官能小説(オリジナル18禁小説)
- 俺と親友の性別は、同じだったはず R-18
- 日時: 2020/05/12 23:28
- 名前: 柔時雨弐式
初めましての方は初めまして。
そうでない方は御無沙汰しています。
柔時雨と申します。
パソコンを買い替え、以前使用していたパスワードを少し忘れてしまい
『弐式』という形でこの度新たに、ボチボチと官能小説を書かせていただこうと思います。
以前も同じことを書いたような気もしますが
己の欲望に忠実に!放送コードギリギリで!挑ませていただきます。
ここで書いて大丈夫かな……?私自身、その……凌辱?物が苦手なので
なるべく控えさせていただくため、読者の皆様に不快感を与えるような表現は無いと思いはしているのですが……大丈夫だと信じたい。
相も変わらず稚拙な文章構成ですが、読んでくださった方々に感謝できるよう
ヤらせていただきます。
( Hまでが長くても お許しいただけると幸いです。 )
〜登場人物 〜
○ 草摺 悠耶 - くさずり ゆうや -
男性 ・ 身長 168cm ・ 高校1年生
誕生日 6月14日
○ 水緒 晃 - みずお あきら -
男性 ・ 身長 156p ・ 高校1年生
誕生日 7月25日
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- Re: 俺と親友の性別は、同じだったはず R-18 ( No.1 )
- 日時: 2020/05/12 23:18
- 名前: 柔時雨弐式
第0話- Prologue -
俺には幼馴染が居る。
黒いショートヘアで、健康的に焼けた褐色の肌。
家が隣同士だった俺達は、学校が終わるとランドセルを投げ出して、宿題なんか後回しにして
近所の公園に行っては遊具で遊んだり、当時流行りだった変身ヒーローごっこで遊んだり
少し離れた処にある神社まで自転車で行っては、虫取りをしたりして……
ときどき、同年代の悪ガキ共に売られた喧嘩を買って、背中を預け合って共闘して、返り討ちにしたときはスカっとした。
まぁ……その後、両親……特に母親にめっちゃ怒られたけど。
そんな両親を中学に入る前に交通事故で亡くし、父方の祖父母も母方の祖父母も既に他界しており
俺は近所で喫茶店を経営している叔父に引き取られた。
家が変わったとはいえ、近所だったから中学は変わらず、あいつとも変わらない付き合いができた。
まぁ……叔父の手伝いがしたかったから、部活には入らなかったけど。
そんな感じであっという間に3年が過ぎ、進路とか色々決めなきゃいけなくなってきた、そんなある日……
中学校・教室
「……何だ、『 悠耶 』。まだ残ってたのかい?」
「『 晃 』か……あぁ、まぁ……ちょっと、進路のことについて考えてた。」
「進路って……叔父さんの喫茶店を継ぐから、その資格の勉強のために専門学校へ行くんじゃないのか?」
「俺もそれを考えてたんだけど、叔父さんに『資格なんて後から習得できるんだから、せっかくの青春を大事にしなさい』って言われて……」
「なるほど。珈琲を淹れることもできず、軽食を作って提供することもできず、万年皿洗いが決定して落ち込んでたのか。」
「違うわ!いやまぁ、それはそうなんだけどさ……何て言えばいいのか……」
「資格の事ばっかり考えていたから、いざその選択肢が無くなると何がしたいのか分からなくなった……と。」
「うん、そう。まさにその通り。」
「そっか……だから、今日提出の志望校を書くプリントが、白紙のまま君の机の上にあるんだね。」
「なぁ、晃は志望校、何処にするんだ?」
「ボク?ボクは地元の高校が第一志望かな。あんまり遠くに行きたくないからね。」
「へぇ……他の連中は、地元から電車やバス通学するの、楽しみ!みてえなこと言ってるっつうのに……」
「ねぇ、悠耶。専門学校以外で特に行きたい高校が無いならさ、一緒の高校を目指そうよ!」
俺の机に両手をバンッ!と着いて、晃が目をキラキラと輝かせながら俺を見てくる。
