大人オリジナル小説

偽善者
日時: 2011/04/28 20:37
名前: 小豆

  このクラスは偽善者ばかり

               優しさなんていらない

   先生の前では良い子ぶる
           
               正義なんて居ない


     全ては偽善者だから_________  

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Re: 偽善者 ( No.2 )
日時: 2011/04/28 20:54
名前: 小豆

01 ――――始まり


「死ねよ」
そう言って私の首を絞めつける女――――緩屋唯。
性格も良く、可愛い。
私もずっとそう思っていた。
そう、私は騙されていたのだ・・・。
コイツの正体は、残酷で腐っている。
先生達には媚を売って、憎い女子にはどん底まで苛める。

何で私が苛められてるかって?
全ては幼馴染が居るからという理由。
幼馴染の笹川拓。
コイツは、サッカーの才能もあり女子にモテる・・・らしい。
顔もイケメンだとかで女子が騒いでたっけ?

『っ、は、なせ!』
そう言って、緩屋のお腹に蹴りをいれる。
はぁはぁと肩で息をする私。
「よく蹴りをいれようと思いましたね」
席について、私達を眺めながら言った月野瑠璃。
『よくも他人事のように言えんな』
「他人事ですもん。 私と貴方は何の関係性も持たない」
そう言って不気味に笑う。
コイツは傍観者。
偽善者じゃなくて傍観者。

「よくも、唯さんを蹴ったな」
何て古臭い台詞を言いながら緩屋に近寄ったのが狭山千華。
緩屋の下っ端ってとこかな。
それにしても本当に古臭い台詞言ったな。
そう思い苦笑する私。
「何笑ってんのよ馬鹿」
緩屋がキッと睨みながら言う。
『別に。 あ、もうそろそろ先生来るんじゃない?』
そう言うとピタリと苛めが終わる。
そう、先生の前では良い子ちゃん。

だから私はまだ生きられてるんだと思う。

『(先生もコイツ等の正体に早く気づけよ)』

私は教室に入って来た先生を睨んで心の中でそう思った。

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