官能小説(オリジナル18禁小説)
- ▼彼らは君を欲しがっているようです!?【R18.BL】
- 日時: 2017/04/06 15:28
- 名前: 上田時雨
どうも上田時雨です。
今回は、タイトルから予想してくれたであろう、三角関係のBLを書いていこうと思っています。
過度な性描写を含みますのでご了承の上、作品をお読みください。
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- Re: ▼彼らは君を欲しがっているようです!?【R18.BL】 ( No.1 )
- 日時: 2017/04/12 22:29
- 名前: 上田時雨
- 参照: http://BL-novel.UedasShigure/kakico.net
【メインの登場人物プロフィール】
名前:岡野卓也(オカノタクヤ)
性別:♂
年齢:17
設定:彼は、[東京都上田川市上田町上田公立高等学校]に通う、高校2年生。運動がそこそこできて成績は普通な青春真っ只中の男子校生。顔がそこそこイケているため女子間でも、結構な人気がある。明るぐ、気さくなため、回りからの信頼も上々。
名前:工藤悠一(クドウユウイチ)
性別:♂
年齢:17
設定:岡野と同じく[上田高校]に通う高校2年生。岡野の親友で、幼馴染み。頭脳明晰、容姿端麗、成績優秀の3籍揃った超イケメン野郎で、女子からの人気は上位ランク。一週間に一度告白されるペースなのだが、今まで一度もokを出したことはない。
名前:遠山幸俊(トオヤマユキトシ)
性別:♂
年齢:24
設定:上田高校2年の国語を教えている教師。生徒にたいして優しく、相談事やアドバイスをしたりしてくれるため、生徒の間でとても人気が高く、その上顔もよろしいので、バレンタインでは紙袋3枚分はチョコをもらって帰る強者。
その他、まだ出てくる予定です。
気長に更新されるのをお待ちください!
- Re: ▼彼らは君を欲しがっているようです!?【R18.BL】 ( No.2 )
- 日時: 2017/04/06 15:50
- 名前: 上田時雨
[]で囲われている部分は、フィクションです。
実際に存在する場所ではありません。
ここに登場する人物も勿論、実際には存在しません。
では、まぁ…本題にはいって行きたいと思います。
返信等あった場合、遅くなるとは思いますが、返していこうと思っています。
- Re: ▼彼らは君を欲しがっているようです!?【R18.BL】 ( No.3 )
- 日時: 2017/04/06 16:14
- 名前: 上田時雨
俺の名前は岡野卓也。そんで俺の前で女子に告白されちゃってんのが、工藤悠一。
毎週毎週、違う女の子から猛烈てきな告白を受けまくるコイツを、俺は憎たらしげな目で見つめている。
「あ…あの…さ、差し支えなかったら…わ、わ、私と…つつつっ、付き合って下さい!」
あぁ、すっごい初々しい…俺なら即答でokしてるところだわ…だけどなぁ…
「ごめん、俺他に好きな子いるから。」
即答…しかも、淡々としていやがる…
「そ、そっか…わかった…ご、ごめんね!時間とらせちゃって…そ、それじゃあ!」
あぁ…あの子泣いてたよ…語尾震えちゃってんじゃん……可哀想に…
毎回コイツは何故か女子からの告白を断る。
学校間で人気の女子や、メッチャ美人から告白されても、未だにコイツがokしたところを、俺は一回も見たことがない。
理由は毎回同じ。『好きな子がいる』だそうだ。
実際誰なのか聞いたことあるけど、答えてくれたこともない。ただの言い逃れの嘘百羽地だと俺は思ってる。
最近じゃ…それでも、負けじと告白してくる女子たちに、俺は結構恐れ多くも感じているわけで…
俺も面白半分だったんだけどなぁ…ある日。つかこの後。俺は盛大にコイツに向かって、爆弾を仕掛けちまった訳だ。
『その後、のことなんてちっとも考えずに…』
- Re: ▼彼らは君を欲しがっているようです!?【R18.BL】 ( No.4 )
- 日時: 2017/04/06 16:30
- 名前: 上田時雨
俺と悠一はあのあと教室に戻った。少し時間を繰ったが、其々、戻ってくるときに寄った購買のパンを食べ始めた。まぁ、別に話題が無いわけじゃないが、やっぱり気になって俺は口を開いた。
「なぁ、お前何で告白okしねぇの?…高校2年にもなってお前みてーのが彼女無しって、不自然だぜ?つか、好きな子いんならお前から告白すりゃいいのによ〜…」
少しからかい気味の口調で俺は焼きそばパン片手に聞いた。
悠一は俺を凝視した後よくわからないことをいい始めた。
「別に…彼女等に俺が求める“魅力”が無いだけだよ。好きな子に告白できたんなら…そりゃもう万々歳だけど、彼奴がソレを受け入れてくれるかなんて…目に見えてんだよ…」
