大人オリジナル小説

狂心少女と殺心少年
日時: 2011/10/09 23:22
名前: 星音 キラ


------プロローグ------

誰も、【私】を分かってくれない。
誰も、【僕】を分かろうとしない。

だから、【私/僕】 は………………。

−−−−−−−−−−−−−−−−ー

星音(せいね)キラと申します。

主人公は二人。

狂って狂って、自分が壊れていく事で快感を覚える少女。

自分が壊れていくのを恐れて、自分を殺し続ける少年。

一人は嫌だ。−−−そんな寂しがりやな哀しい少年少女のお話です。

果たして二人は幸せになれるのか。
めちゃくちゃな世界観の中にも、共感出来るところもあると思います。
二人を自分と重ねて読んでみて下さい。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

------登場人物------

神童 奈期 / naki sindou

幸せの中で感じるストレス。
それが彼女を狂わせる。


波沢 鎌夜 / renya namisawa

小さい頃、大好きな母に聞いた『死神さんの話』。
それが彼を違う道へ連れて行く。


では どうぞ。

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Re: 狂心少女と殺心少年 ( No.3 )
日時: 2011/10/10 15:52
名前: 星音 キラ

第一話 『狂心少女』 〜後半〜


私は静かに目を開けた。

「…どこだ ここ。」

まわりには何もない。誰もいない。真っ白な空間。

「お父さん?お母さん?七海、美憂……?」

歩いても歩いても、見えるのは白、白、白……。

………………………………?


「奈期。」

ふと聞き覚えのある声。
振り返ると其処には…

「七海…?」
私の親友、篠原 七海が立っている。

「良かった 七……。」
あれ? 七海って私の事名前で呼んだ事あるっけ…?
それに、なんでこんなところに…?

「七海?何でこんなとこにいんの?」

「…………………………………………。」
黙ったままこちらをじっと見ている七海。
いつもと違う。 何だか恐い…。


あ……………………………………………。

そうだ。こいつは七海じゃない。偽物なんだ。

偽物はいらない。本物の七海はどこ?


「…奈期。」

違う。奈期じゃない。


……………………?
何で?私は奈期だよ?偽物なのは七海。

そうだ。こいつを殺せば分かるかもしれない。

グサッ


……………………え…?

血を流して倒れる七海。
何で?私何もしてな………………………。
あ。


倒れた七海の後ろに立っていたのは、もう一人の…


ワタシ?

がばっ!

「はあ、はあ、はあ、」
夢……………………はっ不吉な夢だな…


「…ふ、ふふ、……
あははははははははははははははっ!!」
何故か笑いが止まらない。可笑しい私。

がたんっ
ドアを開けて母が入って来た。
「どうしたの!?奈期!」
笑い声を聞いて慌てて来たらしい。そりゃそうか。

「は、はは………。はあーあ。
……………………大丈夫だよ」
笑いをやめて笑顔で答えた。

「そう…。びっくりさせないでよ?
朝ごはん出来たからおりてきなさい。」

「あ、今日委員会があるからいらないや。
着替えたら学校行くね。」

「あ、そう?じゃあ早く支度して。」

「いえす。」
そういうと部屋を出ていく母。

(はあーあ、学校嫌だな〜…)

友達にはそこそこ人気があるが、授業面では全く駄目な私。平日の朝はいつも憂鬱な気分になる。
それに、あんな不吉な夢をみたのだ。七海に会うのにも少し抵抗がある。

そんな事を考えているうちに学校にいく時間。

(まあ、大丈夫か!)

「いってきまーす!」
私は笑顔で家を出た。

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