官能小説(オリジナル18禁小説)

鞭とビスチェと貴方の部屋(完結NLR18過激注意:妄想提供)
日時: 2022/04/25 00:58
名前: 白楼雪

鞭とビスチェと貴方の部屋にようこそ。
此処は私のちょっとサディストな面を文にする御試し兼、読者様に楽しく読んで戴き、読者様によってはご利用も戴ければと思って書かせて戴く少しSM系統な短編ストーリーです。

御試しで系統重視の為設定は雑多ですが、私自身が系統の描写を勉強する事が主なので、そこを読者様、ストーリーの立場では「私」の位置で妄想して戴き、楽しんで貰えれば幸いです。

道具は手枷と目隠し、鞭と蝋燭を使用するので、少し痛いのが苦手な方は浅い心持ちで読んで戴くか、すぐに閉じて戴くと良いかと思います。

キャラクター位置 女王様と言う名のサディストなお姉様×罰ゲームで素直に店に来た青年である「私」


それでは短い時をお楽しみ下さい。



完結いたしました。
ロックは敢えて書けませんので、感想リクエスト等あればこちらに載せていただければと思います。

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Re: 鞭とビスチェと貴方の部屋(NLR18過激注意:妄想提供) ( No.1 )
日時: 2022/04/19 18:28
名前: 白楼雪


社会に出て、大学時代の仲間と近況を話す飲み会。
それは良くある日常の一つと呼べるだろう。
酒の席での簡単なゲーム。それも若者ならばままある事だ。
但し、そのゲームに負けた事で受ける事になった罰ゲーム。
【SM体験専用店で経験をして後日飲みの席で感想を言う】という罰ゲームは、日常にある出来事と言えるのだろうか。
親しい友人達にからかわれながらスマホで店の予約をしたのは、一昨日の事だった。

 ※※※

「あの、予約した【私】という者ですが」
予約をしていたその日の夜。私は緊張した心持ちでその店【優しい鞭】に訪れていた。
店内は薄暗く、床はダークウッドの木材。入口近くのカウンターは小さいながらも銀色の金属と赤い天鵞絨布を使用したクラッシック調で、対応してくれる男性店員は黒を基本とした執事服を確りと着込んでいた。
「御待ちしておりました。当店は初めてのご利用でしょうか?」
丁寧な会釈と穏やかな声音に、私は余計心が落ち着かなくなり言葉に悩む。
その様子を見て、店員は何かを察したのだろう。カウンターに置かれていたプレイ内容の希望や時間、指名女王様についての紙束を持ち、同じく置かれていた安物の万年筆を手に続けた。
「始めに幾つかシステムをお話させていただきます。先ず当店はSM専用店ですが、在籍している者は皆女王様だけですので、お客様には虐げられる側の体験をして戴く事になります。次に当店では本番行為、口婬等直接的な快楽を主に優先した行為は禁止しております。最後に、当店では著しく女王様の機嫌を害する行為がみられた場合は出禁と高額罰金が発生しますのでお気をつけくださいませ」
穏やかな声音の店員は慣れた口調で更に続ける。
「それでは、先ず体験時間と料金ですが…」
その後も一通り店員とのやり取りを重ね、私は支払いを終え、別室で衣服を脱ぎ裸に白のバスローブだけの服装になると別の男性店員の案内でとある部屋の扉前に辿り着いていた。
「此処から先は女王様の間となります。女王様との謁見の前に、お客様を拘束させて戴きます。よろしいですね?」
男性店員が銀色の手枷と黒い布帯を手に問い掛けてくる。
「はい、お願いします」
私が頷くと男性店員は私の両手を前側になるよう、手枷を掛け拘束して、黒い布帯で私の視界を覆い隠した。
これで私の視界は暗闇となり、手元は拘束された為か不自由この上なくなった。
「前に進み、お入り下さい。入りましたら床にお座りになられる事をお奨めいたします」
ダークウッドの木製扉が軋む音。おそらく店員が扉を開けたのだろう。
私は言われるがままに前に進み、数歩進む。
すると背後で扉が重く閉まる音が聞こえた。
その音を合図に、冷たい、この感触は石製タイルだろうか。滑らかなその床に座り、言葉も発せずに様子を窺っていた。

