官能小説(オリジナル18禁小説)

竜を継ぐ者〜黄の刻印の章(世界はエッチと愛で救われる)
日時: 2018/07/11 16:23
名前: 白皇千手
参照: http://fruit69basket.blog.fc2.com/

【あらすじ】
 平凡な高校生の滝川真吾は、女の子とは無縁な学生生活を送っていた。
 灰色学園ライフを送っていた真吾だったが、クラスメイトの渡辺彩夏が教室でオナニーをしている現場に遭遇する。
 これはきっと神様が与えてくれた超絶ラッキーに違いない!
 だが優しい真吾はレイプにまでは踏み切れない――そんな時、自分の内にいた何かが彩夏を襲ってしまう。
 それが切欠となり、真吾は彩夏の身体から奇妙な生物を発見するのだった。
 古代より密かに伝わってきた刻印の力――刻印とは一体……?
 同級生に妹、友人や人妻……様々な女性をレイプで助ける英雄譚!現代をベースにした、ヒロイック異能ファンタジー。

◇作品について◇
ストーリー重視ですが、エッチシーンは長いです。
エッチシーンを真面目に書いてるので、話の進行度が遅い場面も多々ありますが、ご了承ください。
この作品は自ブログ『千手の官能小説◇脳内ピンク禁断書庫』と、なろう系列『ノクターンノベルズ』にも掲載中です。
感想などありましたら、そちらの方へお願いします。

◇登場人物について◇
小説カキコ様では書ききれないので、人物の紹介などはそちらをご覧頂きたいです。小説の内容にも簡単には書いていますが、全ては書ききれないし、イメージイラストまでは付けられないようなので、気になる方はそちらをご覧頂きたいと思います。
キャラクター紹介は初登場の話(キャラによってはキャラ別メインストーリーに載せる場合もあります)の一番最後に掲載されてます。

◇小説のつづきについて◇
投稿文字数が原作の文字数と合わない為、分割して送信する事になります。ですので、妙な場所で区切られると思います(仕方ない……)
毎日の更新は、予約投稿ができないため難しいです。

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Re: 胎動 ( No.1 )
日時: 2018/07/11 15:14
名前: 白皇千手
参照: http://fruit69basket.blog.fc2.com/

 女が一人、生えていた。
 湖面から、まるで上半身を生やすように。
 静かに佇む姿は女神像の美しいが、無機質で冷たく見えた。
 半裸に近い肢体は、薄布が一枚打ち掛けられているのみで豊満な乳房が剥き出しだ。乳房は男を魅了する程に豊かだが、蝋のように青白く生気というものがまるで感じられない。
 だが動いている。非常にゆったりとした動きではあるが、大きな脹らみは上下していた。

「動き出したようじゃのう?」

 涼やかだが膚寒さを感じる冷涼な声だった。
 畏怖を与える威圧に満ちた響きは低く、身の毛も弥立つようなこの世のものではない何かを予感させる。
 女の傍には傅く影が一つ――。

「――はい」

 影は影で、湖面に浮いていた。
 闇で染め上げたようなゆったりとしたローブが、スッポリと頭から被られている為に性別は判別がつかない。
 声音も中性的で、声から判別するのも難しい。
 二人の周囲には湖面から突き出た石柱が何本も、不規則に乱立していた。天然の鍾乳石なのか、氷柱石は天井から流れるように湖面下へと落ちている。
 天井が存在するという事は野外ではない。
 俗に言う地底湖と呼ばれる場所だった。どの程度の規模なのか、四方は完全に闇に飲まれ確認はできない。
 二人の周囲は微かに仄明るく、その光源は女の下から発せられているように見える。女の足元と思しき場所に、小さな儚い光が幾つか明滅していた。
 徐々に命を吹き込んでいるようにも見えるし、徐々に命を吸い取っているようにも見える――弱々しい光は、揺れるように儚い光を水面に投げかけていた。