最初はまぁ何となく頭に入ってきたが、後半はボソボソ言ってるし、よく理解できなかった。
「ふぅ〜ん…?まぁ、なんかよくわかんねぇけど…お前がそれでいいならいっか。何か困ったら俺がちゃんっとサポートしてやんよ!俺は何があろうとお前は見捨てないからよ」
何となく俺自身、自分が言ったことに違和感を覚えたけど、そんなん気にしないで、悠一の背中を軽くパシパシ叩いた。
その時微かに、悠一の瞳が輝いた様な気がしたけど、多分気のせいだろう。
- Re: ▼彼らは君を欲しがっているようです!?【R18.BL】 ( No.5 )
- 日時: 2017/04/06 17:38
- 名前: 上田時雨
その後の授業をなんとなーく、過ごして放課後。
この学校は、部活の入部は自由らしく、俺と悠一は部活に入部はしなかった。
まぁ、最初は結構勧誘を受けたりした。俺は、特にやりたい部活が無かったから入部はしなかったのだが、コイツは俺が入部しないからいい、とかなんとか…幼馴染みながら、コイツのこーいうとこ、よくわかんねぇな〜…
「悠一〜。今からどうする?どっか行く?」
適当に高校を出た後、俺は悠一に尋ねた。
「何処か行きたいところでもあんのか?」
「あぁ〜……………無いッ!」
「知ってた…んじゃ、俺の家こいよ。もてなすぞ?」
ニヤニヤと笑みを浮かべてくる悠一に俺はケラケラと笑いながら一つ返事でokした。
*
悠一の家は結構でかい。神様って人に対して不平等だよな…なんて、まいかいこいつを見ると思わせられる。
今日はママさん居ないらしいな。声かけても、出てこないあたり、仕事だろう。
悠一の両親は共に医者をやっている。まぁ、このデカイ家も医者なら頷けるって感じだな…
悠一の部屋は二階。俺らはそそくさと、二階に上がり悠一の部屋に入る。悠一の部屋は代々16畳くらいかな?ムダにデカイ…ベッドはキングサイズとこれまたビッグ…神様って不平等(二回目)
俺はそこら辺に適当に荷物を置いて床に腰掛けた。
「卓、何やる?」
悠一は、引き出しから数本のテレビゲームを引っ張り出してくる。
「んじゃこれやる!」
俺は、最近発売されたファンタジーRPGを指差し、早速二人でやりはじめた。
- Re: ▼彼らは君を欲しがっているようです!?【R18.BL】 ( No.6 )
- 日時: 2017/04/07 19:07
- 名前: 上田時雨
「うぉっ!……だりゃ!…くそっ、あっ…だぁああああっ!!勝てねぇ!こいつつぇえ〜!!」
俺ら二人はしばらくの間ゲームに奮闘していた。ソレなりに悠一はゲームが上手くて、俺よりどんどんステージをクリアしていく。
俺がゲームの敵に勝てなくなってちょっと拗ねているとき、悠一が突然話を吹っ掛けてきた。
「なぁ…卓は好きなやつとかっているの?」
急な質問だったせいかな。俺は数秒目をパチクリさせた。
「……なっ…何だよこのやろう。俺が隠し事なんてするやつじゃないのしってんだろぉ?居ねぇよ」
とまぁ、少し間を置いてこんな感じで笑いながら返答した。
「そう、か…居ないか……」
悠一が途端に静かになる。
「何だよお前。急に質問してきたかと思いきや静かになりやがって。」
俺は悠一の顔色を伺いながら、子首をかしげた。
- Re: ▼彼らは君を欲しがっているようです!?【R18.BL】 ( No.7 )
- 日時: 2017/04/09 21:48
- 名前: 上田時雨
「いや…別に特に何か意図があっての質問じゃないんだけどさ…ただ、気になっただけだから気にすんな。」
何だか、微妙にはぐらかされた気がしなくも無いが、俺は言われた通り、そこまで気にするでもなく、ゲームへと意識を戻した。
*
- Re: ▼彼らは君を欲しがっているようです!?【R18.BL】 ( No.8 )
- 日時: 2017/04/12 21:39
- 名前: 上田時雨
ソレからまた小一時間ゲームを堪能し、悠一の家を出た。
何か今日、妙に悠一がチラチラと俺の顔を見てくるから何かと思ったんだけど…結局何も言ってくることはなかった。
「ホント、心底変なやつだよなぁ…」
俺は帰路を歩き乍、ボソリと一人呟いた。
*
次の日、今日も学校。俺は支度をノロノロとしながら、悠一との待ち合わせ場所へと向かった。
「卓、はよ〜」
「おう、はよっ」
悠一は俺に気づくなり此方に向かって、挨拶をした。俺も挨拶を返し、二人で学校へと向かう。
「なぁ、卓。今日放課後暇?」
唐突な悠一の質問。
「あ?…あぁ〜、暇かな?多分」
俺は曖昧な返事を返す。悠一はソレを聞くなり、
「じゃあ、放課後。直ぐ俺の家来てくれる?」
「え?あ…おう…?」