Re: 鞭とビスチェと貴方の部屋(NLR18過激注意:妄想提供) ( No.2 )
日時: 2022/04/19 19:05
名前: 白楼雪

数分過ぎただろうか。遠く、部屋の奥から硬い床を突き鳴らすような冷たい足音が聴こえてきて、私は伏せていた顔を上げる。
無論私の視界は闇の中。両手を拘束されていた為、一度床に座れば立ち上がるのも億劫だ。
なので高い足音の聴こえる先、僅かに香る甘い果実のような匂いの方を見上げ向いていた。
「ごきげんよう。貴方が私の新しい奴隷さんね」
しなやかで華奢な指先が私の左頬に触れ撫で、甘く艶のある落ち着いた声が部屋を反響して耳に聴こえる。
「あ…」
甘い香りが僅かに濃くなり、私の唇に柔らかな吐息が触れた気がして、私は何か返事をせねばと声を発しようとした。
だが、それは女性の艶やかで冷たい声の前に封じられる。
「黙りなさい。私はまだ発言の許可を出した覚えはないわ」
冷たく心を刺すような声に、私の喉が小さく鳴った。
冷たい声。だというのに私の心音は何故か乱れ、身体は何故か僅かに欲の熱を覚えつつあった。
「そう、いい子ね。あら、貴方…」
女性は満足したのか、私の耳元で優しい声音の囁きを落とす。
けれどそれと同時に何かが私の着ているバスローブの布地。位置としては丁度下肢の前側のタオル地の布に触れ、捲られるような感覚を感じた。
捲られた箇所に、部屋のやや冷たい空気が触れる感触がして、それは私自身の僅かに反応し始めていたモノにも感じてしまう。
それはつまり、目の前に居るのであろう女性、女王様に私のモノを見られたという事だろう。
「これは、違っ」
思わず焦った声で私が言葉を告げようとすると、石製タイルを厳しくしなやかに叩く音が一つ響いた。
「何度も言わせないで。私が良いと言うまで言葉を発してはならないのよ」
厳しくも冷たい叱責と、床を打つ音。
場を考えればこれはおそらく鞭が床を叩いた音なのだろう。
その音に薄い恐怖心を感じていた私の身体。バスローブの帯を、しなやかな女王様の指が緩め解いていく。
手枷がある以上、帯を解いても全ては脱がせられない。
ならばそれほど痛めつけられる事もないだろうと考えていた私の腹部を、何か指よりも硬く、けれど体温のあるものが這う。
それが何かわからず、けれどその感覚に淫らな感覚を感じ、私の下肢のモノはさらに硬く大きさを変えていく。
「そう、これが良いのね。それなら少し、味あわせてあげましょう」
女王様が愉しげな声で囁き、私の腹部を這う感触は下腹部に、下腹部から既に欲を感じて大きく形状を整えたモノに触れ押し付けられた。