「此度に降誕した黄帝の確認はどうじゃ、進んでおるのか?」

 女は傅くローブの人物に向けて、問いかけた。
 ローブの人物は恭しく頭を下げると、女に丁寧に答える。

「目星は凡そついてございます。後は目覚めを待つばかりかと」

 ローブの人物の答えに女は満足そうな笑みを浮かべる。

「子らの習性を推すれば現然たる事であったな」
「はい――既に手の者を周囲に忍ばせております」

 その言葉に女は優雅に頷いた。
 耳朶や首に掛けられた玉が、頷く挙動に合わせてチャラと美しい音を奏でた。

「妾は此の場より時が来るまで動けぬ故、そなたに全権を委ねる。頼むぞ?」
「命に代えましても、必ずや吉報をお持ち致します――大君」

 ローブの人物は最後に深く一礼をすると、スッと溶けたように姿を消した。
 大君と呼ばれていた女は満足そうに瞼を閉じると、時を止めたように微動だにしなくなる。青白い肌の所為も手伝って、まるで氷の彫像のようだった。
 後には――。
 静寂と、時おりポタリと垂れる雫の音だけがその場に残されたのだった。

 ◇

 暮れ泥む放課後の教室。
 |滝川真吾《たきがわしんご》はクラスメイトの女子とふたりで、不思議な光景に遭遇していた。
 墨を落とし始めた空は、遠くの方に僅かに黄昏の色を残すのみで、既に宵の明星が西の空に輝いていた。
 突如として現れた、クラスメイトを包む白い光。その光が教室に忍び込む暗がりを払うように、二人の周囲だけ仄明るく照らしている。
 ふたりは光に戸惑い、驚きながら――ただ唖然と見つめていた。

「な、何これ……この光、私から出てるの……!?」
「どうやら……そうみたいだ……」

 目を開けられないとい程に眩しい光ではなかった。
 だが、直視するにも少し眩しい。
 淡く少し儚げな、蛍を思わせるような優しい光。
 その光は二人の顔を仄かに照らしながら、やがて命が燃え尽きたかのようにだんだんと弱くなっていった。

予想外の再開 ( No.2 )
日時: 2018/07/12 12:45
名前: 白皇千手
参照: http://fruit69basket.blog.fc2.com/

 腕時計に目をやると、時刻は午後5時を回っていた。
 この時刻なら20分の急行に乗れば、6時のアニメ時間に帰宅が間に合う――|滝川真吾《たきがわしんご》は、高校2年の男子高生とは思えない、可愛いい顔立ちをホッと崩した。
 幼げな面相とは不釣合いな長身を包むのは、|桜里《おうり》高等学園のブレザー制服――アイボリーのブレザージャケットと、黒地のタータンチェックのスラックスパンツ。襟に色のラインの入った、学校指定のワイシャツ。色は学年別で、真吾の学年は若紫――だ。
 人で賑わう改札口は、もうすぐ訪れる帰宅ラッシュを彷彿とさせる。
 真吾はブレザーの内ポケットから定期入れを出そうとして――目的の物が無い事に気がついた。

「あ……あれ!?」

 焦りながら真吾は、サイドポケットやスラックスのポケットにも手を突っ込んで探してみる……が、見つからない。
 そうだった……ブレザーの取れかけたボタンを縫いつける為に、ポケットの中身を机の中に避難させていたのを真吾は思い出した。
 学校までの30分の道のりを想像しただけでゲンナリする。

「――って事は……うわぁ、学校に逆戻りかぁ……」

 トホホと心で溜息をついた瞬間に、真吾は肩を叩かれた。
 学校の近辺で真吾の肩を叩くような間柄の人物は、幼馴染と一人の友人くらいしか思い浮かばない。しかし友人は疾うに帰っただろうし、背丈的に幼馴染ではないと言い切れる。
 誰だろうと背後の気配に振り向くと、そこにいたのは真吾よりも2歳ほど年上そうな体育会系の男性――私服だし、大学生だろうか。その顔に見覚えがあるような、ないような……えーと、誰だっけ?
 178センチの真吾よりも僅かに背の高いその男性は、友好的そうな笑みを真吾に向けた。

「久しぶりだなァ、滝川。その制服……桜里高か?」
「は……はぁ。あの〜……どなたでしたっけ?」
「え〜、忘れちゃったのかよ!?まったく相変わらずツレないなァ……」

