ……ご、ご主人様……っ!?」
スカートの中に潜り込ませる手。彼女の手に当たるが、無理やり退かした。すると、濡れたなにかに当たる。布。恐らく、下着だった。
ぐっしょりと濡れており、布としての触感はあまりない。どころか、非常に柔らかいものを感じる。
布越しに感じる、彼女の性器。
浅い知識な上に、人間のそれと同じかどうかは分からないが、確か女性の場合、性器の突起部分が性感帯で、刺激を受けると快楽を得ると聞いたことがある。
それは男で言うペニスに相当するらしく、つまり興奮すると充血し、硬く、大きくなる。なので、すぐに分かった。
下着越しにその部分を刺激する。ぐっ、ぐっと指で押し潰したり、摘まんだりして、刺激を与える。
「ひゃぅっ……だ、ダメ、ご主人様……ダメ、ですって……あ、あん、んん……っ!」
耳元に彼女の嬌声が届く。それが浬をさらに突き動かす動力だ。
指に粘り気のある液体が纏わりつく。それでも構わず、湿った下着の上から、彼女の敏感な部分を刺激する。
「んんん……ッ! んぁ……あぁん……!」
エリアスは歯を噛みしめて、必死で喘ぎを我慢しているが、耐えかねた分が口から漏れている。
感じやすいというのは本当らしい。一般的に女性がどの程度感じて、反応するのかは分からないが、彼女の反応がかなり過剰であることは、なんとなく察せた。
ぶるぶると痙攣するように腰を振り、愛液が床に小さな水たまりを作るほどに溢れている。
「はぅ、あん……ダメ、ですって……そんなに、激しいのは……あぁ!」
耐えかねているのはエリアスだけではなかった。
浬も衝動のまま、下着の中に手を入れた。
その中の、穴に指を潜り込ませる。
「あっ、や……そ、そこは……ん、んんんっ! あぁぁ……!」
もう指の感覚すらもよく分からなくなっていた。完全に理性が飛んでいる。
ひだひだしているなにかを、わけもわからず、むちゃくちゃに掻き回す。
「あっ、あっ、あん、ダメ……やぁっ、ん、んん……ご、ご主人様、す、すこし、まっ……ん、あぁ!」
浬への呼びかけは徐々に消え失せ、喘ぎ声に染まっていく。
指を動かしていると、ビクンッ! とエリアスの身体が一際大きく痙攣した。
その瞬間。彼女の中で、弾けた。
「ん、んん、んぁ、あ……あああぁぁぁ……ッ!」
艶っぽい大きな嬌声を上げると、穴から凄まじい勢いで体液が流れてきた。いや、流れるだなんてものではない。噴射と言っても過言ではない勢いだ。液体は地面の水たまりをさらに広げる。
ガクガクと脚を震わせていたエリアスは、身体を支えきれなくなったのか、水浸しの床にへたり込んでしまう。呼気を荒くしている。
「…………」
これがいわゆる、イク、という状態なのか。
「はぁ、はぁ……もう、ご主人様ったら……」
エリアスの方も多少は落ち着いたのか、呼吸を整えて、少し非難げに浬を見つめる。
「積極的というか、もはやケダモノです……えっちぃなんてレベルじゃないですよぅ……」
「わ、悪い……」
「でも、正直……気持ち良かったです。自分でやるのとは、本当に違う……」
表情を緩めるエリアス。その緩んだ笑顔で、浬を見上げる。
「ヘルメス様は自分の手でやろうとしなかったから、いまいち乗り切れませんでしたけど、ご主人様のはなんていうか……あたたかくて、好き、です……」
「お、おう……」
「じゃあ、次は……私の、そして、ご主人様の番、ですね……」
蕩けた表情のまま、エリアスは身に纏う衣服を降ろした。
紐で結ばれた下着も解いて、一糸纏わぬ生まれたままの姿になる。
「さぁ、ご主人様……力を、抜いてください……」
「…………」
浬は、そのまま床に押し倒された。
- Re: DMAM parallel arius play ( No.4 )
- 日時: 2016/07/15 02:36
- 名前: D2M ◆QpSaO9ekaY
ぴちゃり、と背中が濡れる。妙に温かい。そういえば、床一面が濡れていた。なんで濡れていたか。その意味を理解した。今、自分の背中を濡らしているものは、すべてエリアスの中から出てきたもの。そう考えると、背徳感のような、悦楽感のような、妙な感覚が興奮を与えてくる。
