官能小説(オリジナル18禁小説)

甘い君へ《BL》
日時: 2020/02/03 22:00
名前: ユカリン

BLを書くのは初めてなので緊張していますが、宜しくお願いいたします。途中で文がおかしくなったりしていることもありますが、ご了承ください。
あまりR18要素は入れないようにしたいと思います!(初っぱなから入ってるけど……)
 
登場人物 (読み方のみ) 
高瀬 浩哉 (たかせ ひろや) 
矢倉 翔  (やぐら かける)
 

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Re: 甘い君へ《BL》 ( No.1 )
日時: 2020/02/03 21:57
名前: ユカリン

「……っ……。やめて……誰かに見られたら……」
「大丈夫だよ。今は部活の時間だから人は少ないし、ここに来てトイレを済ます人なんてもっといるわけないし」
「で、でも」
「いいんだよ」
「ダメだよ………汚いよ…んっ」
「気持ちよくしてやるから、な?」
「……んっ……さわ……らないで……汚れちゃう」
「俺の手が? 別に、好きな人のやつなんて汚くないよ」
「! ……そうじゃなくて……やだ……」
「俺に触られるの、嫌だった?」
「違う…よ……あっ…そこ……」
「違うならいいんだ。……ここ、感じる?」
「うん……」
「もっと気持ち良くしてあげる」
「…ハァ…んんっ………」
「翔、かわいい」
「……どこが」 
「全部」
「そ…んなわけ……」
「俺は、翔の全てが好きだよ」 
「……」  
「翔はもっと、自分に自信を持ちなよ。……俺、好きな人以外にこんなこと喜んでやらないよ」
「……うん……」
「……翔、ここ舐めてあげる」
「や……汚いよ……やめて……んっ」
「やっぱり手よりこっちのが新鮮で良いかな」
「……んっ…ダメ……だって……」
「俺は翔が気持ち良くなってくれたらそれだけで充分なんだ。……汚くなんかないし、寧ろ興奮する」
「……ああっ……んっ……」
「気持ち、良い?」
「……んっ…うん…ハァ……」
「じゃあ、ここも触ってあげるね……」
「!……っ……やだ……気持ち……いい…」
「翔、乳首いじられるの好きなんだ」
「…違うっ……んんっ!……あぁ…」
「俺……すごい嬉しい……。翔がこんな顔してくれるなんて」
「み…みないで……やめて……」
「かわいいよ翔……。だから顔を隠さないで」
「いやだ……んっ……恥ずか……しいよ……」
「もっと見せてよ、翔のかわいい顔……俺、見たい」
「……んんっ……だめ……そんなに……激しくしないで……ダメ……」
「……もっと激しくしてあげる。翔、気持ち良くなってね……」
「あぁぁ……ハァ……だめ、そこだめ……おかしく……なる……浩哉ぁ……」 
「顔を真っ赤にして……。かわいいよ翔……気持ちいい?」 
「……うん……んっ…浩哉……気持ち……いいよ……」
「翔……。もっと気持ち良くなって……。俺、すごい嬉しい」
「……あぁ…あ…なんか……んっ…浩哉ぁ……。なんか来ちゃうよ…出ちゃう…でも気持ちいいよ……あぁぁ…」
「いいよ……それ出して……俺の口にいっぱいかけて……」
「あっ!……だめ、はげしっ……!来ちゃうぅ……出る、出る……!ヤバイ……や…ああっ……!」
「いって……いっていいよ翔……飛ばして……俺にかけて…」
「あっ……!や、出る!…出るぅ!出ちゃう!」
「……すげえ出たね……かわいい」
「ハァ…ハァ…ハァ……。あっ…浩哉……。ごめん、汚くしちゃって……」
「ううん、嬉しい。…翔のものは全部好き……。汚くなんかないよ」
「でも、顔と制服が」