まったく……こういう無邪気なところは相変わらず、昔っから全然変わってねえんだから……
「……そうだな。3歳からずっと一緒の弟分の頼みじゃ、断れねえな。わかったよ、俺もその高校を目指してみるよ。」
こうして俺は晃と一緒に同じ高校を受験するため、それなりの勉学に励んだ。
結果……冬の受験を終え、俺と晃は揃って無事に合格。
これから受験を頑張るクラスメイト達を横目に、優越感に浸りながら残りの中学生活を消費して、卒業式も滞りなく終了。
俺が教室を出る時、晃の処に学ランの第2ボタン欲しさに群がってくる女子達の壮絶な争いは、俺の脳裏に未だに焼き付いている。
晃に『悠耶助けてくれ!』と呼ばれたけど、『モテる男は辛いねぇ。校門で待っててやるから、自力で何とかして来い。』と言って見捨てた結果
校門で晃に、俺の鳩尾を肘で思いっきり小突かれた。
それからは何も変わらない、雑談しながら帰路について……長いようで短い春休みを消費し
俺は……俺達は今日、高校の入学式を迎える。
これから俺の何かありそうで、たぶん何も無いだろう高校生活が始まる。
- Re: 俺と親友の性別は、同じだったはず R-18 ( No.2 )
- 日時: 2020/05/13 01:27
- 名前: 柔時雨弐式
第1話- 裏切り -
入学式から既に数日が経過した、ある日の放課後。
本日の授業が終わり、荷物を纏めて……何気なく窓の外を眺めると、もう既に新入生を確保するため、部活のプラカードを持った先輩達が校門付近に集結していた。
躍起になって勧誘する暇があるなら、校舎内の掲示板に部活勧誘の張り紙を貼って、そのまま練習に行けばいいのに。
「うわ……相変わらず、凄い光景だね。」
「まぁ、それだけ部活動に力を入れてるってことだろ……そういや、晃も何か誘われてたな。」
「うん!陸上部に。昨日入部届を出して、今日から早速活動なんだ。まぁ、最初は体力作りとかだろうけど……悠耶はお店の手伝いかい?」
「あぁ。とくにやりたい部活も無いしな……」
「惜しいなぁ。昔はボクと一緒にヒーローごっことか、悪ガキ相手に大立ち回りしてたってのに……あの頃の活発な君は、何処へ行ったんだい!?」
「悪いな。寄る年波に身体が追い付かなくなってきて……それより、早く体操着に着替えて行った方がいいんじゃねえか?新入部員が初日からいきなり遅刻とか……信用を無くしちまうぞ。」
「あっ!そうだね。それじゃあ、悠耶。また明日!」
「おう。頑張れよ。」
その日の17時過ぎ
「水緒ー!初日から熱心なのは結構だが、そろそろ着替えて帰れー!」
「わかりましたー!もう1周したら帰りますー!」
初日から筋トレの後、ずっとグラウンドを走っている晃に注意を促す顧問に対して、右手を上げながら応える。
走りながら顧問が校舎へ向かって歩いて行く姿、先輩や同級生達が更衣室から制服姿で出て来たのを確認して、晃は少しずつ走るスピードを落としつつ、足を止めることなく水飲み場へと向かう。
水飲み場で足を止め、蛇口から流れ出る生温かい水を頭から浴び、顔を少し傾けてがぶ飲みした後、タオルで濡れた頭部を拭いながら、汗の臭いが籠った無人の男子更衣室に入る。
更衣室の扉の鍵を閉め、換気のために窓を少しだけ開けて、晃は体操服の上着を脱いだ。
「暑い……新入生はいつ頃、レーシングウェアを購入できるんだろう?」
せめて夏までに購入できればいいなと思いつつ、晃は自分の身体に視線を落とす。
「…………何をやってるんだろうね、ボクは。」
晃がボソッと呟いたときである。
更衣室内が一瞬、明るくなった。
晃がハッとして顔を開けると、換気のために少し開けていた窓のところを何か黒い影が通り過ぎる。
「誰だっ!?」
何かで前を隠すことなく、半開きだった窓を更に開けて晃は身を乗り出す。
そして………晃の声に驚いて振り返った男子生徒の手元に、一眼レフのカメラが握られているのを、目視してしまった。
「………あいつ!」
男子生徒が慌てて逃走するなか、現状何もできない晃は唇を噛みしめた。
