大人オリジナル小説
- *守ってくれる人がそこにいた
- 日時: 2011/12/17 13:28
- 名前: 柏木 沙妃 ◆xl07otBYAw
* * * * *
ずっと一人ぼっち。
いつまでも一人ぼっち。
助けてくれる人なんていない。
頼れる人もいない。
そんな私の生活が明るくなった。
私は一人じゃなかった。
――守ってくれる人がそこにいた。
* * * * *
はじめまして、柏木 沙妃≪かしわぎ さき≫です。
社会問題系は初めてなので、
どうなるかわかりませんが@
頑張りたいと思います!*
* * * * *
テーマソング:≫AKB48/軽蔑していた愛情
社会問題系についての曲です。
とても心に響く曲なので、
AKB48が嫌いな人も是非聞いてみてください。
* * * * *
- Re: *守ってくれる人がそこにいた ( No.3 )
- 日時: 2011/12/19 18:13
- 名前: 柏木 沙妃 ◆xl07otBYAw
:≫2話
「おーい、席つけ」
教室のドアを静かに開け、
低い声でそう言ったのは担任の石川先生。
そこそこイケメンで、最初は評判が良かったが、
暗く無愛想な性格から今では評判が悪い。
話していた人たちがぶつぶつ文句を言いながら席に座る。
「転校生がきたんだ。おい、日南入ってこい」
――女の子。
日南と呼ばれたその人は女の子だった。
石川先生の隣に立つと、その女の子は
クラスを見まわしてから可愛い声で言った。
「日南、日南彩子です。よろしく」
声も可愛いけど、顔も可愛い。
今時いないような顔立ち。
綺麗というよりは可愛い、といった方が合っている。
「日南の席は――、渡辺の隣でいいか。
渡辺は窓側のいちばん後ろの席だからな」
と石川先生が言う。
日南さんは石川先生をちらっと見てから席へ向かう。
……すごい可愛い子。
隣を通った時に横目で少し見ただけでもわかる。
「仲良くしてやれよ」
そう石川先生は言い、教室を出た。
その瞬間、女子も男子も大騒ぎ。
すぐ日南さんの席の周りは人だかりができた。
「日南さんってどこ中だったの?」
「日南さんはさ、彼氏いるの?」
多田さん達が日南さんに質問攻め。
そんな多田さん達を日南さんはじっと見つめた後、
席を立った。
「ごめんね、今は静かにしておいて」
と言うと、教室を出ていってしまった。
多田さん達は睨みながら言った。
「何あいつ。調子乗ってんの?」
――嫌な予感。