Re: 鞭とビスチェと貴方の部屋(NLR18過激注意:妄想提供) ( No.3 )
日時: 2022/04/21 19:45
名前: 白楼雪

押し付けられ、ゆっくりと上下に擦り与えられるしなやかな指とは違う。けれど凹凸のある柔らかな肌の感触。
拘束と視界を奪われて不安な気持ちだというのに、何故か私は声の主である女王様に見下ろされ自身のモノを見られて羞恥と欲の熱に襲われていた。
「ねえ?今、何をされているかわかる?何が触れているか、分かっているのかしら」
静かな嘲笑が聴こえる。女王様の愉しそうな声。
辱しめられているというのに、何を擦り付けられているかも分からないというのに、擦り柔らかく押し付けられている感触に、私の呼吸は興奮で僅かに乱れ大きくなったモノの尖端から透明な蜜が滲み始めていた。
その事が女王様の機嫌を害したのだろうか。
「嫌だわ。汚れてしまったじゃない。汚したのは貴方なのだから、綺麗にしなさい」
気分を害した事を顕すように、女王様の鞭がしなり床を二、三打ち付ける。
そして軽く押しやるようにモノを私の下腹部に押し付けると、触れていたであろう何かが私のモノから離れた。
「粗相をされては困るから、これは解いてあげましょう」
先程とは違う。僅かに優しさの込められた声で囁く女王様の声が聴こえると、女王様の指が私の目隠し帯を解いていく。
暗闇から最初に見えたのは、私を見下ろすような表情で距離を詰めていた綺麗な女性の顔だった。
カウンターで指名をする際、不慣れな私を思い、男性店員はお薦めの女王様を選んでくれていたのだが、緊張で心ここにあらずだった私は女王様の容姿を写した写真の確認も確りとしていなかったのだ。
その為、これが女王様のお姿を見る初の謁見だった。
日本人らしい艶やかな黒髪は癖もなく、背に僅かに触れ揺れている。猫を思わせる黒い瞳。桜色の唇に歯列の綺麗な白い歯が薄く開いた唇から見える。手入れに余念がないのだろう。日にあまり焼けていない繊細な肌に華奢ながら豊かな胸が、黒いレースと金糸の刺繍が細やかなビスチェの胸元で深い谷間を作り、締め付けられたウエストは細く、合わせているのだろう。黒のレースが透ける下肢の下着に隠された臀部は小さいながら柔らかそうに思えた。
そこに足元は生足だというのに、それがまた女王様の美しさを整えていた。
「何か、言いたそうね。良いわ聞いてあげましょう」
艶やかな唇から発せられた許可の言葉に、私の喉が小さくなる。
「女王様…。とても、とても美しいです」
心を焦がすような欲と甘美。そして尊望の様な感情が私の心に混ざり合い伝えたい言葉や思いは幾つも溢れる。
けれど人という生き物は哀しいかな、いざという時ほど言葉が判らなくなるものだ。
そんな奴隷は、きっと数多見られた事だろう。
女王様からしてみれば、飽きられ捨て置かれても仕方無い。
だが目の前の女王様は、愚かな私にも手を差し出してくれる。
「ありがとう。いい子ね。さあ、私の足に口づけして綺麗にしてくれる?」
幼子でもない私の頭を撫でる、女王様の柔らかな手の感触。
誰かに髪を撫でられ、優しく諭される事などもう何年経験していなかっただろうか。
その諭す声に惹かれるように私は女王様の右足に視線を向ける。
女王様の足は他の身体の部位と同じく綺麗で、だが足の指の間とそこから踵に向かって艶やかに濡れていた。

