大人オリジナル小説

死にたがりな女
日時: 2012/03/31 01:34
名前: 黒蝶


 あぁ、なんで誰も私を殺さないの?

 こんなにも死にたいのに!誰も殺さないなんて。

 ニュースに流れる殺人予告ってなんか変・・・

 死にたくない人を殺してどうすんの??

 私はいつでも死を受け入れられるのにな〜

 外を歩けば誰かが殺してくれるんじゃないかって思った。

 だけど、誰もいないんだよ。

 自分で死を求めるなんてアホだしなんか嫌。

 自殺サイトで一緒に死んでくれる人募集中なんて、

 本当に死にたいと思ってるやつとは会えない。

 だから、いつか殺されること夢見るしかない。

 そんな、夏の日だった。

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Re: 死にたがりな女 ( No.4 )
日時: 2012/04/02 21:04
名前: 黒蝶


 「むかつくんだよ。ブスが!何、泣いてんの?」

 あ、これが私なんだ・・・

 ブスな女をいじめた私なんだ。

 「ほんと、脳がないよね〜こいつにいいものかければ

  頭良くなんじゃない!」

 そう言ってるのはボスのBだ。

 他にもたくさんいた、皆で哀れなブスをいじめたんだ。

 同じ人間なのにいじめるなんて――馬鹿だょ。

 でも、自分を守るためにはそうするしかなかった。

 何か月続いたのかな・・・・

 分からなくなるくらい、いじめてた。

 ああああああああ。

 もぅ嫌だね、こんな生活

 惨めなんだ、自分が・・・

 そして、いつの間にかブスはしんでしまった。
 
 その後の葬式は、誰も泣くクラスメイトはいない。

 泣いてるのはブスの親戚と親だけ。

 皆、適当にお線香をやりつまらそうにそれをみているだけ。

 ブスの顔が映ってる遺影にさえ、目をむけられなかった。

 あいつが、恐ろしい形相で睨んでるんじゃないかって・・・

 でも、そんなことはなかった。

 満面の笑みでわらっているブスが映ってるだけ。

 そんな彼女の笑みを壊したんだ。

 それから、いきる自信を無くしていった。

 学校には行かなくなった、その代わりあたりをブラブラする生活。

 たまたま、公園を見つめた。

 「お〜い。ブス女二号!苦しいのか?もっとやってやるよ」

 なんで、また・・・いじめてるの?

 苦しそうにもがく女、蹴り続ける女達。

 何もかも崩れたんだ。

 怖くなって、走った・・・

 遠く、遠くに。

 橋が見えたんだ。

 死にたい、死にたい、死にたい。

 あの手すりから落ちれば死ねる。

 死なせてよ・・・・・・

 もぅいやなの。

 こんな世界が!!

 そこに泣きぐずれていた。

 

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