大人オリジナル小説
- 僕の妹が失踪して5年が経ちました
- 日時: 2011/11/18 19:47
- 名前: 北大路 ◆Hy48GP/C2A
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=22065
虐待を軸に虐め・ドラッグなどの問題を
小説にしたいなあ、と思っています。
更新遅いです^p^
Cast(主要人物
>>1
*ひとこと
シリアスものに疲れた方は、参照まで。
二次小説板で、REBORN日常編など執筆中。
※この物語はフィクションです。
実在の人物、団体などには一切関係有りません。
- Re: 僕の妹が失踪して5年が経ちました ( No.3 )
- 日時: 2011/11/18 20:25
- 名前: 北大路 ◆Hy48GP/C2A
- 参照: http://twitter.com/smile7520
#1
「安達真央は、バカで、キモイです」
靴箱に手紙が入っていた。
こんなことには慣れた、と言わんばかりの表情で、真央は手紙を床に捨てた。
手紙のやや右上がりの癖字は、誰のものか分かっていた。
進藤稲穂というクラスメートのものだろう。
稲穂は、とにかく札付きの不良だった。
タバコ、ドラッグ、酒などに手を染めていて、
親も暴走族出身で、今も夜の町をブンブンとバイクで走り抜けている。
「アダチ!」
乱暴な呼び方だった。
稲穂だ、と悟った真央は、「なんですか」と言って振り返った。
「アーダーチー、手紙読んでくれたぁ?」
さっき真央が捨てた手紙のことを言っているのだろう。
「はい、読みましたー、心のこもった文章ですたー」
真央は出来るだけ平静を装った。
稲穂と関わりたくないが、キレられても困る。
「きしょいー! アダチ、有り得ないって!」
そう叫んで稲穂はどっか行った。
どうして欲しいか分からないよ。悲しんでる事を期待してた?
皆に虐められてる、ってワケじゃないんだ。
目に見えない、それでいて、とても陰湿で卑劣ないじめ。
真央は、進藤稲穂と、腰巾着的存在の笹野夢紀(ささのむぎ)と、椎名鞘(しいなさや)の3人に虐められている。
だが、誰にも気付かれていないみたいだ。
平気なフリしてるけど、いつだって思ってるよ。「助けて欲しい」って。
でも言い出せない。怖い。
進藤……あんな奴、居なくなればいいのに。それ位にしか思って居なかった。
だが、日に日に虐めはエスカレートした。
それに比例するように自分の中で、何かが暴れだしてきた。
それが目に見える形で現れだすのは、もうちょっと後の話。