 そう言って、何故か意味深な笑みを男性は浮かべた。
 い――意味がわからない。っていうか、ツレないって何……。
 若干気色の悪い響きを感じて、真吾は身体が総毛だつ思いがした。
 何だ、この悪寒。心の暗部に訴えかけてくるような嫌な予感がヒシヒシとする。
 見覚えが無い事もないような……。
 いかにも体育会系そうな筋肉質なデカい身体と黒い短髪といい、バタ臭さを感じるその表情といい……何となく記憶には残っている気がする。
 そもそも真吾に学校外の同年近辺の知り合いなど、幼馴染と妹しか存在しない。
 それならば、この見覚えのある人物は学校内で出会った人物という事になる。その中で、心の暗部に訴えかけるような嫌な予感を想起させる相手となると、もう100パーセント絞り込めたようなものだ。
 年上で尚且つ学校内で見知った相手となると、中学校の頃の先輩以外にいない。
 真吾は可愛い顔を原型はいずこという程に、引き攣らせた。

 ◇

 真吾は小学生の間の殆どを、女性を避けて過ごしてきた経験があった。
 決して女嫌いだという訳ではないが、小学校の低学年の頃から気づけば女性に触れると怖いと感じるようになっていた。
 触れると何かを思い出しそうで怖い。それが恐怖の元となっていたようだが、何が原因なのか真吾自身にも理解できる記憶がない。
 女性に触れさえしなければ引き起こされる事は無いので、近づかないのが最善の方法だった。
 思春期を迎えた小学校5年生の中頃には、性への好奇心と共にその恐怖もいつしか薄れた。そのお陰で、触れられるまでに回復はした……が、時は既に遅し。
 小学校の4年くらいだっただろうか、根も葉もない妙な噂が流れた。
 真吾の女嫌いは、実はホモだからだという噂――途轍もなく酷い誹謗中傷だ。そんな事実はまるで無い。
 ある時を境に唐突に起こった噂だから、何か原因があるはず。だがその原因を、真吾は突き止めるには至れなかった。
 というか、それを詮索していられる状態には無かったからだ。
 同じクラスというだけの子供の友情関係など儚いものだと思う。女子だけでなく、男子までもが真吾に近づかなくなってしまった。
 その拍車を掛けたのは、やたらと馴れ馴れしい教師(だが男)の存在だ。
 高校生になった今でも童顔で可愛い顔立ちの真吾だから、小学生ともなれば言わずもがななキュートな顔立ちをしていた。その馴れ馴れしい変態教師には、セクハラじみたスキンシップで真吾は散々悩まされたのだ。
 思い出しただけでも寒気がする……真吾のトラウマ第1号は、小学校の頃の担任の先生である。その先生の所為で、ホモらしいという噂が噂で無くされたようなものだった。
 小学校の頃に上がった根も葉もない噂は、小学校時代だけでは終わりを見せてはくれなかった。中学校は小学校のクラスメイトも多数在籍している訳だから、後は推して知るべしである。

「真壁先輩……」

 真吾は茫然とした声で、呟いた。

「おう、思い出してくれたようだな」

 |真壁洋介《まかべようすけ》は嬉しそうにニヤッと笑った。
 やめてくれ、気色悪い!!
 胸中でおぞましさに身悶えると、身体の方も鳥肌が立っているのか、肌がピリピリとしてきた。
 真壁はただ笑ったに過ぎないが、植えつけられたトラウマはそうそう払拭できるものではない。中1の頃に出会った真壁が、真吾のトラウマ第2号。
 この先輩の所為で真吾は肉体を鍛える羽目に至った。
 出会った頃から体育会系の部活――確かバスケ部――だった真壁は、その頃も筋肉質でガタイが良かった。
 片やただのゲームオタクの真吾は、当然筋肉など無縁だ。長身の痩せ型で若干もやし系少年。運動が苦手な程では無いにしろ、スポーツマンでも無い。
 力で敵うはずもない体育会系の真壁から真吾が貞操を守るには、身体を鍛えるしかない。部活など真面目にやる予定が無かったのに、合気道部にまで入って身を守る術まで鍛えた。
 身体を鍛えるのは良い事なのだから、所為というよりお陰に近いのかもしれない――だがゲームしてれば幸せな真吾としては、傍迷惑でしかない。
 まあ……その努力の甲斐もあって、真吾の貞操は現在も無事だ。

