官能小説(オリジナル18禁小説)

人間×人外 NL
日時: 2022/08/25 21:07
名前: 秋田練る

ちゃーっす。
人外受けって良くないですか?
という訳でこれを書きます
割と人外の子の口が悪い
短編?集かな
最初の話以降は時系列あんま気にしてない
最初の話→次の話(1ヶ月後)→次の話(?日後)→・・・って感じかな

Page:1



Re: 人間×人外 NL ( No.1 )
日時: 2022/08/22 17:15
名前: 秋田練る

俺の名前は田中光輝。
知人から黒魔術の本を貰っ...いや、押し付けられた。
なんでも、古本屋でふざけて買ったものの使い道が無いので俺にくれると言う。
俺に渡されても特に使い道もないので捨ててしまおうかと考えていた。
ただ、捨てる前に一度読んでみることにした。

「悪魔を呼び出す方法」、「相手を骨折させる方法」、「雷を好きな場所に落とす方法」...
どのページも眉唾な物ばかりだ。
ぱらぱらとページを捲っているとあるページが目についた。

「破壊神を呼び出す方法」

「全ての魔物と悪魔を従え、創造神と対になる存在が破壊神です。黄色い髪を持ち、その荒々しい言葉遣いと強大な力から、古くから恐れられています。」
どうせ呼び出せないだろうけど、呼び出すならそれぐらい強い神が良いだろう。
そう思って呼び出すために必要な物の欄を見た。
「菓子 ×1
 魔法陣 ×1」
...本当にこれで呼び出せるのか?
この内容では知人もふざけて買っても楽しめないだろうな。
紙に図の通りの魔法陣を書き、上にちょうど冷蔵庫にあったプリンを置いた。
本をもう一度見ると「菓子を置き、少し待つと現れます」と書いてあったので、もう少し待ってからプリンを食べようと考えつつ魔法陣に目を向けると...

バァン!
爆発音と共に魔法陣の上に人影が見えた。

「やぁ!俺の名前はフェルス・サクスム...」
その先からは俺は聞いていない。
何故なら俺は自分の目がおかしくなったのかと目を擦り、その次に夢でも見ているのかと自分の頬をつねり、ようやく目の前の光景が現実だと理解することができた。
「...スカラー・岩石だ!って、お前ちゃんと話聞いてたか?」
やはり夢では無いようだ...夢であってほしかった。

Re: 人間×人外 NL ( No.2 )
日時: 2022/08/23 09:01
名前: 秋田練る

「あの...」
「ん?」
「ん?、じゃなくて...いつまでここに居るんですか?」
「さあな、ていうかお前なんの為に俺呼び出したの?」
「なんの為って...ただ暇だったから呼び出したんですよ」
俯きがちに相手の事を見る。
やはり、何度見てもとても破壊神とは思えない。確かに「黄色い髪」「荒々しい言葉遣い」ではあるんだが。
こう言うのって普通筋肉質でもっと威厳があるものじゃないか?
「あ、今お前破壊神っぽく無いなとか思っただろ!」
図星だ。痛い所をついてくる。
「れっきとした破壊神だよ!...14代目の。で、お前はどうしたいの?」
「どうしたいって...」
「俺呼び出したのはなんか俺に願いがあるからじゃないのか?」
「そういう願いとかは無くて...本当に呼び出せると思わなかったんですよ」
「へえ、結構珍しいな。お前みたいなタイプが呼び出すのもあんまり見ないのに...」
そう言いながら目の前の人物はちらちらとプリンを見ている。
「...それ、食べたいんですか?」
びくんと肩が跳ねる。「食べてもいいのか...?」
「良いですよ。どうせ余り物でしたから」
「ありがとな!」
食べれると知って一気に元気になったように見えた。
しかし...食べている所を見ていると、どう見ても中学生や高校生程にしか見えない。
そもそも服が現代的過ぎる。白いパーカーに薄い黄緑色のシャツ、茶色いズボンの神がどこにいるんだ?
でももし本当に破壊神だったら...俺なんか木っ端微塵にされてしまうんじゃないか?!
そんな事を考えてびくびく怯えている俺を意に介せず破壊神、いや、先程『岩石』と言っていたから岩石と呼ぼう。
岩石はそんな俺を意に介せずプリンを食べ終わっていた。

Re: 人間×人外 NL ( No.3 )
日時: 2022/08/25 07:16
名前: 秋田練る

「いやぁ、人間界に来るの久しぶりだったからこういう物食えて嬉しかった...ありがと」
ソファの上に腰掛け、足をぱたぱた動かしながら岩石はそう言った。
「じゃ、願いを聞こうか?」
「願いって言ってもなぁ...」
「えー、色々あんだろ?会社ぶっ壊すとか、学校ぶっ壊すとかー」
「そういうのじゃ無くて...とにかく、今は願い事が無いんです」
「ちっ...」
「え?!今なんで舌打ちしたんですか?」
「だってさ...」
不機嫌そうに下を向きながら、言葉を続けた。
「俺久しぶりにここ来たからさぁ、もっと観光したいんだよ」
「...それだけですか?」
「そうだよ!悪いか?」
子供の様に顔を背けて話す所は、何処かいじらしかった。
「はぁ...じゃあこうしましょう。俺が願いを思いつくまで、人間界で待っててもらえますか?」
「マジ?!」
ソファにもたれかかっていた身体が一気に起き上がる。
「うち、余ってる部屋一個ありますから。そこに布団とか持っていくんで」
「やったぁ!」
「そんなに嬉しいんですか?」
「人間界に行くのが一番の楽しみなんだよ」
そう言ってにこにこと笑っていると、急に岩石が動きを止めた。
「あ、そうだ!あれ忘れちまった!」
「『あれ』?」
「ちょっ、取ってくるわ」
そう言って魔法陣の上に立つと次の瞬間、岩石は消えていた。
そして数分経って戻ってきた岩石の顔には黄色い紙が貼られていた。
「...?それなんですか?」
「これねー、力が暴発しない用の御札!これないと人間界行っちゃいけないんだよ」
「え、でもさっき付けて無...」
「まあまあ、今のは見逃してくれよ」
誤魔化されてしまった...

まあそんな感じで始まった、俺と破壊神の同居生活。
俺の願いが思いつくまでか、相手が観光に飽きるまでか。どちらにしろしばらくは続きそうだ...

Re: 人間×人外 NL ( No.4 )
日時: 2022/08/26 07:53
名前: 秋田練る

「ただいまー」
ドアを開け、部屋に向かって呼びかけた。
「ん、お帰り」
部屋のドアがゆっくりと開いて、岩石が顔を出した。
「掃除しといた」
「ありがと」
ぺたぺたと足音を立ててリビングに岩石は戻っていった。
この生活も結構続いてきたな...
昼間俺が仕事をしている間は岩石が洗濯や掃除をしてくれている。
中身は破壊神だとしても見た目は高校生程だから他人の目から見れば確実にアウトな光景だろう...

Page:1



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大4000文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。