第1話 いじめ開始の前夜
好米中学校は私立の中学校である。この好米中学校の2年A組はある
財閥のお嬢様が通っていた。御曹司の名前は,練流美由。
彼は一言で言うと「意地汚い」と言う奴だった。
そして,自分(田代祐樹)も2年A組の生徒だった。
夜,携帯にメールが来た。内容は,
(田代君。明日から 日暮幸子をいじめることにしたの,田代君も,
もちろん加わるよね。お金上げるからさ。美由より,)
「なんだよ,日暮と言うのはあの変わった転入生か。」
自分は,独り言を言いながら,
(いじめは良くないと思うけど。)
と返信した。
正直自分は自分はいじめは嫌いなので。偽善者と呼ばれることがある
が,いじめは嫌いだが戦争は好きなのだ。「憲法9条反対」と小学生の
とき叫んだら「○教組」系の教師に怒鳴られたことがあった。しかし,
戦争好きでも半分以上は冗談なのだが。
何分かすると,2度目のメールが来た。
(田代君,いいのね。日暮幸子の次はあなたよ。)
自分は,漫画出てくるような展開になっているのに気づいた。しかし
どうせ,悪ふざけだろうと考えていたので適当に返信することにした。
(悪ふざけだろう。やめたほうがいいぞ。)
返信が来る間,日暮幸子はどんなやつか思い出すことにした。パッと
考えても,物静かな人としか思い出せなかった。クラスメイトとはあま
り喋らず,授業中も本を読んでいるぐらいだった。たしかその本は・・
・・・。
そこで,メールの返信が来た。
(私たちは本気よ。自分の保身のためなら,参加することよ。)
内容はこうだったが,彼女が悪ふざけか本気でいじめをするのかどち
らでも良かった。
「くそ,何であんな大事なことを忘れたんだ。」
問題は,日暮の読んでいる本だった。その本のが何なのかによって,
返事の内容は変わるかもしれないと思ったのだ。
だからこのように返信した。
(明日まで,返事を待ってもらいたい。明日の昼までだ。)