「着替えるし洗うから大丈夫だよ……。良かった、翔がイってくれて。……気持ち良さそうで」  
「……浩哉……」
「結構上手だったろ?」
「……うん…」 
「俺、今滅茶苦茶幸せな気分。好きな人とこんなことできるだなんて思わなかったな」
「っ!……何で、俺なんかに……」
「さっきも言ったけど、翔はもっと自信持ちなよ。俺、翔がそんなことで悩んでる姿は見たくないな」
「……あっ!汚いよ!」
「全然。寧ろ綺麗だし美味しいよ。俺、一度飲んでみたいとは思ってた」
「浩哉……」
何で俺達、こんなことしてるんだろう……。好きだと言ってくれて嬉しかった。俺だって浩哉と一緒にいたかった。でも、こんな行為を浩哉とやりたかった訳じゃない。一緒に話したり遊んだり出来れば、それだけで充分なのに……。
俺って、何でこんなに利己的なんだろう。そんなこと、こんな格好しながらで言えるの?抵抗もしなかったくせに。自分だけ果てて、俺は浩哉にはなにもしてないっていうのに……。
「翔、どうしたんだよ。そんな神妙な顔して。やっぱり嫌だった?」
「……ううん、違う。そうじゃないんだ……」
「……ごめん翔。気持ち悪いよね。……俺、翔を気持ち良くすることしか頭になかった。翔の気持ち、考えてなかった」
「違うよ! 浩哉は全く悪くないんだ。全部俺のせいなんだ……」
顔を見れない。俺は浩哉のことが好きなのかな? 今となっては分からない。流されてしまっていたのかもしれない。嬉しかったはずなのに。
でもそんな状態で俺はやってしまったのだ、浩哉と。
顔を合わせられない。罪悪感が俺の心を圧迫する。
「翔」
「ごめんね」
「翔!……あっ……」
行かないで……。
そうだ……。俺はいつも皆に置いていかれる奴だった。自分だけ一人で舞い上がって、何度気持ち悪いと言われたことだろう。こんな変な俺、翔が気持ち悪がらないはずがない。
俺って、つくづく自分勝手な奴だな……。
バタン。
「ははっ……こんなときにも元気なんだ、ここは。最低だな、俺……。そりゃ、好きな人のやつを弄ってたら興奮するとは思うけど」
《気持ち……いいよ……》
どんな顔して翔に会えばいいんだろう。あんなこと、するんじゃなかった。勢いに任せてやり過ぎた……。
きっと、翔は俺を軽蔑したことだろう。まだ友達なのに、その友達相手に俺は自分の欲を満たそうとした。別にちゃんと付き合っていた訳でもないくせに。男同士で付き合えるわけがないのに。
「っ……。痛いな、これどうしよう……。まじで萎えろよ……」
そいつは萎えそうにもなく、寧ろ何だか大きくなった気もする。翔……。ごめん……俺って本当にあり得ない奴だね。
俺の顔に少しかかっている翔の精子を手ですくい、両手に広げる。あの独特の臭いが俺の鼻を刺したが、それでも嫌な感じはしない。そして、精子に塗られた手を俺の局部にもっていく。制服のズボンのチャックは開いていたので、直接そいつを触った。
「ヤバい……。いつもより、気持ちいい……」
翔の精子がついているからか、普段自分でしているときよりももっと気持ちがよかったし、興奮してしまった。心なしか、手を動かす速さが速くなっていく。口から出る吐息もいつもより大きいし、声ももっと出てしまいそうだった。
「はぁ……気持ちいいよ……俺、こんなに良いの初めて………」
俺は自分の乳首をいじりたくなり、制服の下から手を入れる。その際にお腹を少しくすぐってしまって、いつもとは比べ物にならないほどの快感が俺を襲った。 
「俺……すげえ敏感になっちゃったぁ…………。ヤバい、声抑えるの大変っ……」
俺は制服を持ち上げて口でくわえた。そんな自分の恥ずかしい姿に俺はもっと興奮した。