*****
翌日
昼食の時間。
「おぅ!晃。購買にパン買いに行こうぜ!」
「…………」
「晃?」
「………はぁ……」
「……スポ魂バカ一代。」
特に意味は無いが、スポーツマンを馬鹿に?するようなことを小声で呟いた瞬間、放心状態の晃にグーで頭を殴られた。
「聞こえてんじゃねえか!まぁ、反応してくれたならいいや。早く購買行こうぜ。」
「え?あ……ごめん。ボク、今日財布忘れちゃって……悠耶、悪いんだけど、今日の昼飯代、ボクの分も払っておいてくれないかな?商品は何でもいいし、お金は明日払うから。」
「ん?あぁ。俺とお前の仲だし、お金のやり取りとはいえ、そこはあんまり気にしてねえけどよ……まぁいいか。そんじゃ、ちょっとひとっ走り行ってくる。」
「うん。ありがとう……」
そう礼を言ってほほ笑むいつも元気な晃が、何かその瞬間……相変わらず健康的な褐色肌だけど、儚げに消えてしまいそうな雰囲気が漂っていた。
◇◇◇
その日の放課後
俺は見るからに重い足取りで教室から出て行く晃の後を追うように、教室を出た。
声を掛けず、見失わない距離を保ちながら下駄箱から外へ出ると、晃は更衣室のあるグラウンドの方へは行かず、校舎裏へと向かって歩いて行く。
「おいおいおいおい!これってもしかして、愛の告白とかいうイベント……ん?」
俺は晃の前方に誰かが立っているのを確認してから一瞬だけ2人の死角になる建物の陰に隠れ、そっと2人のやり取りを覗いてみる。
声からして相手は男……まさか、晃のヤツ!そっち方面に目覚めたのか!?
「へへっ、ちゃんと逃げないで来たようだな。それで?ちゃんと約束の物を持って来てくれたんだろうな?」
「もちろん。ボクは約束は守る人間だからね。」
そう言いながら晃は男子生徒に茶封筒を手渡した。
男子生徒が茶封筒から紙切れを5枚取り出し、扇状に広げる。
「確かに。」
「それじゃあ、今度は君が約束を守る番だ。」
「はぁ?何を言ってんだい?まさかこれだけで終わったと思ってたのか?まだまだ全然足りねえっての。」
「お前……!」
「おっ?いいんだぜ?殴ったって。その時はあの写真を学校中にばら撒くだけさ。どうせなら、中学の後輩にも送ってやるか?」
「くっ……!」
「それじゃ、また1週間後に此処で。」
どうやら話し合いが終わったらしい。
俺は晃を残してこちらへ歩いて来た男子生徒の肩に腕を回し、そのまま校舎内の男子トイレへ引きずり込んだ。
「なっ!?何だ!?お前……!」
「それは俺の台詞だ。俺の幼馴染を揺するような真似しやがって……」
「いや、それはその……」
「そもそも事の発端は何だ?てめぇの返答次第では、顔面に拳の跡が残ることになるぜ?」
「ひっ!じ、じじ、実は僕、今年写真部に入部しまして……少しでも先輩に気に入ってもらえるよう、『今年の期待の新入部員』っていうテーマを決めて、まずは運動部系の写真を撮り集めていたわけですよ。」
「なるほど……それで?」
「それで、一通り取り終えた後、部室のある校舎へ行くためにグラウンドの方に来てみたら、水緒がまだ残ってランニングしてたんだよ。それで、ちょっと『サービスショットがあっても良いよな』と思って、瑞緒が更衣室に入るのを……」
「ちょっと待てお前!サービスショットって……男が男の写真を撮って、出来上がった物を男の先輩に渡すって……お前等、ホ」
「人の話は最後まで聞け!第一、写真部の部長は女だ!」
「そんなこと言われても写真部のことなんて知らねえよ!それで?」
「丁度その時、換気のために瑞緒が窓を開けたからさ……シャッターチャンス!と思って」
「シャッターチャンス!じゃねぇよ!!お前それ、がっつり盗撮じゃねぇか!」
「まぁまぁ、落ち着いて……お前にもとっておきの写真を見せてやるからさ。」
そう言って男子生徒が取り出した写真を見て、俺の周囲の時が止まった。
- Re: 俺と親友の性別は、同じだったはず R-18 ( No.3 )
- 日時: 2023/08/24 11:32
