大人オリジナル小説

偽善者
日時: 2011/04/28 20:37
名前: 小豆

  このクラスは偽善者ばかり

               優しさなんていらない

   先生の前では良い子ぶる
           
               正義なんて居ない


     全ては偽善者だから_________  

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Re: 偽善者 ( No.3 )
日時: 2011/04/30 19:06
名前: 小豆

02 ――――エコヒイキ



授業中も授業中で鬱だ。
最近は消しカスなんかがたくさん投げられてくる。
『っち、』
舌打ちをして皆を睨む。
月野瑠璃は私をただ見て笑っているだけ。
・・・どいつもコイツも嫌な奴。
「じゃーここ訳してもらおうかな」
英語の教師が言うと、緩屋唯は可愛らしく笑って手を挙げた。
「はいっ、先生私訳しますよ?」
上目づかいを使うこの女。
「緩屋は毎回発表してくれてるからなー他の奴にしてもらおうかな」
・・・これで緩屋唯の評価が上がるってわけか。
「せんせー、横峰さんが訳したそうですよ?」
『はあ?』
誰もそんなこと言ってねーよ・・・心のなかでツッコミつつも先生を見る。
「じゃ、横峰さんよろしく」
私はため息をつき、席を立つ。
『"彼は彼女の為にケーキを作りました"』
「・・・まぁいいでしょう」
先生もはぁとため息をつく。
『なんか間違いでもありましたか?』
先生を睨みながら言うと、先生は一瞬肩を揺らした。
「発音はやっぱり緩屋さんの方がいいなと思っただけですよ。そんな反抗的な目で睨まないでください」
はい、減点。そう言いながらノートにチェックする。
クラスの子達はクスクス笑う。
『・・・先生もエコヒイキか』
わざとらしく大きな声で言うと、先生は当たり前だが怒鳴った。
「何を言ってるんですか貴方は!!!」
『うっさいなー』
睨みながら言うと、先生も私を睨む。
「先生、止めてあげてください! 可愛そうですよ?」
「緩屋さんがそこまで言うのなら・・・」
先生は私を一瞥し、また授業に戻った。

『(本当にここもツマンナイな)』

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