大人なりきり掲示板

【指名制】この人生を復讐に捧ぐ 【募集中】
日時: 2018/05/15 23:34
名前: 雛風 ◆iHzSirMTQE (ID: GXllTEMy)

 人間、多くがいつしか何らかの形で『初めて』を経験するだろう。愛する人間と体を重ねる人もいる。だがその逆で、好きでもない、ましてや知りもしない輩に襲われる人もいる。

 そんなとき、司法は動いてくれるだろうか。警察は犯人のもとへ辿り着けるだろうか? 罰を受けたとして、果たして私の恨みは晴れるだろうか?
 答えは分からないが、私は法に頼らないことにした。一人の一般人が赤の他人を極少量の情報から探しだすのは難しいかもしれない。だが、物事はやってみないと分からないものだ。自分の手で制裁できるかもしれない。そう思うと、少し高揚してしまう。


 少しの協力もあり、私を集団で襲った男の一人を気絶させて捕まえることができた。ちょっとした防火仕様の倉庫にそいつを連れていき、パイプ椅子に縛り付ける。

「っ……ここ、どこだ……」
「やっと起きたんだ……」
「お前、たしか……」
 少しして目を覚ました男は私の顔を見て目を見開いた。私を覚えているのだろうか 。
「私を忘れていなかったのは嬉しいよ」
「ハッ。何か知らねぇが、俺は謝らねえぞ」
「……謝罪なんか要らないよ。私が求めてるのはそれ以上だから」
 私が求めているのは彼が思うものよりもずっと愚かしいもの、自身の憂さ晴らしだ。謝罪よりももっと高価な、彼の命を根こそぎ奪うのが私の願い。

 倉庫の中に用意した十個ある赤いガソリン携行缶を、数個開けて椅子に縛り付けた男に頭からかけていく。鞄からマッチ箱を取り出し、マッチを一本その手に持つ。
「マッチ一本、火事のもと……」
「ひっ! や、止めてくれっ! あ、謝る、謝るから!」
 男の懺悔(ざんげ)に私の指は止まらなかった。火のついたマッチは私のもとから離れて、まっすぐ下へ落ちていく。やがてそれは透明な液体に沈み、一気に赤く燃え盛る炎をつくり上げた。その赤は徐々に広がっていき初めは地面を覆い、やがて男の服や肉へと移っていく。
 醜くうるさく不快な悲鳴が倉庫に響き渡る。自然と頬が緩んで口角が上がる。
「貴方の仲間も、すぐに送ってあげるからね」
 まだ続く不快な音を背に倉庫を後にした。

 * * *

「今……何て?」
「ずっと前から、お前が好きだったっ。あの、強姦のときから、ずっと……俺がお前を守る! だから、付き合ってくれないか?」
 私が人を殺した翌日、放課後しりあいの男子に連れられて体育館裏に来ていた。彼の口から予想外の言葉が出てきて、つい聞き返してしまった。聞き返しても、彼はまた同じことを告げた。
 でも、私はもう、特別な何かは要らない。復讐のためなら何でも使う。
「……良いよ。でも、私を好きなら……少しくらい危険なことも、できるよね……?」
「え……? お、おう」
 ごめんなさい。私はもう貴方が焦がれたようなマトモな人間ではないの。
 そんな言葉を吐いたところで、非現実に足をつけたことのない彼は笑って否定する。否定の否定が、真実であることを知らずに。

 * * *

 学校帰り、しっかりと制服から着替えて昨日の倉庫に行く。防火仕様の倉庫は見事に形を保っていて、中には黒焦げのパイプ椅子と白い骨があった。
 私はその骨のもとに行き、鉄パイプで骨を粉々に砕いていく。ただ一心に。砕ける音が私の醜い心をたかぶらせ、自然に声が漏れていく。その声はやがて笑い声へと変わっていった。

 腕の疲れで我に返り、鉄パイプを捨てて粉々になった白いものを集めて捨てる。
「次は、もっとじっくり痛め付けるか……」
 次の標的の写真を手に呟いた殺人予告は誰にも届かぬまま、私の復讐心を後押しするだけだった。



 * * *

 こんにちはっ。クリックありがとうございます!
今回は強姦されたヒロインが復讐をして、惚れている主人公がそれに加担する感じのシリアス風味ですっ。もちろん逆でも構いませんっ。人来るかなぁ。