「ええ……正直、僕は忘れていたかったですけどね」

 皮肉たっぷりに真吾が答えると、真壁は困ったような笑みを浮かべた。

「本当におまえはツレない奴だなァ。猫みたいに敵愾心丸出しだ」
「猫に例えられても、気持ち悪さしか感じないんですけど」

 敵愾心丸出しなのは目の前にあんたがいるからだと、真吾は顔を顰めた。

「気は確かか?猫は可愛いだろうが」
「通じてないならもういいです……先輩は相変わらず男好きなんですか?」

 早くこの場から立ち去りたい……げんなりとした表情で答えながらも、波風が立たないように適当な会話を挟んでやり過ごそうとしてしまう自分が、真吾は情けないと感じてしまう。

「あ?俺はバイだ。女の子も男の子も好きだぞ」

 ――は!?
 この人は帰宅ラッシュ直前の駅の往来で、何を言っているんだ。
 とんでもない事を臆面もなく言う真壁に、真吾はドン引いた表情で凝視した。
 そこで「まぁな」と頷かれても、それはそれで恐ろしい。
 バイならどうして中学時代に、散々人を付け狙ったのかと怒りを覚える。それなら女の子だけ狙っておけよ……いや、今はそんな事はどうでも良い話だ。適当な会話で流す予定だったのに、選択をミスってしまった。

「赤い顔して可愛い奴だなァ。滝川は相変わらず経験もまだなさそうだよな」
「や――やや、止めてください気色の悪い……!」

 ブワーッと鳥肌の広がる感触に、真吾は腕をギュッと掴むと不快そうに肩をブルッと竦ませた。
 可愛いとか言うな……!!

「おまえ……相変わらずなのな。可愛いって言われるの今も苦手か」

 誰の所為だと思ってるんだと真吾は腹が立った。
 真壁のような存在が真吾のコンプレックスを更に悪化させたようなものだ。|可愛い童顔《ファニーフェイス》は真吾のコンプレックスだが、先生や真壁の所為で可愛いと言われる事が本当に嫌いになった。
 今の真壁の可愛いが顔を指したものでないのは真吾も承知している。だがそんな事は関係ないのだ、兎に角もう気持ちが悪い。
 しかも経験もまだそうって……その通りだけど、恐怖しか感じない。
 真吾は自分の貞操を再び心配して、警戒するように後ずさった。

「そんなに警戒すんなよ。俺にはもう彼女も|彼《・》|氏《・》もいるんだからさー」

 彼氏だと――!?
 今サラッとこの人、ヤバい事を言ったぞ……。

「そ……そうですか、お幸せに。なら僕の事はもう放って置いてくれませんか。じゃあ僕、急ぐんで……」

 踵を返し、そそくさと逃げるように立ち去ろうとする真吾。
 その真吾の腕を、がっしりと真壁の手が掴んだ。
 気持ち悪い、触らないでくれ〜〜〜!!

「折角会えたんだから茶でもどうだよ?」
「絶対に嫌です!遠慮します辞退します結構です!!」
「滝川は本当に面白い奴だなァ」

 うわーん、この人全然意思の疎通ができないんだけど!宇宙人!?
 話が通じない上に馴れ馴れしい真壁。身体を包む鳥肌は既に寒気までも生じさせて、真吾はそろそろ限界を感じた。
 真吾は護身術の片手外回しで、真壁の手を振り払った。

「いい加減にして下さいよ本当に。急いでるって言ってるじゃないですか」
「そーいや滝川は合気道部だったっけ、鮮やかだな〜。急ぎって口から出任せじゃないのか?」

 真壁は返し技に感心するように、口笛を吹いた。
 あんたみたいのから逃げる為に合気道部だったんだよ……ッ!
 真吾は口から突いて出そうなのを寸でで耐えながら思った。いちいち構っていたら、付け込まれる。

「本当に用事があって急いでるんですよッ」
「悪い悪い、そんなに怒るなよ。残念だけど、しゃーないなァ」

Re: 予想外の再開 ( No.3 )
日時: 2018/07/12 12:45
名前: 白皇千手
参照: http://fruit69basket.blog.fc2.com/

