大人雑談掲示板
- 白楼さんの落書き帳(NBGLR18オリ二次、台詞豆話等々)
- 日時: 2022/07/17 22:09
- 名前: 白楼雪 (ID: ZaRDEJta)
小説に書くほどでもない、或いは書けるほど時間も手元の本数もない時とか。
あと暇潰しの殴り書きとか。エッ…!な部分とか、全然エッ…!じゃないのとか。
つまりは私の台詞とか、豆話とか、妄想とか、詩とか?をつらつら書こうかなと思います。
あっちは私室で寝転がってお菓子とかジュース飲んでだらだらするお部屋。
こちらはその時にうつ伏せで紙に手元遊び的に綴る部屋ですね。
綴り仲間募集中です。というか誰かかまってよー。
小説のは…あれは今も昔も小説には私、わりと本気で見つめて書いているので雑談のとこのは本当に息抜きなのです。
んじゃま、書いていこうかね。
- Re: 白楼さんの落書き帳(NBGLR18オリ二次、台詞豆話等々) ( No.1 )
- 日時: 2022/07/17 22:45
- 名前: 白楼雪 (ID: ZaRDEJta)
それが無愛としても堕天としても(オリL豆話)
薄い部屋。セミダブルのベットと僅かに皺の痕が残る白いシーツ。
そのシーツの感触を思い出すように、私は水底から浮き上がる泡のように意識を取り戻した。
「ん…っ、ふぁ…ぁ」
眠りから醒める事を煩わしく思いながら瞳を薄く開けると、疲労の残った身体が酸素を求め、私は小さく口を開け細やかな声と伴に一つ欠伸をして静かに身を起こす。
「っ…う…んん」
私が身を起こしたためベットが軋んだからか、それとも軽く柔らかい掛け布団が擦れたからか、隣で眠る彼の表情が僅かに雲って見えた。
彼は、最近身体の関係を持ち幾度となく共に快楽を貪り合う仲となった者だ。
おそらくはそれ以上でも以下でも無く、それ以外の表現は出来ないだろう。
寝顔を見れば慈しみも感じる。身体を重ねれば溺れそうな快楽の心地好さに身を堕としたくもなる。触れられれば、それで良くなってもしまえるものだ。
だが、それでもこの感情は、恋愛のそれではないのだろう。
無愛と知れている堕天と理解していて恋慕するほど、私は愚かではない。
利害の一致。互いにそれで満足ならそれで良い。
「起きろ。朝だ。君が起こせと言ったんだろう」
それでも整った彼のその寝顔がどこか憎らしくも感じ、私は彼の鼻を軽く摘まみついでに彼の口に淡く唇を重ねわざと呼吸を奪ってみせる。
その何の意図も見せない顔が気に入らないのだ。
「…っ、ん!?…はぁ…殺すきか」
身動ぎをして目覚めた彼の第一声に、私は満足の色を濃くした笑みで唇を離すと再び身を起こす。
「おはよう。いい朝だな」
先程迄気に止めていた想いも、彼の不愉快そうな表情を見ただけでがらりと気分が良くなる。実に私の感情とは単純なものだ。
彼は私の言葉の意図が分からず訝しげな表情を浮かべているが、そんな事はもう私の興味の外だ。
私はベットから起き立ち上がると早々に寝室を後にした。
- Re: 白楼さんの落書き帳(NBGLR18オリ二次、台詞豆話等々) ( No.2 )
- 日時: 2022/07/25 03:31
- 名前: 白楼雪 (ID: ZaRDEJta)
少年が羽化する頃(オリBL豆話前編)
高校生の俺は保健委員なんて、面倒だと思っていた。
適当な係りで良いと思い、ホームルームの話し合いの時に惰眠を貪り、結果ホームルーム終りの鈴がなった頃に起きると黒板には俺の名が保健委員の一人として書かれていた。
保健委員は男女一人ずつで、女子は明るく女友達の多そうな少し軽い感じの女の子。
俺自身は至って普通の、平均的な学力運動能力。平均より少し身長はあるが、容姿は良くも悪くもない平凡な男子高校生だ。
女子からの告白も中高合わせて数度はあったが、それらが実を結んだ事はない。
その恋慕がどうであれ、必ずしも成就する理由にはならないし、あまり知らない女子にすぐ惚れる程俺にとって恋愛は簡単に思えない。
「失礼します」
放課後の保健室前。
俺は一声告げてから保健室の扉を開く。
扉を開けると、保健室特有の薄い消毒液の香りと穏やかな空気に瞳を細めた。
「ああ、君か。毎日ご苦労様。幾ら保健委員とはいえ、暇をみては手伝いに来るなんて、君は真面目だね」
穏やかな声と銀縁の眼鏡越しの優しい瞳。白いワイシャツに灰色のスラックス。そして真っ白な白衣を着た先生は、保健室の椅子に座りこちらを振り向く。
最初こそ面倒だと思っていた保健委員も、改めてこの保健室に来た日、俺はこの委員を役得だと思った。
「別に、真面目とかじゃないです。そんな事は先生が一番分かってるでしょう」
俺は保健室に歩を踏入れると、後ろ手で扉を閉め、先生に気づかれないように鍵を掛ける。
そのままゆっくりと先生との距離を詰めるように近づくと、先生は困ったように微笑み俺を見上げた。
「この前の事かい?」
一週間前、俺は先生とキスをした。
夕刻の窓から差す赤と紫の交じる光景を背にした先生が綺麗に思えて、流れで俺からキスをしたのだ。
その時、何故か先生は抵抗らしい事もせず、ただ驚いたように瞳を僅かに大きくしていて、唇を静かに離すと今のように困ったように笑っていた。
「君は、俺の事が好きなのかな」
唇が重なりそうな距離で、先生が優しく刺すような声で問う。
「好きじゃないとキスしたらだめなんですか?」
敢えて俺は答えずに質問を返す。