官能小説(オリジナル18禁小説)
- ヤンキーちゃんと秀才くん
- 日時: 2022/08/01 21:43
- 名前: ぽけ
初書き...とにかく頑張ります!
ここは正式な百合・BLカップリングは無いです...でも風味はあります...
(書いてて百合もいいなって思ったので別の場所に住み分けしました)
意識すればそう見えるぐらい
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1-A
明石 ロウ
・グレてる
・見た目 短い金髪(染めてる)に弟から掻っ払ったメンズキャップ、パーカーにジーンズ、ボロ靴
高校ではポロシャツにズボン、ボロ靴
・雄んなの子
・可愛い人に目が無い
・口は悪いが口論に弱い
・頭が悪い
・モテない
・一人称「俺」
河谷 亜春
・何かと世話焼き
・見た目 茶髪(地毛)ロングに学校指定のブラウス、ミニスカート、ローファー
・あだ名は「アヒル」
・勝ち気
・明石に厳しいようで優しい
・お姉さんタイプ
・一人称「私」
1-B
秋葉 ダン
・メンヘラ気味
・見た目 栗色の髪、ポロシャツにネクタイ、スニーカー
・レイの幼馴染
・爽やか
・モテる
・一人称「オレ」
1-C
雨宮 レイ
・優しい
・見た目 黒髪ショート、ブラウスにホットパンツ、スニーカー
・男の娘
・欲に忠実
・成績がいい
・モテる(男に)
・一人称「僕」
教師
山部
・歴史の教師
・粘着質な性格であまり慕われていない
・毛根が少ない
高松
・体育教師
・めちゃくちゃ厳しい
その他
明石 ケン
・ロウの弟
・見た目 黒髪ツーブロック、Tシャツにワイドパンツ、スニーカー
・中学生2年生
・泣き虫
・何かと不遇
・ロウのおかげでイジメにはあっていない
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- Re: ヤンキーちゃんと秀才くん ( No.1 )
- 日時: 2022/07/30 22:12
- 名前: 1
「ったく、山部の野郎...説教長すぎんだよォ」
不平を垂れながらすっかり日の暮れた道を明石は歩いていた。
この明石という人物、高校に入った当初は平均だった成績を月日を重ねる内に右肩下がりに下げていき、それに伴い反発的な態度を教師に取るようになった。つまり俗に言うとグレたのである。
低い成績、誰にでも突っかかる性格、近寄りがたい雰囲気により明石は同じ様にグレた仲間以外の交友関係が無かった。
「こっちがいくら努力してるって言っても成績に反映されてないとか何とか言ってキレてくんだからなぁ...あのハゲ山部」
「あー、ムシャクシャする。彼奴等の所行くか」
そう言って明石は家路とは反対の路地裏に足を向けた。
「お、来たか明石w」「その様子だと山部にみっちり油を絞られたみてぇだな」
「本当にあのハゲジジイ辞めろよ...それ、一本寄越せ」
明石は路地裏にしゃがみ込みながら近くの仲間の持っていた煙草をほぼ無理矢理奪い取った。
「おいロウ返せよっ」
「やーだね、お前金結構もらってるしまた買えばいいだろ」
「今月吸い過ぎてカツカツなんだよ、弁償しろ弁償」
「はいはい、その金があったらなw」
先程まで道を歩いていた時より何倍も活き活きとした顔でにやりと明石は笑った。
- Re: ヤンキーちゃんと秀才くん ( No.2 )
- 日時: 2022/07/31 10:22
- 名前: 2
「良いから弁償しろよ」
「しゃーねえなぁ...お前等も買いに行くか?」
明石のその呼び掛けで一同は繁華街に向かった。
ライブハウスへの呼び込み、喧嘩、夜の誘いをする声などで街は騒々しくなっていた。
「14番と6番くれ」
「おら、お前の煙草」
「こういう時だけロウって潔いよな...w」
「は?いつでもそうだろ」
「こら、そこの君達。歳はいくつだ?」
「げ...面倒な奴来た」
「未成年なのに喫煙とは言語道断、ちょっと所まで来てもらおう」
「おい、お前等ずらかるぞー」
「わかった」「了解!」
「あはw巡査の奴おっそ」
「てか俺達が徒歩なのに追いつけないとか歳かな?」
明石達は先程いた路地の前で解散し、それぞれが帰路についた。
- Re: ヤンキーちゃんと秀才くん ( No.3 )
- 日時: 2022/07/31 11:47
- 名前: 3
「ただいまー」
「おかえりー」
明石が乱雑に靴を脱ぎ捨ててリビングに入ると、既に帰宅していたケンが顔を上げる。
「姉ちゃんそろそろ僕のキャップ返してよ...」
「えー、これ気に入ってんだけどなぁ。ま、今度ラーメン奢るからもうちょっと貸してくんね?」
「はぁ...しょうがないな」
- Re: ヤンキーちゃんと秀才くん ( No.4 )
- 日時: 2022/07/31 13:06
- 名前: 4