 意外とあっさり引いた真壁に、真吾は少し驚いた。
 記憶では――中学校の1年まるまる、この先輩につきまとわれたのだ。あの頃の真壁は力任せにこそしては来なかったが、しつこいというか熱心というか……ちょいちょいスキンシップを混ぜてくるので、兎に角ウザいというイメージだけが根強く残っている。
 数年も経てば、人も変わるのかなと真吾は思った。
 彼女だけでなく彼氏もいるようだし、まあ……あの頃と違って真壁も満たされているのだろう……と思いたい。
 真壁は紙片に何かをサラサラと書きながら言った。

「まあ……そのうち飯でも食おうぜ、滝川。これ俺の連絡先……じゃーな!」

 真吾の手に今の紙片を無理矢理に握らせて、意外なほど爽やかに真壁は改札の奥へと消えていった。
 それでも矢張り昔のトラウマからか、素直にはなれない。
 だってそもそも……ちゃっかりと次回に繋げようと、連絡先を押しつけて来たではないか……!
 もう最悪だと真吾は鬱屈とした気分で学校へと戻った。

自我のないクラス委員長に好き勝手!委員長は僕の言いなり!? ( No.4 )
日時: 2018/07/13 12:54
名前: 白皇千手
参照: http://fruit69basket.blog.fc2.com/

 部活動の時間を既に終えた校舎は、人の気配が殆どしない。
 紅茶を落としたような黄昏深まる教室で、真吾は声も無く佇んでいた。
 目の前には真吾と同じ桜里学園の制服を身に纏った、背中の辺りまで綺麗な髪を伸ばしている眼鏡少女――クラスメイトを真吾は茫然と眺めていた。
 女の子に触れた記憶として――微かに妹や幼馴染と遊んだ記憶は残ってはいる。だが、女の子との思い出の記憶と言うには幼稚すぎる。
 女の子という存在があまりにも遠くなり、接し方すらも忘れてしまった。
 ずっと女性と縁のない青春を送ってきた真吾を哀れんだ神様が、これは与えたもうた超絶ラッキーだと真吾は思った。そうでなければこんなオイシイ出来事、薄い本じゃあるまいし現実に起こる訳がない。