Re: 鞭とビスチェと貴方の部屋(NLR18過激注意:妄想提供) ( No.4 )
日時: 2022/04/24 15:09
名前: 白楼雪


私は床に足を着けた女王様の爪先に唇を触れようと、前屈みに屈んだ。
その際私の下腹部に、自身の蜜に濡れたモノが触れ、そこで自分が目の前の女王様に虐げられて興奮していた事に気づく。
華奢で綺麗な爪先と肌。その足の人差し指に、私は口づける。
淡く口づけた指の付け根。そこに濡れ艶めいていた私自身の透明な蜜に舌を這わせ、丁寧に丁寧に舐め綺麗にしていく。
「はぁ…っ、ん…は…っ…」
薄暗い部屋に、小さな水音と、私の荒い呼吸だけが隠る。
おそらくこの様を第三者が遠巻きに見れば、黒いシックなを身につけた女性が、情けない男に跪かせ足の爪先を舐めさせている。実に滑稽に映る事だろう。
だがそれでも今の私には、その滑稽だと思われたとしても良い。目の前の女王様に叱咤され、虐げられたい。そしてそれを堪える私を優しく見守って欲しい。そんな思考と興奮に支配されていた。
「ん、もう充分よ」
女王様の声と、舐めとり蜜の味がなくなったその足先に、私は名残惜しい気持ちを抑え腰を起こす。
もっと欲しい。もっと強く濃厚な刺激、欲を充たすものが。
その気持ちが私の表情に滲んでいたのだろう。
女王様は呆れと苦笑を混じらせた表情で、幼子を諌めるような言葉と、傍らのテーブルの燭台に蝋燭を一本立てる。
「不慣れな奴隷さんには少し、刺激が強いかしら。合言葉を紡ぐなら、今のうちに言いなさい」
合言葉。カウンターにて男性店員と幾つかの決まり事を聞いていた時に『これ以上は無理だと思った際「ビスチェ」とお伝えください。その言葉をお聞きした女王様は、それ以上厳しい事は致しません』と、そんな事を言っていた。
女王様のこのお言葉は、それを確認する為の、奴隷への優しさの一つだろう。
元来私は、苦痛に悦びを感じる性質ではなく、女王様が今まさにマッチを片手にしている様子を見た限り、あの蝋燭に火を灯して私に熱く溶けた蝋を垂らすつもりなのだろう。
引き下がるなら今だ。今ならまだこの先を知らずに済む。
「いえ、合言葉は今は必要ありません。お願いします」
だが私の口から出た答えは、その先に進みたい。私の欲は女王様から与えられるものならば、その苦痛さえも受け入れたいという答えだった。

Re: 鞭とビスチェと貴方の部屋(NLR18過激注意:妄想提供) ( No.5 )
日時: 2022/04/24 20:20
名前: 白楼雪


私の答えに、女王様は満足そうな微笑を口元に浮かべて、手元のマッチを擦り橙色の火をつける。
「良い覚悟だわ。ご褒美をあげましょう」
火の灯ったマッチを蝋燭に近づけ、蝋燭に火を移し分けると、女王様は柔らかそうな唇を薄く開き吐息でマッチの火を消す。
その姿に魅了されている私を素知らぬ様子で、女王様は燭台から火の灯った葡萄酒色の蝋燭を手に取る。
低温蝋燭とかいう物なのだろうか。蝋燭は橙色の火が灯る付近は既に溶け始めていた。
「顔を上げていなさい。今からこれを垂らすけれど、私の許可無く動いてはだめよ」
蝋燭を持たない左手で、女王様が私の首筋から頬に伝うよう撫でていた。
細く長い、傷のない指。店に入る前はこういう世界の女王様というのは華美なものだと思っていたのだが、目の前の女王様の手先足先の爪は短く手入れされており、派手な装飾もない。
これも奴隷を不要に傷つけない為の心配りの一つだろう。
私は促されるまま前の素肌を、大きく張り硬くなったモノも露にしたまま、拘束された両手は胸に、女王様を見上げ乞い瞳を細める。
熔けた蝋の熱さは何れ程のものだろうか。傷痕が残るような事は無しでと男性店員に告げてあったので、おそらく火傷等にはならないだろう。
僅かな不安と恐怖、それと女王様から与えられる感覚というものへの興奮で、私の欲は高揚していた。
女王様が優しく微笑み、その右手に持つ蝋燭が僅かに傾く。
その瞬間、葡萄酒色の雫が私の鎖骨に散った。
「ぅ…はぁ…」
鎖骨に触れた葡萄酒色の雫は、私の鎖骨に一瞬酷く熱い感覚を与え、熱さはすぐに焼けるような痛みへと変わった。
熱い。痛い。ツラい。だが、それだけではなかった。
この苦痛を与えられているという感覚に、私は欲を煽られ甘美にも良く似た心地好さを感じていたのだ。
低い呻き声を呟き、それでも私は懸命に動かぬように堪える。
すると女王様は再び蝋燭を傾け、今度は私の胸や腹部。腕に胸の尖りと、容赦無く熔けた蝋を溢していく。
「っ…ぅ、くっ…ぁ…」
熔けた蝋が私の肌に焼けるような苦痛を与えるたび、私は呻くような声を上げ、瞳を強く閉じる。
そんな私の表情に気を害されたのか、女王様の叱咤が響く。
「誰が目を閉じて良いと言ったの!目を開けなさい!」
冷たく刺さるような、けれど艶やかな女王様の声に、私はゆっくりと瞳を開いた。
最初に見えたのは、不機嫌そうな女王様の表情と鋭く睨む瞳。次に、女王様の右手にある少し溶けた葡萄酒色の蝋燭だった。

