官能小説(オリジナル18禁小説)
- 向こう側
- 日時: 2019/02/20 16:33
- 名前: 亜深
向こう側を、知ってしまったの。
特に向こう側を知りはしないかもしれませんが、こんにちは亜深です。
Rがついちゃう表現等々、ガンガンに出てくるので注意です。
そして、普通に仲よろしいカップルがエッチぃことします。
彼女 苗木 咲々芽 ナエキ ササメ
Mっけのある綺麗で可愛らしい女の子。
22歳。
ぱっつん前髪に黒のセミロング。
身長も胸も小さめなのを気にしてる。
彼氏 寺田 真 テラダ マコト
Sっけのある綺麗で寡黙な男の子。
24歳。
身長は181pと大きめで、咲々芽を見下ろすのが好き。
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- Re: 向こう側 ( No.1 )
- 日時: 2019/02/20 00:31
- 名前: 亜深
苗木(ナエキ) 咲々芽(ササメ)はふと疑問に思っていた。何故か、目の前が薄暗いのである。
まあ、それはただ単に彼氏である寺田(テラダ) 真(まこと)が咲々芽に跨がっているからであるが。
「せ、先輩?」
少し、いつもとはワントーン目の色が暗い先輩はじっと咲々芽の目を見つめていた。
しかし咲々芽は、そうなった一連の経緯をベッドの上で思い出していた。
事の発端は、1週間前。
咲々芽と寺田が付き合って4年が経とうとしていた麗らかな春。
咲々芽は短大を卒業式、広告代理店に勤務し始めて1年。寺田は咲々芽の2つ年上で、高校を卒業して家具店で働いていたため、働き出して4年が経とうとしていた頃だった。
2人は付き合い始めて4年にもなるくせに、やっとのこの前キスをしたのだ。
なんて純情な2人であろうか。
否、違うのである。
寺田は寧ろ、純情などとはかけ離れているような奴である。普通の男子並みに性欲はあるし、やましい考えだってある。
しかし、咲々芽が清すぎるのだ。
咲々芽のその手の知識は、中学校の時の保健の授業の知識で止まっているし、キスをしただけで顔が真っ赤になるのだ。
その癖、本人は自覚無しに男を誘うような仕草をしてくる。
つまり、要約すれば寺田の我慢は限界に近付いていた。
何年も咲々芽が慣れるまで、と待っていたがこれでは結婚してからも何も無く、いつか頭にはてなを浮かべ寺田にこう聞いてくるであろう。
「赤ちゃん、いつできるんだろうね?」
そんな様子が容易に想像できる事実に寺田は畏怖した。
そうして今日、咲々芽を家に誘ったのである。
- Re: 向こう側 ( No.2 )
- 日時: 2019/02/20 16:14
- 名前: 亜深
勿論、咲々芽はだってこれまで『そういうこと』に一切触れずに生きてきたわけではない。
つまり少しだけ寺田に誤算があった。
咲々芽は絶頂することの快感と背徳感を知っていた。
丁度咲々芽が高校2年生の時、スマートフォンの広告で男女がいわゆる性行為をしている画像が出てきてしまったのだ。
咲々芽は焦った。
普通に掲示板を見ていただけなのに、こんなものを目にしてしまうなんて。と。
しかし咲々芽の純情無垢な心とは裏腹に体は驚くほど素直であった。
その行為を、画面越しに見ていると咲々芽の秘部は焦れったいように疼いた。
咲々芽はそれを治めようとした_____初めての絶頂の快感であった。
それから咲々芽自身で色々と調べるうちにそれは自慰というモノだと知った。
そうして培われたのは、自慰のための快感と知識。そして背徳。
心では駄目なことと思っていても、1度覚えた快感を忘れることは不可能であった。
その為に今の、純情でキスするだけで顔が真っ赤になる愛らしい咲々芽である。
咲々芽は今回、寺田の家に行くということによってなにかしらあればいいな。なんて思ってさえいた。
- Re: 向こう側 ( No.3 )
- 日時: 2019/02/20 16:29
- 名前: 亜深
そうして、いつも通りに咲々芽は寺田の家で過ごした。
咲々芽は何故か無意識に男性を誘うような仕草を見せているらしい。
例えば、雨が降っているのに小雨だから、と傘をささず結果服が透ける、とか。
まあ、何かとある意味健全な寺田の下心を揺すぶるのである。
そして案の定、咲々芽はやらかしてしまった。
「あっ!」
トイレから戻った咲々芽は、寺田の部屋の隅にある雑誌を踏み転けたのである。
そう、寺田の上に。
「いてて、すみません大丈夫ですか!?先輩!」
「……あ、あぁ。咲々芽は大丈夫?」
咲々芽の主張の少ない胸が、寺田の腹に当たる。
これで寺田の4年間の我慢の糸がプツンと切れた。
いまだに寺田の上にいた咲々芽を軽々と持ち上げ、リビングを抜け寝室に運ぶ。
そうしてベッドの上で咲々芽の上に跨がる。
「先輩?」
少し首を傾げてそう言う咲々芽は、さらに寺田の性欲を倍増させた。
寺田は咲々芽の口を閉ざさせた。
自身の口で。
「んん、!んふぅ、ふぁぁ」
前のキスとは比べ物にならないほどに深く、丁寧に口付けた。
口腔内を丁寧に舐めあげる。
咲々芽は背筋を襲う、猛烈な快感に身を震わせていた。
息が苦しくなったのか、ポスポスと咲々芽は寺田の胸を軽く叩いた。
「ぷはぁ…ハァ、ハァ」
少し潤っている瞳を揺らしながら、息をする咲々芽の口の端からどちらのともつかぬ唾液が糸をひく。
その姿に、もう寺田は歯止めが効かなくなっていた。
「……咲々芽」
寺田はいとおしい彼女に少し残る理性を使い、聞いた。
「続き、していい?」
彼女は少し頷いた。
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