 赤いフレームの眼鏡を掛けた真面目な雰囲気の少女の名前は渡辺彩夏《わたなべさやか》。真吾の所属するクラス、2年B組のクラス委員長。
 彩夏は誰かの机の上に腰掛け、ふくよかな谷間を露にした姿で――真吾の目の前でオナニーをしていた。
 しかも目の前まで近寄っても、どういう訳か彩夏はまるで気づく気配がない。
 ショーツの中で蠢く指の動きをまざまざと見せ付けられて、真吾の頭はショート寸前。クラスメイトに悩ましい姿を見せつけられて、股間は瞬く間に逞しく隆起していた。
 何故こんな事がと戸惑う横で、ラッキーと思ってしまう浅はかな男心。
 だって仕方ないよ、男の子だもん。
 女の子に触れたのだって何時が最後か覚えていないほど過去の話で、女性の裸なんてチラ見どころか動画でしか見た事がない。
 目の前で生オナニーを見てしまったのだから、内心嬉々としてしまうのは男としては当然の反応だ。
 いつも同じ教室で、ただ共に勉強を学ぶだけの存在であるクラスメイトの女子の生オナニー……。
 そう考えるだけでもエッチに感じてしまうのに、別の意味で最も想像できない相手のオナニー姿が目の前にある。とりわけ彼女の容姿的なものに弊害がある訳ではなく、想像し難いのはもっと別の理由。
 渡辺彩夏という女子生徒はクラス委員を絵に描いたような少女だ。
 真面目で頭が良く、言いたい事はスパッと述べるし凛とした佇まいはクールな印象を受ける。そんな彼女に如何わしいイメージは似つかわしくないし、そういう事をしているという想像すらも許されない印象だ。
 恐らくクラスの男子の誰もが、彩夏が手淫に興じる姿など想像できないのでは……と思う。勿論、真吾も想像した事などない。
 そもそも想像したくなるような接点と言えるべき関係を、真吾は彩夏と築いていないし持ち合わせてもいないのだ。
 そりゃあ彩夏だって人間だ。
 性に一番興味を持つ年頃だし、こういう事をしていたっておかしい事はない。
 おかしいのはしている行為よりも、やっている場所なのだが……この際それは忘れよう。
 普段ならばとても近づけない相手だが、今は幸か不幸か傍らまで近づいても彩夏がこちらを気にする様子が全くない。
 接点があろうとなかろうと、誰彼憚る事もなくオナニーを見せているのは彼女なのだから、凝視しようが視姦しようが見るくらい許されるはず。降って沸いたようなラッキーなのだから、気にする理由など真吾にはない。
 ――って言うかこれ、触れそうだよね。
 というか寧ろ、据え膳だし触るべきだよね!?
 触れても良い言い訳を論いながら、肌蹴たワイシャツに手を伸ばす。
 このワイシャツを開けば、おっぱいが見れる――。
 いつもは制服で隠されて見る事の叶わなかった、クラスメイトの生身の肉体。芳醇な果実を思わせる、瑞々しい女の子のおっぱいがこの下に……そう考えるだけで、緊張で手が震えそうだ。
 ワイシャツに手を掛けても、彩夏が咎める様子はなかった。それどころか、気にする様子さえ見せない――彼女の雰囲気を胡乱に思わない訳ではない。
 どうして近づいても気づかないとか、どうして何も反応がないのか……とか。
 だが見たいという欲求の方が、遥かに強かった。
 そんな事を気に掛けるよりも、女子の生身の肉体の方がどうしたって気になる。
 真吾だって正常な高校生男子。いけない事だとわかっていても、見たいものは見たい。普段は割りと理性的な真吾も、このような場面に遭遇してまでまともな理性が働く程、女の子に慣れても恵まれてもいないのだ。
 緊張の為か、心臓がドキドキと少し煩い。
 振り切るように、真吾は思い切ってワイシャツを左右に開いた。
 引き上げられたブラジャーから零れた撓わな乳房。
 釣鐘型の色白な脹らみは、手のひらには完全に納まり切らなそうな大きさ。
 ゆさっとした瑞々しい果実のような脹らみの頂点に咲く、薄い桃色の蕾……。
 外見から想像する以上に大きい彩夏のおっぱいは、隠れ巨乳という言葉がぴったりだ。
 無意識に喉がゴクリと唾液を飲み下す。
 夏にチラリと目にする女子の脇や、第二ボタンを外したワイシャツから覗く胸元。それらを目にして生で見たいと切望しながら、何度オカズに使った事だろう。
 ずっと切望していたものが今、目の前に在る――真吾の鼻息は俄然荒くなった。
 こうなったら触ってみたいという欲求が高まるのは男なら当然。
 チラリと彩夏の顔を窺うも、彩夏は矢張り無反応だ。
 どうせ彼女はこちらを気にも留めていないのだから、ちょっと触るくらいどってことは……。
 裸の女の子が目の前に存在して、その身体に触りたいと思うのは、寧ろ正常な男なら当然の欲求であり、必然だ。

「バレたらバレた時の事だ……」

 躊躇いに少し逡巡したが、思春期衝動の誘惑には勝てなかった。
 真吾は彩夏の乳房を、恐々と両手で下から支えるようにそっと包み込んだ。
 うわ……柔らかい。
 やんわりと触れたというのに、脹らみに指がズブズブ沈み込んでいく。流石にボリューミーなだけあるなと感動すら覚える柔らかさだ。
 手のひらに広がるふわっとした感触や肌の触り心地は、男とは全く違う。サラサラとして滑々として……夢のようなフニフニ触感。指に馴染んだように吸いつく肉感がヤバいくらい気持ち良い。
 凄い……何これ、すげェ柔らかい。今まで触らずに来たなんて、僕は人生の半分は損してたぞ……この世にこんな素晴らしいものがあったのか!
 堪らなくなった真吾は、左右から捏ねるように双丘を揉んだ。
 力を加える度にグニャグニャと拉げる彩夏のおっぱいは、想像以上にズシリと指にクるような重量感がある。胸が大きいと肩が凝るのよね〜という女子の会話が脳裏に過ぎる。なるほどな……と、彩夏の乳房を堪能していると納得させられた。
 これが女の子のおっぱいなのかマジで感動的。
 もっとじっくり堪能しなけりゃ、折角のチャンスが勿体無いよな……真吾は尖り始めている蕾を指でシコシコと揉み解しつつ、その尖端を舌先でチロチロと舐めた。
 舌で味わうのは指とはまた違った感触だった。芯のある乳首の凹凸を舌先に感じて、何とも堪らん舌触り……我慢しきれずに思わず舐めてしまったが、真吾はかなり興奮を煽られてきていた。
 すると彩夏は、ピクンと肉体を震わせて愛撫に応える動きを見せた。