頭の中では、さっきの翔との行為を妄想している。いつもなら自分で自分を軽蔑するところだけれど、今はそんなことは一切気にならなかった。
「んんっ……。ヤバい、もうイきそっ…………」
左手で乳首、右手で自分の局部を触り、いつもより興奮している俺はすでに果てそうだった。
「やだ……イク…イっちゃう……気持ち……いい……。あっ……出る…イク……イクっ!」
一週間ぶりにイったせいか、出た精子の量は結構多かった。局部からは我慢汁が溢れんばかりに出て、だらしなく垂れている。
「あっ……」
少し局部の先を触ってみると、敏感になっているせいか俺の全身に快感がめぐった。流石にもう元気はなかったけれど、もう少しいじると気持ちいいかもしれない。……やろうとは思わない。そして最後には自暴自棄になり、罪悪感でいっぱいになる。
「最低だ……」
俺は速攻で汚れた手をトイレットペーパーで拭き、その後制服のズボンのチャックを閉めた。乱れた学ランも整え、少し払っておく。どうせ後で着替えるけれど、綺麗にしておいた方が良いだろう。
手に持っていたティッシュをトイレに流し、トイレの鍵に手を伸ばす。とにかく疲れた。こんなこと、こんな思いをするならやるんじゃなかったな。
ドアを開け、トイレの洗面台に直行する。手をとにかく綺麗に洗いたかった。翔の精子は良いけれど、俺の汁なんて汚いだけだ。ハンドソープを使って念入りにやろう。一応、他の人に感づかれないように顔も洗っておこう。
俺がそんなことをしていると、どこからか誰かの足音が聞こえた。音が近づいてきているので、こちら側に向かってきているらしい。
この時間に廊下を走る人、いるんだ。誰だろう? ……制服が少し汚れているから、あまり来てほしくはない。
……翔だったらいいな。なんて、そんなことあるわけないか。こんなときに来るわけがない。
俺が持参したハンカチで手と顔を拭いていると、その足音を立てていた張本人がこのトイレに入ってきた。
「はぁ……はぁ…………。浩哉……」
その声の主は息を切らしながら俺の名前を呼び、顔を拭う。
「は……何で翔が……」
「まだいるんじゃないかって……思って…」
俺が唖然として洗面台の前に突っ立っていると、翔は俺に近づいてこう言った。
「……ごめん」
そんな翔の言葉に、俺はハッとした。俺と翔がさっきしたことが頭の中にフラッシュバックされる。途端に俺は恥ずかしさで顔を紅潮させてしまった。俺と翔との間に気まずい雰囲気が流れる。とりあえず、何かを言っておかなければいけない。
「別に翔は一切悪くないんだから、謝らなくて良いのに」
わさわざ来てれたんだ、ありがとう、とは言えなかったが、今の自分の気持ちをしっかりと伝えた。さっきのことは全部俺が悪い。悪のりしてふざけていたわけではないけれど、俺が一方的にやったのだから。全部勢いだ。好きって言ったことも、かわいいって伝えたことも全部。全く嘘ではなかったけれど、そう考えるとやっぱり恥ずかしくなってくる。
「……いや。俺が曖昧にしてたから。ごめんね……」
翔はそう言い、もう一歩近づいてきた。胸が少し高ぶる。翔の口元は上がっていたが、目はなんだか悲しげだった。眉毛は吊り下がり、何だか翔が苦しげに見えてしまった。
翔は足を止めると、俺と目を合わせてきた。好きな人の顔だからか、気まずくて直視ができない。俺は顔を伏せてしまったが、それでも翔は俺の顔を覗きこんでこう口にした。
「俺、自分の気持ちが分からないんだ。浩哉のことは絶対に好きなのに、それが友達としてか、そうじゃないかが分からないんだ」
