官能小説(オリジナル18禁小説)

オメガバースで百合。
日時: 2022/09/03 21:49
名前: ぽち

caption!

・オメガバース
・両.性.具.有
・GL(百合)
・ネコの子の口が悪い
等の表現あり!
割とオメガバースの設定はガバガバ!
気の向いた時に書く!
OK?

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Re: オメガバースで百合。 ( No.1 )
日時: 2022/09/03 22:05
名前: ぽち

第三の性。
それはこの世界での立ち位置、今後の人生に関わる重要な要素である。
絶対的君臨者、「α」。
一般人、「β」。
...そして、「Ω」。
αやβと比べるとΩの社会的地位は低いと言える。
類稀なる能力を持つαと比べると社会的地位はもちろん低いのだが、それ以外の要因もあった。
Ωには定期的に「ヒート」と呼ばれる現象が起きる。
ヒート状態になると、強制的に発情しαを誘う為のフェロモンが分泌される。
そして、ヒート状態でαに首を噛まれる事で「番」となり、相手の子を孕む事ができる。
このΩの性質上、一部の者からは「淫蕩」「変態」と呼ばれる事も少なくは無い。
α、β、Ωは男女の性別に制限されず、産まれた時に定められる。抗えぬ運命だ。
つまり男のΩも一定数はいるのである。
ただ、男のΩの場合はまだ見込みがある。好き物なαもいない訳ではないからだ。
しかし、女のαの場合はどうだろうか?
「男は良いが女は流石に...」と言うΩが大半であり、目立つΩより苦労している、と言う例も少なくない。

さて、前置きはこのくらいにして。
この物語はそんな女のαと女のΩの話である。

Re: オメガバースで百合。 ( No.2 )
日時: 2022/09/08 21:01
名前: ぽち

ここは私立〇〇校。
αとβの比率は大体2:8だろう。
αとαの能力について行く事ができる秀才のβが通っている。
...Ωはどこに通っているのか?
流石に生徒同士で番になると評判に関わるのでαとΩは別々の学校に通っている。
βにもΩのフェロモンは効かぬ訳でもないので、一応はβとも別れている事が多い。
おや?
あそこにいるのは...

(ふう...重いなぁ)
職員室から大量のプリントを運びながら葵はそう考えた。
(また私に押し付けられちゃった...ちゃんと断りたいのに)
階段の踊り場で上がった息を整えながら葵は心の中で呟いた。
彼女はクラスの中でも目立たない方であり、よく面倒事を押し付けられている。
今日も一階の職員室から三階の教室へプリントを運ぶと言う仕事を任せられてしまったようだ。
(だめだめ、後ちょっとで着くから頑張らないと!)
そう思い立った葵はせっせとプリントを落とさない様に階段を登りだした。

(よし、運び終わったし帰ろう...)
教室に荷物を運び終わった葵が昇降口で靴を履き替えようとしていると、急に正門の方から鈍い音が響き渡った。
(えっ?!何々?!)
恐る恐る正門の方を見ると、見覚えの無い人影が生徒を蹴飛ばしていた。
「はっ、他愛ねえな」
どうやら喧嘩を売られた他校の生徒がこの学校の生徒を蹴り飛ばしたらしい。
(こわぁ、あっち通ろ)
正門の脇にある扉からこっそりと葵は抜け出そうとした。
が。
「お?何してんの?」
しっかりと相手には気づかれていたようだ。
びくっと肩が跳ねて葵が振り向く。
「な...なんですか?」
「ねえねえ、喧嘩してる奴の横こっそり通ってどこ行くのかな?」
(どうしよう...絡まれちゃった)
「君、β?」
「あ、αで...す...」
後半に連れて葵の声は弱々しくなった。
「へー、αちゃんかぁ...俺初めて見た!」
「そうですか...」
「うーん、αならさ、俺とバトらね?」
「へっ?!」
「なあなあ、一回やろうぜ」
「い、嫌です!やめて下さい!」
「ちっ...つまんねえの」
そう呟くと相手は葵に背を向け、その場を去っていった。

その後聞いた事によると、あの人物はセキと言うらしい。この辺りに一つしかないαの学校に通っていないという事は、αでは無いのだろう。
(βなのにあんなに強いんだ...)
αを上回る強さを持つβに対する驚きと、βに負けたと言う気持ちで葵の心は入り交じった。

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