次の日
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「こら、明石!そのネックレスは校則違反だ!」
「は?知らねえよ、ネックレスぐらい見逃せ」
「だからといってなぁ、お前のその格好が風紀を乱すんだよ!」
「うっせ...俺もう遅れそうだから行くわ」
「おいっ止まれ!」
「うわ...あれが明石さんか」
「雨宮くん?どうしたの?」
「ん、何でもないよ」
いつも通りの教師との会話を繰り広げていた明石を雨宮は見ていた。
容姿端麗、成績優秀、誰にでも分け隔てなく接する態度から雨宮は男女を問わず学校中から好かれている。
いわゆる男の娘である雨宮は今日も男子生徒からの視線を受けつつ登校した。
「やっぱり雨宮は天使だ...」
「もし女だったら...いや、男でもいける」
「明石さんって何か近寄り難いんだよね」
「でもー、オラオラ系みたいな人って私好きだよ?」
「今日は生物、地理、歴史...げぇ、山部の授業あんじゃん」
自分の机に着いた明石は今日のスケジュールを確認していた。
「ちょっと、明石!」
「なんだよアヒル」
「亜春よ、アハル!あんた昨日も掃除サボったでしょ!」
「昨日は用事があったんだよ」
「用事って...どうせ遊んでたんでしょうが」
「あはっ、バレた?」
「全く...」
クラスメイトの河田に叱責されたが、明石は軽くあしらって切り抜けた。
- Re: ヤンキーちゃんと秀才くん ( No.5 )
- 日時: 2022/07/31 19:55
- 名前: 5
「アヒルの野郎...あんなに強く叩く事無いだろぉ...」
肩の痛みを訴えながら気もそぞろに明石は廊下を歩いていた。
同じ頃、雨宮もその日借りた図書室の本を歩きながら読んでいた。
(この本面白いな...つい歩き読みしちゃう)
明石と雨宮、前をよく見ていなかった二人は歩いてきた人影に気付かずそのまま衝突してしまった。
「うおっ?!」
「ふえっ?!」
「あー...ごめんな」
「あ、大丈夫ですよ...って!」
ぶつかってきた人物の顔を見ようと雨宮は顔を上げた。するとそこには問題児の明石の顔があった。
(ひえ...なんで明石さんが?とりあえず穏便に済ませなきゃ...)
「すみませんっ!今後は気をつけますからぁ!」
言い終わるのが早いか、雨宮は走り出していた。
「あ!おいちょっと待てよ!」
「...行っちまった」
「ん?」
床には学生証が落ちていた。拾い上げてみると先程ぶつかった人物の学生証の様だ。
「雨宮...レイ?一年なら明日渡すか」
肩にかけていた鞄に学生証を入れ、明石はその場を去った。
- Re: ヤンキーちゃんと秀才くん ( No.6 )
- 日時: 2022/08/21 08:19
- 名前: 小話
身長 明石ロウ 173cm
雨宮 165cm
川谷 158cm
秋葉 175cm
明石ケン 159cm
学力 明石ロウ 下の下
雨宮 上の中
川谷 中の上
秋葉 上の下
明石ケン 中の上
明石家は犬のイメージ 明石ロウ⇒狼(ロウ) 明石ケン⇒犬(ケン)
ロウは狼か...
出す予定は無いけど明石家のパッパはシバって名前
亜春ちゃんは何となくロウ以外にお嬢様言葉気味な気がする
レイくん側のキャラもいずれ出したい...亜春ちゃんはロウと同性なんでレイくん側は男の子かな?
本当はレイくんの視点も書きたいけど中の人的には荒い口調の子の方が書きやすいっていうのもあってロウばっかり書いてます...レイくんごめんよ...
- Re: ヤンキーちゃんと秀才くん ( No.7 )
- 日時: 2022/08/01 09:28
- 名前: 6
次の日
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「おい、このクラスに雨宮っていう奴いるか?」
朝の賑わっていた1-Cの教室のドアから顔を入れ、明石は声をかけた。
「え?明石さんだ...」
「なんでこの教室に...?」
教室がにわかにざわつく。しかし声をかけられた本人、雨宮は今の状況がうまく飲み込めずただ固まっていた。
「あ、お前だお前!そこの机の上に本置いてる奴!」
気づかれてしまった。雨宮の肩がびくっと反応する。
「な、なんですか?」
「ほら、これ!」
そういって学生証を差し出す。
「これ...僕の学生証だ」
「これ、昨日俺とぶつかった時落としていったぞ」
「ありがとう...ございます」
「ん、じゃあな!」
最後に嬉しそうに明石は笑い、教室を去って行った。
(やっぱ良い事をすると気持ちがいいなぁ)
「あいつ、最後に笑ってなかったか?」
「そんな事より雨宮くん昨日明石さんとぶつかったの?!」
「大丈夫?殴られたりしなかった?」
「だ、だいじょぶ...」
(笑った所可愛かった...)
