官能小説(オリジナル18禁小説)
- 電子からの-某生主とリスナー-(NLr18
- 日時: 2018/10/21 04:53
- 名前: ワイト
お試しnlです。
お試しなので、どこまで表現出来るかな---
※ ワイトと、白楼雪は同じ人物なので、おきになさらず。
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- Re: 電子からの-某生主とリスナー-(NLr18 ( No.1 )
- 日時: 2018/09/19 20:38
- 名前: ワイト
プロローグ
あの日、あの時、彼の元に行かなければ、こんな事にはならなかったのだろう。
「初めまして。って言っても、チャットや音声通話では、初めましてじゃないけどね」
屈託のない笑みで笑う彼に、私は鼓動が高鳴った。
- Re: 電子からの-某生主とリスナー-(NLr18 ( No.2 )
- 日時: 2018/09/19 21:13
- 名前: ワイト
1コメ 電子の世界と現実の繋ぎ目
- Re: 電子からの-某生主とリスナー-(NLr18 ( No.3 )
- 日時: 2018/09/19 21:12
- 名前: ワイト
その日、蜜羽(ミツハ)絃(イト)は某生動画を周回していた。
時刻は深夜零時を回る頃。然程多くの動画がない時間帯で、蜜羽好みの動画などそうそうあるはずもない。
蜜羽は、人が苦手だ。人には興味があるのだが、なぜか人見知りが酷く、大勢の人々と関わるのはあまり得意ではなかった。
ゆえに、蜜羽が探すのは何時も過疎なモノばかりである。
それもなるべく優しい男性の方がいい。
女性が嫌なわけではないが、同じ女性同士として色々気づいてしまう部分もあるし、その空気がどうも好きにはなれそうもない。同性として理解出来ないわけではないが、そのような事に気を使い合い、リラックス出来ない時間を過ごすくらいなら、他の場で癒されたいと思うのも可笑しな事ではないと思うのだ。
「どこか良いところないかなぁ」
カチカチとマウスを操作しスクロールをしていると、ほどよさそうな枠を見つけた。
「あ、ここ良さそう。閲覧も全然いないし、ここなら入れるかも」
もし入って嫌なら直ぐ出ていけばいい。どんな人の場だとしても、そこに居着くかどうかを強制する権利何てないし、そんな事を言う人なら二度と行かなければ良いだけの話だろう。
閲覧数が零だからという理由で入るのは些か失礼かもしれないが、蜜羽にとってはそれがなければそもそも入る勇気等起きないし、言葉にしなければなんの問題もないはずだ。
「…よし、行こう!」
依を決して蜜羽はそのなかへと入室した。
『初めまして。初見です』
初見とは、ネット用語で初めて入った事を表す言葉らしく、蜜羽もなんとなく知っていたのでとりあえず挨拶として打ち込んだ。
- Re: 電子からの-某生主とリスナー-(NLr18 ( No.4 )
- 日時: 2018/09/19 23:59
- 名前: ワイト
読まれるまでの僅かな間。それを少しの緊張で待つ。
「こんばんは、初見さん。ゆっくりしていってよ」
柔らかな温もりの声に、安堵を覚える。
彼の声は優しい。声だけで判断するのは些か危ういものを感じるが、そんなことを訝しんでいてはチャットなど出来ない。
そんな蜜羽の思考を知ってか知らずか、彼は穏やかな声をかけてきた。
「良かったらコテハン残していってね」
コテハン。固定ハンドルネーム。ネット上のニックネームや仮名のようなもの。
「どうしよう…。でも、この人、何か落ち着くな」
今までは生動画を覗くことはあっても参加した事や、コテハンを残したことなど一度もなかった。
それは、どこに言っても何故か落ち着かず、また来たいと思えた居場所がなかったからだ。
でも今日は何かが違って思える。だから---。
『@ミツハ。でお願いします』
何の捻りもない、自身の名字をカタカナにしただけ。
それでも、蜜羽なりに強い意思を持って告げた名である。
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