翔は手を後ろで組み、前屈みの体勢になる。あまり気にしたことはなかったけれど、翔の背が伸びている。今までは俺の方が高かったけれど、もう今では俺と同じくらいにはなっていた。どうして気が付かなかったのだろう。ずっと見てきたはずなのに。
「……でも俺、浩哉に『好き』だって言われて嬉しかったよ。ビックリはしたし、信じられなかったけど。気持ち悪いだなんて全然思わなかった」 
そう翔は言い、微笑んだ。翔の顔が赤らんでいるのは気のせいだろうか。……気のせいなんだろうな。
翔はやっぱり優しい。あんなことをした相手に対してこんな言葉をかけられるなんて、親切でないとできないと思う。
嬉しいよ、翔。でも、そんな嘘は言わなくていいんだ。俺の脳裏にあまり思い出したくないような思い出が浮かぶ。
俺が今までに好きになった人だってみんな優しかった。だから優しい言葉を俺にかけてくれた。でも、本当はそんなことを微塵も思ってないことなんて分かっているんだ。気付いてしまったんだ。気付かない方が良かったのに。
「嘘なんてつかなくていいよ。俺は友達をそういう目で見てしまうような奴なんだ。気持ち悪くないって思う方がおかしいよ。……本当のことをいってくれた方が、何倍もいいよ……」
もう後から傷つけられたくない。なら今本音で俺を突き放してくれた方が楽だ。
俺は逃げるように壁に背中をつけ、翔の方を見ないようにした。それでも翔は俺の側に近づく。翔も下を向いていて顔が見えないため、今どんな表情をしているのかが読み取れなかった。
翔は俺の腕をゆっくりと優しく掴み、顔を上げた。俺は理由もなく翔の顔を見てしまう。翔は今にも泣きそうな表情でこう呟いた。
「そんなこと、言わないでよ……」
俺は翔の腕を振り払おうとしたが、今度は強く抑えられたために無理だった。もう俺と翔の顔は目の鼻の先にあり、逃れようとしても力が出なかった。少しでも近づいたら鼻が触れてしまいそうで、動けない。
俺は自分の顔が熱くなっていくのが分かった。こんなの、どうしようもないよ。
「浩哉……。俺、浩哉のこと嫌いだったらこんなことできないよ」 
翔はそう口にして、俺の腕を自分の方へ引っ張った。突然だったから抵抗もできるはずがない。
「えっ……」  
俺と翔が引っ張ったためにぶつかる。その後、翔は俺の背中に手を回し、俺を強く抱きしめた。翔の顔が俺の横に来て、翔の匂いが感じられた。何だか日光に当てられた服みたいな匂いがして、俺はもっと顔を赤くしてしまった。
「か、翔……?」
俺がそう呟くと、浩哉は俺を抱きしめたまま言う。
「俺は浩哉が自分を卑下する言葉なんて聞きたくなんかない。ねえ、浩哉。俺の言ってることは全部嘘なんかじゃない。本当のことだよ。……俺、浩哉が俺のこと好きだって言ってくれて凄く嬉しかった。それに……」
翔は言葉をとぎらせると、腕を俺の肩に置いて少し押した。俺と翔の距離は少し遠くなったが、肩に置いた腕はそのままだった。そして翔は顔を上げ、俺の目をじっくりと見る。そして、恥ずかしそうにこう言った。
「俺、気持ちよかったし幸せだと思ったよ。……あのとき……」
俺は翔のその言葉を聞き、泣きだしそうになるほど心が温まり、嬉しくなった。涙は見せたくなかったのに、目から勝手に溢れでてしまい、我慢なんてできなかった。
「翔……っ!」
俺は無意識に翔の体を抱きよせ、声をあげて泣いた。こんなことで泣くなんてやっぱりみっともなかったけれど、翔になら見せてもいいと思ってしまった。
「浩哉」
翔は、そんな女々しい俺の背中に腕を回し、優しく撫でてくれた。


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