何が用なのか。いちいちそんなことここで言わずとも、放課後にまた言えばいいものを…俺は少し疑問に思いながら歩を進めた。
- Re: ▼彼らは君を欲しがっているようです!?【R18.BL】 ( No.9 )
- 日時: 2017/04/19 22:47
- 名前: 上田時雨
-----放課後
俺は悠一の約束の通りに、悠一の家へと向かった。
やっぱり、バカデカイ家だなと、もう何度目になるか分からない感嘆を心の中で呟きながら、悠一の後へと続いて家の中に入る。
「お邪魔します。」
奥の方からパタパタという足音が聞こえてくる。
「あら、卓也君じゃない。いらっしゃい。」
「はい。お邪魔します。」
俺はママさんに微笑み乍、軽く会釈をする。
いつみてもやっぱり、美人だ…悠一のママなだけはある。
「ゆっくりしていってね〜。」
ママさんはコレまたお美しい笑みを浮かべて此方を見て、そしてもといたリビングの方に戻っていった。
俺がそんな風に、ママさんに見とれていると悠一が声をかけてくる。
「卓、俺の部屋で適当に待ってて。すぐ行くから。」
悠一は俺が返事をする間もなく、リビングの方にへと足を進めていってしまった。
俺は言われた通りに悠一の部屋に入り、腰を下ろして待った。
その間、悠一の部屋にあった漫画を手にとってパラパラと捲って時間を潰した。
「お待たせ。」
4、5分くらいして悠一が戻ってくる。
何故かは分からないけど、悠一の顔は、何処か緊張した面持ちをしていた。
「………………。」
「………?」
何だろうこの空気…何故か悠一が、戻ってからまともに会話が続かず、話が終わるとこの調子…
さっきから悠一、落ち着かない様子で、ソワソワしてるし…様子がおかしい…
「…あぁ〜…何だ!何かあるなら言えよ!さっきからソワソワして、何か言いたいんだろ?」
俺はしびれを切らしてしまい、対に言いたいことをいってしまった。
「え、…あ…あぁ…うん。…そのぉ…」
悠一は何を思ったのか途端にしどろもどろし始める。
「その、な…こんなこと言うつもり、本当はなかったんだけどさ…その…えっと…俺さ…今までずっと卓と過ごしてきて、気の合う友達だって、ずっと思ってたんだよ…それでさ、いつ頃かは分からないんだけど…その…最初は俺も気のせいだと、自分に言い聞かせてたんだけど…お、俺…多分…卓のこと…す、好…き…みたい…なんだよ、な…」
「………………へっ?」
我ながら間の抜けた声が出たと思う。多分今顔もヤバいことになってるんだろうな、なんて悠長なことを考えているのは、多分現実逃避。
「は………」
「は?」
「はぁああああああ!?え、嫌…えぇっ!?」
- Re: ▼彼らは君を欲しがっているようです!?【R18.BL】 ( No.10 )
- 日時: 2017/04/22 23:41
- 名前: 上田時雨
俺は盛大に叫んだ。
「悠ちゃーん?どうかしたのー?」
したの階から、ママさんが様子を伺うように声をかけてくる。
「な…何でもないよ!気にしないで!」
悠一が少し焦った様子で声を出した。
その間、俺はかなり頭を混乱させていた。
だって、好きって言われたんだぞ!?男に!しかも親友だと思ってるやつに!!こんな状況で、混乱しない方が可笑しいわ!!
そんな感じで俺が、口を金魚のように口をパクパクさせていると、悠一が俺を見て口を開いた。
「へ、返事は今すぐじゃなくていいから…それと……その…ごめん…」
悠一は何故か申し訳なさそうな顔をしてうつ向いてしまった。
俺は何かを言うことも出来ずに、同じように顔を下にうつ向いてしまう。
*
ソレから、何があったかは覚えていなくて、ただ、俺は自分の家へと帰る道をひたすらに歩いていた。
「ただいま…」
俺が家に帰ると母さんが出迎えてくれた。
「あら、卓也おかえり。遅かったわね?また、悠一君のところに行ってたの?」
『悠一』という名前を聞いたとたんに、何故か体がビクッと跳ねた。
「うん…お、俺疲れたから、もう寝るわ。飯要らねぇから…」
「?…あらそう?」
俺の様子が変なことに気づいてか、母さんは軽く返事をすると、心配そうに俺を見ながらもキッチンに戻っていった。
俺は、部屋に戻ると制服のままベッドに倒れこんだ。
『卓、のこと…好き……なんだと思う…』
悠一に言われた言葉がフラッシュバックする。
「悠一が…俺のことを………好き…」
俺は、うわ言のように呟いた。
そして、急に頭に血が昇ったように、顔が段々と熱くなってきた。
「す、……す、き……………ぎゃあああああああああああああああ!!!!」
「卓也!煩いわよー!」
俺は咄嗟に枕に顔を埋めて頭を冷やそうとする。
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