しかし、それ以上に、目の前の彼女に困惑と興奮があった。
「お、おい、エリアス……」
「ジッとしててください」
そう言われて、浬は動けなかった。押し倒されて、互いの身体が、押しつけるように触れ合う。同時に、腹あたりに柔らかい感触があった。しかしその感触が、スッと動いていく。同時に、浬の胸あたりにあった彼女の頭も下がっていった。
「ご奉仕するつもりだったのに、私だけ気持ちよくなるのは、不公平ですし、不義理です……」
ちょうど彼女の頭が浬の腹に、そして彼女の胸が、浬の一物
「ちゃんと、ご主人様も、気持ちよくしてあげますからね……?」
そう言って、浬のペニスを、自身の胸で挟み込んだ。
「っ……!」
「すいません、こういうのはヘルメス様、興味がなかったらしく、初めてでして……不慣れですが、ご容赦ください」
そして、彼女は上下に揺するように、自身の乳房を動かし始めた。
あまり密着していると動かしにくいのか、少しずつ態勢を変えながら、
「凄い……大きくて、硬くて、それに、熱いです……ドクン、ドクンって脈打ってます……ふわぁ……」
顔をさらに赤らめるエリアス。人間の男性器を肌で感じているということが、彼女の興奮に繋がっているようだ。
しかしただの興奮ではない。彼女も賢愚の語り手。知識欲に溢れ、それもまた興奮のトリガーとなる。
性的刺激による興奮に、知的好奇心による興奮。二重の興奮が重なり合い、ますますエリアスは紅潮し、息も荒くなっている。
昂ぶる彼女は、懸命に乳房を動かして、浬のペニスにこすりつけている。
「っ、ん、くぅ……!」
一方浬は、全身から込み上げてくる快楽――そして、下半身から流れ込んでくる射精感を抑えるので、精一杯だった。
いや、抑える必要はないのだが、無抵抗に出すのはプライドが許さなかった。
「んぅ……ご主人様、我慢してますね……?」
「悪いか……!」
「せっかくこうして気持ち良くしてるのに、我慢なんてしなくてもいいですのに……」
「頼んだ覚えはないぞ……!」
「とかなんとか言って、気持ちよくなってるんですよね」
「うる、さい……!」
しかしそろそろ、口で反抗するのも限界だった。
スベスベの柔肌はそれだけで快楽的なものを提供するが、棒を挟み込む肉の圧力が刺激となって、さらなる快感を与えてくる。
谷間の汗と、先から滲み出てくる汁が潤滑油となり、乳房の動きもだいぶ滑らかになってきた。それだけ摩擦も少なくなり、刺激も弱まってくるかと思ったが、むしろ過敏に、優しく刺激してくるせいで、快楽は累乗される。
さらに、エリアス快楽を加算する。
「うぅ……んー、はむ……っ」
「うぉ……!」
彼女の口が、浬のペニスの先端を咥え込んだ。
「お、おま、なにを……!」
「我慢、できなくなっちゃったんです……申し訳ありません、ご主人様……ちゅる……」
「うぐ……っ!?」
側面からもたらされる柔らかな快感、先端から加えられる滑らかな刺激。二つの快楽が、浬に襲い掛かる。
「れろ……ぺろ、れろ、ん……ちゅ、ちゅん、ちゅる、んん……」
「……っ! ちょっ、ま、待て……!」
二重の快楽は、ここまで幾度と快感を受けた浬には、耐え難い悦楽だった。
彼女の小さな舌先が、唾液混じりに亀頭を刺激する。
彼女の大きな乳房が、汗と汁を絡めて棒を愛撫する。
もはや、臨界点だった。
「で、出る……もう、ダメだ……!」
「ん……ごしゅじんさま、なんれすか――」
口にペニスを咥えながら、彼女の眼が主人に向いた、その時だった。
「ん、んんっ!?」
ドクン、ドクンッ! と、激流の如く、白い液体が飛び出した。
ちょうど口で咥えていたエリアスは、射出された白濁液が直接流れ込んでくる。
流石に急すぎた。彼女も目を見開いて、仰天している。そのまま耐え切れず、反射的に吐き出してしまうだろう。
と、思ったが、
「んんん……んー……!」
苦しそうではあったが、必死で口を閉じて、吐き出さんとしている。それでも、含み切れなかった分が、口元に垂れているが。