雨宮はその後の授業も明石の見せた笑顔の事を考えており集中できなかった。
- Re: ヤンキーちゃんと秀才くん ( No.8 )
- 日時: 2022/08/01 18:11
- 名前: 7
「あー、ねみい...」
「ちょっと、明石手止めないでよ!」
「はいはい...」
「あんたの性でこっちは巻き込まれてんだからね!」
明石と河谷は二人だけで正門前の掃除をしていた。
「元はと言えばアヒルが突っかかってくるからだろ...」
昼休み...
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昼休みに些細な事で口論になった二人は廊下に出て大声で言い争っていた。
「ちょっと私のノート勝手に見ないでよ!」
「は?黒板見れてなかったんだからしょうがないだろ?」
「そのデカい身体で見えないってどういう事よ、この木偶の坊!」
「っざけんなこのアヒル野郎!」
「うわぁ、彼奴等ヤバいな...」
「あの辺通るの辞めとこ」
「てか明石と口論できる河谷さんも怖い...」
「おい、そこの二人!」
「げぇ...アヒルの性で高松来ちまった」
そして、高松にこっ酷く叱られた二人は罰として正門掃除を任されたのであった。
現在にいたる...
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「あーあ、なんでコイツと一緒にこんな事しなけりゃいけねえんだ」
「こっちのセリフよ...」
「今日は良い事したからなんか良い事あると思ったのにな...」
「あんたのする良い事?どうせ授業中寝なかったとかでしょ」
「ちげえよ、落とし物届けたんだよ」
「落とし物?」
箒を動かす手を止める。
「雨宮って奴の学生証届けてやったんだよ」
「へえ...あんたもたまには良い事するじゃない」
「だろ?」
嬉しそうに笑い、箒を動かす手を早める。
- Re: ヤンキーちゃんと秀才くん ( No.9 )
- 日時: 2022/08/02 09:18
- 名前: 8
「それにしてもあんた、雨宮くんと面識あったのね」
「昨日ぶつかっちまったからな」
「あの人この学年の人気者よ」
「あのシューサイくんがねぇ...」
「そんな事言ってると親衛隊に怒られちゃうわよ」
「大丈夫だ、返り討ちにする」
「さっすが脳筋」
「脳筋は余計だ!」
反発するように明石は箒を振り回した。
(あんな風に笑うんだなぁ...)
「...ちょっと!レイ?」
「はっ、何ぃ?」
「ぼーっとしてたからびっくりしたよ」
一緒に話していた知人の存在を忘れるほど考え込んでいたようだ。
「ごめんね」
「あ、オレもう帰らなきゃ...また明日ね」
「うん、じゃあね」
「さっきレイは何考えてたんだろう...オレ以外の人に気が向いてたとか?まさかね...」
ダンは不安に思い、眉をひそめた。
- Re: ヤンキーちゃんと秀才くん ( No.10 )
- 日時: 2022/08/01 21:18
- 名前: 9
次の日
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「おはざいまーっす」
「うむ、おはよう」
「高松さん今日はネックレスの事言わないんですねえ」
「あっ?!こらあ!」
「おーい、雨宮ー」
ビクッ
「あ、明石さん...?」
「おはよ」
「おはよう...ござい...ます...」
「じゃ、またな!」
「...行っちゃった」
「なんなの明石さん...」
「なーなー、あひるー」
「いつもに増してバカっぽい声ね」
「それは余計だろ」
「それで、要件はなによ」
「俺、友達できるかもしれない!」
「...はぁ?」
河谷の朝の支度をする手が止まる。
「嘘でしょう?あんたみたいな一匹狼感出してるヤンキーに友達なんか...」
「んだと?まあ確かにアヒルとヤンキー仲間以外友達いねえけどさ...」
「で、誰と友達になれそうなの?」
「えーっとね、雨宮!」
「...あんたの事バカバカ言ってたけど今考え直したわ、大バカね」
「なあっ?!なんでバカなんだよ」
「あんたは尖ったヤンキー、雨宮くんは学年の有名人。釣り合わないのよ」
「んん...確かにそうだけどよぉ」
「諦めなさい」
「やだ、俺絶対友達なるもん!」
雨宮と友達になる事を堅く心に誓った明石であった。
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