「はあ……ふっ、あぁん……ああァ〜ん……」

 ヤバ、声……凄く可愛いんだけど……甘くて少し鼻にかかってて、真吾は声だけで堪らなくなりそうだった。
 喘ぎ声くらいAVを見てれば確かに聞けるが、そういう問題ではない。
 興奮する理由は、彼女がクラスメイトだから――クラスメイトの女子のエッチな声は何となく禁断めいていた。
 普段は絶対に聞く事も叶わない、特別な関係にでもならない限り、絶対に聞かせて貰えるはずのない、恥ずかしい声――。
 普段は落ち着きのある凛とした声が、悦楽を感じるとこんな風に可愛くエロい声に変わるなんて凄く意外だ。クラスメイトの女子の禁断の声をこっそりと聞けるなんて、ヤバい優越感だと思う。何だかいけない事をしているみたいで、凄くドキドキする。

「こんなの興奮するなって方が無理だ……やべェ、興奮する」

 真吾は乳首を舌で嬲りながら、彩夏の手元に注目した。
 割れ目と思しき部分が指の形に盛り上がり、もこもことゆっくり上下に浮き沈みしている様が見て取れる。彼女の指が捏ねているであろう場所からはクチクチという淫猥な音が微かに上がっていた。
 その音はしっかりと真吾の耳にも届けられ、興奮を更に掻き立てる。

「エロい音だな、ヌルヌルなのか?意外と委員長もエッチだ……」

 おっぱいを舐める下で、自らの指で自分のマンコを臆面もなく可愛がる彩夏。
 クラスメイトに何をされているのかも気づかず、クラスメイトにマンコの音を、クラス委員長の手自ら聞かせてくれているのだから……はしたなくて酷く破廉恥なクラス委員長だ。彩夏はどうやって自分の身体を弄っているのだろうか。彼女の破廉恥な姿を、じっくりと見てみたいと真吾は思った。
 真吾は片方の手をショーツに伸ばしていった。
 ゴムの部分を指で摘んで、そっと持ち上げる。
 汗や愛液を吸い込んでしっとりと湿るショーツの布地は、肌にぴったりと密着している為か少し持ち上げ辛い。少しイラッとさせられながら、やっとの事で肌から剥がれてくれた布地が僅かな空間を作る。
 覗き込むように隙間を見ると、クリを弄っているであろう中指が頻りに蠢いているのが見て取れた。
 むう……指しか見えないな。
 矢張り上からのアングルでは良く見えず、堪らなく焦れったい気分になった。
 脱がしちまうか……真吾は今度は両手でショーツを降ろし始めた。
 するとオナニーの指がピタリと止まったので、真吾は変に思って彩夏を見た。
 彩夏がこちらを見つめていた。今まで全く意に介さなかった彩夏が、今は真吾をしっかりと見ている。
 絡み合う視線に真吾はギクリと肩を震わせた。

Re: 申し訳ありません ( No.5 )
日時: 2018/07/13 13:23
名前: 白皇千手
参照: http://fruit69basket.blog.fc2.com/

申し訳ありませんが、こちらでの投稿はここまでにさせて頂きます。

あまりに禁止ワードが厳しく、どの言葉が原因になってエラーが出ているのか判断するのがしんどいのです。
相当柔らかい表現でないとカキコ様の掲示板は厳しいみたいです……。
ここから先は、もっと表現が厳しくなってくるので、禁止ワードも相当数予想されます。
流石にしんどいので、読んで頂いた方には申し訳ないのですが、こちらでの連載は打ち切ります。

ありがとうございました。

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