エリアスはそのまま天を仰ぐような動作を見せたが、すぐさま思い直したように下を向き、周りを手探りで、なにかを探している。
彼女はすぐになにかを見つけたようで、口を近づけると、そこで初めて口を開いた。
「ん、ぷはぁ……っ」
彼女が探していたのは、ミリンに渡されたビーカーだ。そう言えば、そもそもは彼女の研究のために浬の精液を採取するとのことだった。
口の中の精液はすべて吐き出しただろうが、まだ口内にこびり付いているのか、その臭気によってか、エリアスは咳き込む。
「けほっ、こほっ、かふっ……はぁ、はぁ……はうぅ……」
「だ、大丈夫か?」
「えぇ……飲み込みそうになりましたが、ギリギリ、当初の目的を思い出せました」
「…………」
普通は飲み込むことを拒絶するのではないだろうか。
そんなことをふと思うと、彼女がこちらを見つめていることに気付く。
それも、上目遣いで。紅潮した顔で。
さらに彼女は、艶っぽい潤んだ声で、ねだるように言う。
「ご主人様ぁ……」
「な、なんだよ……」
なんとなく、嫌な予感がした。
エリアスの手が浬に伸びる。
「私、まだ満足できません……自分勝手で申し訳ありませんけど……もう、最後までいかせてください」
「お、おい、エリアス……!」
「ごめんなさい、でも……もう、我慢、できなくて――」
まだ硬度を保っている浬のペニス。エリアスも、まだ濡れたままの秘所を重ねるように、覆いかぶさった。
流石にまずい、と浬の脳は伝達する。しかしこうも馬乗りになられてはどうしようもない。
このままだと、本当に二人で交わることになる。
しかし、浬のペニスが、エリアスの秘所に触れようとした、その直前。
「――あ、あれ?」
急に、エリアスが倒れ込んできた。
馬乗りになられた状態で倒れられると、巨大な二つの乳房が顔面にぶち当たって、それはそれで危険なのだが、しかしそんなこともなかった。
彼女の顔は、浬の腹辺りに落ちた。
というより、浬のペニスに顔を押し付けている。
「……残念。時間切れです」
そう言って、彼女は起き上がった。
彼女の姿は、二頭身の幼い身体になっていた。
時間切れ。つまりはそういうことだ。
薬の効果が切れたのだろう。ナイスタイミングだ、と浬は内心ホッとした。
エリアスはビーカーの中身を覗きながら言う。
「ところでこれ、私の唾液も混じっちゃってますけど、大丈夫なんでしょうか……?」
『問題ないよ』
「!?」
と、そこで。
安堵の溜息を吐く浬を、ゾッとさせる声が響く。
『要は波動を抽出できればいいだけだからね。よほど腐敗していたら問題だけど、多少の時間経過や異物は問題ない。少なくとも、君の唾液くらいなら大丈夫さ』
「この声、ミリンか!? い、いつから見てた……!?」
『最初からに決まっているだろう。この研究所は私の家だぞ。すべての場所に私の目があって当然じゃないか。今まさに私の研究材料が採取されようとしていう時に、なにかあっては問題だからね。ちょっと監視させてもらったよ』
監視、されていた。
つまり、今までの行為を、すべて見られていた。
『まあ、勝手に覗いたことは悪かった、謝るよ。この後も行為に及ぶのであれば好きにしてくれ。そこは咎めないし、見聞きするつもりもない。あ、でもそのビーカーだけは持ってきてくれたまえ。ではね』
ブツッ、とノイズが切れるような音が鳴る。
しばしの沈黙。やがて、エリアスが口を開いた。
「あの……ご主人様、続きは……」
「……やるか馬鹿! 一生こんなのはごめんだ!」
浬も流石に冷静を取り戻していた。そもそも、一回射精しただけで、男は防衛本能が働いて、性欲が消え去るのだ。いわゆる賢者タイムである。
その間に、今までの行いをすべて後悔した。そしてその一部始終を見られたことに、酷く絶望した。
「あぁクソッ、死にたいくらいに最悪だ……!」
と、この一場面。
これが、浬が金輪際、女の誘惑なんかには乗らないと決意したきっかけであった。
〜Fin〜
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