大人オリジナル小説

これは虐めではありません、…復讐です。
日時: 2012/03/21 14:55
名前: 會沢林檎 ◆omZVsyei9E





 會沢林檎( aizawa ringo )です(*'0'*)◎駄作率かなり高いすけど。
 よろしければ読んで頂ければな、と思います。






 「 これは虐めではありません、…復讐です。 」


 表情を何一つ浮かべず言い放つこの女の名称は
               ―― 氷人形 .. ice doll .


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Re: これは虐めではありません、…復讐です。 ( No.3 )
日時: 2012/03/21 15:50
名前: 會沢林檎 ◆omZVsyei9E




[ chapter 1 ]




図書館通いの日々を一昨日終え、昨日は中間試験を終え。
勉強詰めの日々からようやく一瞬解放された3年2組に今日、転校生がくる。



「 やっぱあの新築のとこだよね 」
「 かっこいい男子だったら超嬉しい 」
「 期待すると損するぞっ 」



仲良し3人組の私、恩香、鈴は、教卓を取り囲んでそんな話をしていた。
本音を言えば、私には転校生は関係ないだろうと思っていた。
かっこいい男でも美人な女でも、不細工な男でも太った女でも。
私は転校生と関わる気があまりなかった。いつもの3人組で仲良く卒業を迎えたいと言うのが本音だった。


朝の教室に予鈴が響く。3年にもなると、注意されずとも自ら着席するようになる。
しんとした教室。でも誰もが転校生への期待を抱いているのだろうと思った。
隣の席の荒居君も、美人に期待してるみたい。
さっきの鈴の「期待すると損する」という言葉を、荒居君に言おうか迷った。


がらっと、乱暴に教室の戸をあけて、背の低い中年女性教師が入ってきた。
後ろに続く子は――女の子だった。頭が下がっていて、顔は見えない。
ふと恩香の方をみると、残念そうな顔を浮かべている。かっこいい男子じゃなかったからね。


茶髪がふわふわ揺れている。地毛だろうか。あの茶髪は……。
顔をあげた女の子は、大きな瞳と綺麗な二重、上がった口角が可愛い子。
隣で荒居君が小さなガッツポーズをしている。



「 はいはい、静かにね 」



誰も喋ってはいないのに、担任の渡辺はそう言った。



「 知ってる人もいるかもしれないけど、xx県から転校してきた、桃澤唯子さん。自己紹介してもらいますね。 」



先生がそういうと、悟るように女の子が1歩前へ出て口を開いた。



「 初めまして、桃澤唯子です。よろしくお願いします。 」



深々と頭を下げると、教室からは拍手が起きた。
私は拍手を――しなかった。






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