Re: 鞭とビスチェと貴方の部屋(NLR18過激注意:妄想提供) ( No.6 )
日時: 2022/04/25 00:56
名前: 白楼雪


「そう、そうなさい。けれど、勝手をした罰を与えなくてはならないわね」
不機嫌な表情は私が女王様の様子を窺っているとすぐに落ち着き、呆れのようなものへと変わっていった。
だが冷たい声音は変わらず、罰という言葉に私の喉が小さくなった。
「声を出したら、もっと厳しい罰を与えるわよ」
そう告げ、女王様は右手に持つ火の灯った蝋燭を傾け、葡萄酒色を数滴垂らす。
「っ!…、ぅ…はぁ…」
数滴の熔けた蝋が垂れたのは、今までの苦痛が嘘の様に思えるほど熱く焼けるような激痛を感じさせる部位。
女王様の与えてくれるものに興奮して、大きく張り硬くなっていた私のモノの尖端と側面だった。
特に過敏な尖端に落とされた溶けた蝋の苦痛と熱は凄まじく、私は懸命に声を抑え堪える。
その間も女王様の罰は容赦なく続き、私のモノやそれに附随した二つの膨らみ、更に内腿にも落とされていく。
「ふぅ、罰はこれくらいにしてあげましょう。堪えたご褒美は何が欲しいかしら?」
三割程熔け消費した蝋燭を、女王様は燭台に戻す。その仕草と言葉で、私はこの一時の終わりを察し始めていた。
店に入る頃は、あれほど不安と緊張で躊躇っていたというのに、今の私はこの時が終わり覚めるのを惜しくなっていたのだ。
一番の願いを言うならばこの時をずっと感じたいというものだが、この店は特殊な人気店。延長は難しく予め予約せねばならない、其ほどの店である。
だから願うならばもっと別の、寵愛のようなものが欲しい。
けれどこれ以上の苦痛は今の私では堪えられないだろう。
だから、私は一つの願いを口にした。
「私の髪を、最後にもう一度撫でて貰えますか?」
私は終わる時を慈しむように、女王様に乞う。
すると女王様は優しく私の髪を撫で鋤いてくれた。
「欲のない子ね。これは、サービスよ」
そう一言告げ、女王様は吐息の掛かる程の距離で私を優しく見つめると、私の額に淡く口づけを一つ重ね離れた。
それから女王様は静かに私の目を黒い目隠し帯で隠すと、靴音を響かせて去っていたようだった。

 ※※※

「これを感想として伝えるのは、難しいものがあるな。どうしたものか」
女王様の部屋であれから数分もすると、男性店員が部屋に入ってきて、私の拘束を解き別室のシャワールーム付き休憩部屋に案内してくれた。
そこで私はシャワーで蝋や汗を流し、着替えると少し休憩してから店を後にした。
店の外を出ると、現実に戻され夜の街はいつもの喧騒が聞こえる。
現実に戻されたと感じてしまうのは、あの女王様との一時があまりにも夢幻のようだったと私自身感じているからだろう。
決して性欲を発散させられたわけではない。イク事もない。苦痛と虐げられるだけの経験。
店を離れるように私は歩み出す。
だが、数歩進んだところで店の入口へと振り返り視線を向ける。
知らぬ世界だった。けれど知ってしまった世界だ。
きっと私はまたここに遠くない未来、訪れるだろう。
あの優しくも厳しい。そして慈しみに溢れた愛しの女王様の部屋に。


fin

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