「むかつくんだよ。ブスが!何、泣いてんの?」
あ、これが私なんだ・・・
ブスな女をいじめた私なんだ。
「ほんと、脳がないよね〜こいつにいいものかければ
頭良くなんじゃない!」
そう言ってるのはボスのBだ。
他にもたくさんいた、皆で哀れなブスをいじめたんだ。
同じ人間なのにいじめるなんて――馬鹿だょ。
でも、自分を守るためにはそうするしかなかった。
何か月続いたのかな・・・・
分からなくなるくらい、いじめてた。
ああああああああ。
もぅ嫌だね、こんな生活
惨めなんだ、自分が・・・
そして、いつの間にかブスはしんでしまった。
その後の葬式は、誰も泣くクラスメイトはいない。
泣いてるのはブスの親戚と親だけ。
皆、適当にお線香をやりつまらそうにそれをみているだけ。
ブスの顔が映ってる遺影にさえ、目をむけられなかった。
あいつが、恐ろしい形相で睨んでるんじゃないかって・・・
でも、そんなことはなかった。
満面の笑みでわらっているブスが映ってるだけ。
そんな彼女の笑みを壊したんだ。
それから、いきる自信を無くしていった。
学校には行かなくなった、その代わりあたりをブラブラする生活。
たまたま、公園を見つめた。
「お〜い。ブス女二号!苦しいのか?もっとやってやるよ」
なんで、また・・・いじめてるの?
苦しそうにもがく女、蹴り続ける女達。
何もかも崩れたんだ。
怖くなって、走った・・・
遠く、遠くに。
橋が見えたんだ。
死にたい、死にたい、死にたい。
あの手すりから落ちれば死ねる。
死なせてよ・・・・・・
もぅいやなの。
こんな世界が!!
そこに泣きぐずれていた。