 それでは、ごゆっくりお楽しみくださいっ。


>>1 *説明 *注意事項
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Re: 【3L/指名制】この人生を復讐に捧ぐ 【募集中】 ( No.95 )
日時: 2017/11/03 10:39
名前: 茜空 (ID: w2QxUPin)

>>94

「………音に桜よ?私のどこにそんな要素あんのよ」
そう言われることがなかったためか、反応に少し遅れが出るも皮肉じみた声音で言葉を返す。昔から嫌いだった名前を“似合わなくはない”と言われて、少なからず機嫌も直っていた

Re: 【3L/指名制】この人生を復讐に捧ぐ 【募集中】 ( No.96 )
日時: 2017/11/04 10:44
名前: 雛風 ◆iHzSirMTQE (ID: rBo/LDwv)

茜空様
「お前もその名前も、可愛い」
 雨の中で憂いを持って立ち尽くしていた彼女が、今では少なからず上機嫌なことに少し安心する。零士は本心を隠さずに伝え、しかし少し気恥ずかしいのか顔を背けていた。

Re: 【3L/指名制】この人生を復讐に捧ぐ 【募集中】 ( No.97 )
日時: 2017/11/04 11:08
名前: 茜空 (ID: w2QxUPin)

>>96

「……目、腐ってんじゃないの」
思わず声が上ずって視線を足元に向ける。口では嫌味を言いつつもやはり嬉しいし恥ずかしいのか、お風呂上がりだからと言うには説得力に欠けるほど耳まで赤く染め上げていた

Re: 【3L/指名制】この人生を復讐に捧ぐ 【募集中】 ( No.98 )
日時: 2017/11/04 14:52
名前: 雛風 ◆iHzSirMTQE (ID: rBo/LDwv)

茜空様
「……そうかもな」
 零士は音桜が顔を赤くしているのに気づき、少し口許に笑みを浮かべて返す。

Re: 【3L/指名制】この人生を復讐に捧ぐ 【募集中】 ( No.99 )
日時: 2017/11/04 16:28
名前: 茜空 (ID: w2QxUPin)

>>98

「あ、アンタの名前はどう書くのよ」
なんだか気恥ずかしくて、自分の名前から話題を変えるためにそう問いかける。

Re: 【3L/指名制】この人生を復讐に捧ぐ 【募集中】 ( No.100 )
日時: 2017/11/04 21:11
名前: 雛風 ◆iHzSirMTQE (ID: QxkFlg5H)

茜空様
「ん……」
 口で説明するのは面倒なのか、メモ用紙に名前を書いて音桜の前に差し出した。男だか字はバランスが良く綺麗だった。

Re: 【3L/指名制】この人生を復讐に捧ぐ 【募集中】 ( No.101 )
日時: 2017/11/04 21:18
名前: 茜空 (ID: nLPrrFyW)

>>100

「…………ん、覚えたわ」
男にしては綺麗な字を指先でなぞれば、愛おしむような笑みを一瞬だけ浮かべてからすぐに消す。「似合ってんじゃないの」とぶっきらぼうに呟いた言葉は、先程のお礼と彼女の本心を織り交ぜたものであろう

Re: 【3L/指名制】この人生を復讐に捧ぐ 【募集中】 ( No.102 )
日時: 2017/11/04 21:25
名前: 雛風 ◆iHzSirMTQE (ID: QxkFlg5H)

茜空様
「……お前ってツンデレ属性なのか?」
 音桜のぶっきらぼうな言葉に、零士には似つかない単語が出てくる。彼は真顔なので、いたって普通の疑問なのだろう。

Re: 【3L/指名制】この人生を復讐に捧ぐ 【募集中】 ( No.103 )
日時: 2017/11/04 21:34
名前: 茜空 (ID: nLPrrFyW)

>>101

「はぁぁ!?あんた馬鹿なんじゃないの、んなわけないでしょ!」
思わずバンっと机を叩いてそう抗議する。しかしその反応は図星を突かれて戸惑っているようにしか見えず、心なしか頬も赤く染まっているように見えた

Re: 【3L/指名制】この人生を復讐に捧ぐ 【募集中】 ( No.104 )
日時: 2017/11/04 21:37
名前: 雛風 ◆iHzSirMTQE (ID: QxkFlg5H)

茜空様
「何でそんなにムキになってるんだ」
 零士は音桜の反応に面白そうにし、追い詰めるかのようにして言う。ソファーから立ち、音桜の隣に行きめを見つめる。

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