- 名前: 柔時雨弐式
件の写真を見せてもらった後、俺は陸上部が終わるのを待った。
まぁ、そうは言ってもトイレで写真部のアイツを糾弾してる間に結構時間が経っていたらしく、グラウンドで1人走る晃以外の部員は皆、更衣室から出て来るところだった。
晃は先輩達が帰るのを見届けた後水飲み場へ移動したので、俺は更衣室の方へ先回りして、男子更衣室の中へ入った。
「ふぅ……」
「よぅ、お疲れさん。」
「悠耶!?何で君が此処に居るんだ!?喫茶店の手伝いは!?」
「大丈夫。叔父さんに連絡して、ちゃんと許可を取って俺は此処に居る。」
「…………」
俺を見て黙り込んだ晃の足元に茶封筒を投げつける。
「え……?これって……」
「まったく……財布は持って来てねえのに、そういう金は持って来てるんだな。まぁ、コイツで揺すられてたんじゃ仕方ねえか。」
俺は人差し指と中指に挟んだ写真を、わざとらしく晃に見せつける。
「あ……あっ、あぁぁぁぁぁ!!悠耶!もしかして、それ……!!」
「あぁ。バッチリ見ちまったよ。晃……お前、女だったんだな。」
俺の指に挟まれた写真には、体操服の上着を脱いで、上半身裸の晃の姿が。
しかも、男だと思っていた晃の胸には、豊満な乳房が付いているではないか。
「まったく……小学校の頃は私服登校でずっと短パンかズボンスタイル、中学生と今は学ラン。一緒に遊ぶ時もずっとズボンだったから気付かなかったけど……そういや、俺、お前と一緒にプールや川とか……水のある場所に行った覚えが無いな。」
「…………」
「お泊まりした時も、風呂は別々に入ってたし……まぁ、それもこの写真1枚で全部納得したよ。」
「…………」
「晃。話してくれねえか?女のお前が、ずっと男のフリしてた訳を。」
「大した理由じゃないよ……晃は覚えてないかな?ボクの母さんね、ボクが3歳の誕生日を迎える前に病気で亡くなっちゃったんだ。」
「…………すまん、さすがにその頃のことは、あんまり覚えてない。」
「いや、良いんだ。それでね……ボクの父さんはね、どうやら男の子が欲しかったみたいで……」
「あぁ、何となく察した。物心つく前から男の子として育てられたのか。」
「うん……幼稚園の頃はね、まだ性が目覚めてなかったからさ、男の子も女の子も同じ場所で一緒に着替えたりできたんだけど、小学校に入ってくるとね……少しずつ、胸が膨らんできて……保健室の先生に事情を話して、体育の時間は……」
そう言いながら、晃が平らな胸を両手で押さえる。
「ん?いや、膨らんでって……え?それじゃあ、今、それ……どうなってんの?」
「サラシでギッチギチのガッチガチに固定してる。この封印を解いちゃうと……」
晃が体操服を脱ぎ、サラシを解いた瞬間……豊満な胸が上下にバルンッと勢い良くダイナミックに弾んだ。
「うおっ……すげえ。」
「あ……あんまり見ないでくれないかな?」
晃は両腕で乳房の先端を隠し、その場でしゃがみ込んでしまう。
「……悠耶、ごめんね。」
「ん?何が?」
「何がって……12年間性別を偽ってたことさ。君が男だと信じていた幼馴染は、女だったんだよ?普通は、『裏切られた!』『騙された!』って、怒ることろだよ?」
「あぁ〜……まぁ、確かに写真部のアイツにこの写真を見せられたときはビックリしたけどな。でも、それだけだ。」
「え……?」
「水緒 晃が男だろうが女だろうが、俺の幼馴染っていう事実が変わるわけじゃねぇし……晃の家庭の事情をとやかく言うつもりも……」
「駄目だよ……駄目だよ、悠耶。ボクをグーで殴ってボッコボコにする勢いで怒ってくれなきゃ!じゃないと、ボク……ボク……君の優しさに、甘えてしまうだけの駄目人間になっちゃうじゃないか!」
「そう言われて……も……」
興奮して詰め寄ってくる晃の、解放された胸を凝視してしまった今この瞬間……
俺の中の理性とか、何かそのへんの物がプツンッと音を立てて切れた。
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